某先生へ。先生、いつもお世話になってます。お父さんは何かにつけてよく気がつく人でした。もっともこういった方の常でお父さんは、どちらかと言うと細かい男だったんです。若い頃はお父さんのそういう人柄が嫌で仕方がありませんでした。しかし彼女が役職者となりよく気が付きよく動く、そんな勤務態度を垣間見る内に(お父さんも現役時代はきつい仕事を率先してやる有能な職員だったのだな)と思うようになったのです。ぼくは、お父さんに服従するに従いとにかく煩いお父さんの躾を感情で受けとめるのではなく理屈で理解するようになりました。(確かにお父さんの言う通りだ)と。お父さんが支えた支店長に凄く煩い方がいらしたらしいです。その支店長が出来の悪い次長には小言も言わないのだそうです。「諦めちゃっとるじゃない」副支店長が本音を吐露されたらしいです。お父さんはぼくを嗜める際にはその逸話を出し「注意される内が花だぞ」頻繁にそう口にしました。また会長の手法を顧みて優れたマネージャーとは配下の者に上限はないと思いました。会長の患者に対する指導法はやればやるほど要望が上がるというものでした。これは部下にも同様で(ここまでやれるのなら合格だ)会長にはそれがないんです。際限もなくハードルが上がり根を上げると(ここまでの奴か、、、)と思う人でした。先生もぼくが三〇代の頃、大幅に体調を崩したのは把握されておられるかと思うのですがお母さんの急逝と言う精神的ショックでぼくの容態は一気に快方に向かったんです。ただそれでもお母さんの死の直後は色々と手を要しました。この病は薄皮を剥ぐように更に述べると三寒四温でしか快方に向かいません。お父さんの根気のあるケアにより我に返るとぼくは、お父さんに忠誠を誓い、お父さんの意向を忖度するようになったのです。そして先ほどの会長の逸話を挙げ会長とお父さんへの忠誠の念を改めて深めたのでした。何かありましたら、またコメントさせていただきます。これからもよろしくお願いいたします。