『ママがいい』は明日にする | やどかり族の育自日記

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やどかり族(宿借り族=転勤族)の妻の育児の日々。
つたない母と子供の成長を、鼻歌うたうように綴ります。
「好奇心」「対話」「自立」「多様性」がキーワード。今のとこ(笑)

 

「Cちゃん嫌い。あーちゃん、いつもCちゃんと喧嘩しよるけん」

「Cちゃんがおるけぇ、保育園行きたくない。お引越しはいつするん?」

 

少し前くらいから、あーちゃん(5歳5ヶ月)の話に、

同じクラスのある女の子の名前が、頻繁に上がってくるようになった。

仲良しではなく、喧嘩敵として。

 

「どういう風に喧嘩するの?」

と、尋ねると、

「こっち見んで!って言ってくる」

と、答える。

 

「何で、『こっち見んで』って言うのかな?」

 

「知ら〜ん」

 

「仲の良いお友達もいるんじゃろ?」

 

「おるよー。AちゃんとかBちゃんとか」

 

「じゃあ、仲良しの子と遊んだらいいんじゃない?」

 

深刻ないじめは論外だけど、

子ども同士のトラブルは、子どもで解決した方がいい。

 

保育園の送り迎えでCちゃんと出会うと、

私の背中に隠れて、私から離れようとしないあーちゃん。

それでも、ずっと私が保育園にいる訳にもいかないので、

『行ってきます』のギュ〜ッをして、

先生にあーちゃんを引き剥がしてもらう。

 

「ママがいいーーー!!」と駄々をこねるけれど、

ここで私がグズグズしても拉致があかないので、

「じゃ、行ってくるねー!バイバーイ」

と軽く手を降って保育園を去る。

 

毎朝、去り際に後ろ髪を引かれるが、

迎えに行くと「お迎えが早過ぎる!」と怒られるので、

日中は楽しんでいるものと思われる。

 

そんなあーちゃんだったが、先週水曜日、突如変化が現れた。

保育園に送り届けた時、Cちゃんの姿を見つけると、

「今日は、Cちゃんと遊ぶ」

と、私の手を自ら離した。

「『ママがいい』は、明日にする」

 

既に明日の予約が入ってるのが可笑しい。

「そっか。じゃあママ行くね」

あーちゃんは、私から目を離さずに、園庭の方に数歩後ずさりした後、

「ママ、お仕事、がんばってね」

と言った。

 

おひさまが、あーちゃんの背後から照らす。

白くまぶしすぎる園庭に、逆光のあーちゃんが映える。

蝉の声と、たどたどしい母への励ましが、耳にこだまする。

 

「ありがとう。がんばるね」

私が答えると、くるりと体を翻し、Cちゃんの元に駆けていく娘。

思わず目頭が熱くなった。私もくるりと背を向け門へと歩く。

勇気出して一歩踏み出していく、娘の成長にキュンとする。

あーちゃん、がんばれ。

 

子どもは自然。

植物が夏場に成長するように、子どもも夏に成長する。

→『人間は、夏場に成長する

 

今年も夏が来たなぁと、灼熱のアスファルトを歩いて

駐車場に向かいながら思った。

私も、がんばろう。

 

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年長さんは、今週末、お化け屋敷を作って在園児を招待するそうです。あーちゃんは何のお化けになるのか、はる君(3歳1ヶ月)がお化け屋敷であーちゃんを見つけてどんな反応するのか、かなり楽しみ。

 

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