9月の選挙後、初となる定例会が12月5日(火)~11日(月)までの会期で開催されました。

 

一般質問

初日の一般質問に3人目として登壇。質問の件名は「これからの寄地区のまちづくりと活性化」についてです。質問・回答の要旨については以下のとおりです。

 

質問  1

松田町第6次総合計画後期アクションプログラムの地区別アクションプログラムで、寄地区のまちづくりの方向性と取組において、新規事業として「スポーツツーリズムの推進」が位置付けられたので次の項目について伺いたい。

 

質問①: 今年3月に「まつだスポーツコミッション」を設立しているが、寄地区における今後の「スポーツツーリズムの推進」の取組内容について。

※「まつだスポーツコミッション」とは、スポーツ選手や団体その関係者などが、町内のスポーツ施設を有効活用する新たな関係人口の増加策を推進することにより、地場産品の消費拡大などによる地域の経済循環を含めた、町の活性化に繋げるとともに、町民のスポーツや運動に対する意識の高揚を図ることを目的に設立された。

町長回答①:12月からの取組として、みやま運動広場や、寄小学校体育館などを活用した各種スポーツ選手や団体の合宿誘致やサッカー大会の開催などを実施する予定である。

再質問①-1:合宿を誘致するとのことであるが、冬季において合宿誘致の見込みはあるのか。

担当課長回答①-1:12月から3月にかけて4回ほどフットサルやサッカーの合宿や大会の開催が既に決定している。遠くは宮城や仙台、東京、千葉からも来る予定である。

再質問①-2:町では上郡5町の広域連携で(株)ベルマーレフットサルクラブと包括連携協定を締結したが、協定の目的に双方が保有する資源を有効活用することにより、スポーツや観光の振興等を進め、地域社会の活性化を図り持続可能なまちづくりを推進するとある。正にこのスポーツツーリズムの推進に合致している協定だと思うがこの協定をどのように活用される予定なのか。

担当課長回答①-2:町においては、キラキラフェスタや産業観光まつりなどへのイベントへの参加やネームバリユーのある選手を呼べるなどのメリットがある。

 

質問②:「スポーツツーリズムの推進」に伴うみやま運動広場や寄テニスコートのリニューアルの方向性について

町長回答②:スポーツツーリズム事業を通じて、利用対象者を見据え、ニーズに合ったオールシーズン利用者が「使いたい」「行きたい」と思える施設として、計画的な整備を行い、寄地域の新たな魅力の増進、賑わいと雇用の創出につながるリニューアルが出来ればと考えている。ただし、このリニューアルを行うためには、地権者の皆様の了承がなくては進めることが出来ないので、中津川議員のお力添えを是非ともお願いしたい。

再質問②-1:ニーズに合ったオールシーズン利用できる施設として計画的に整備を行うとのことであるが、計画的な整備とはどのような整備を考えているのか。

担当課長回答②-1:地権者の同意を得たうえでのことですが、中長期的にはグランドの改修、テニスコートの張替えなどを検討していかなければと考えている。

再質問②-2:みやま運動広場の改修との回答だが、以前、議会において人工芝の設置についてやり取りがあったと記憶しているが、新規事業としてスポーツツーリズムの推進が位置付けられたことからその考えを本格化する考えはあるか。政策的判断が求められるので町長に回答を伺いたい。

町長回答②-2:思いはあるが、人工芝化に拘ることなくスポーツツーリズムの計画を作り推進していく。

 

意見:みやま運動広場はスポーツのできるグランドとして使われる他、ロウバイまつりや若葉まつりの際は駐車場としても使用されており、ドクターヘリの離着陸や緊急避難場所としても位置付けられている。

 このように多目的に使用されている広場の人工芝化については、費用対効果の点はもちろんの事、車輛の進入に対する耐久性や安全性、環境に与える影響など十分な検討が必要である。

 

再質問②-3:テニスコートについて、現在オムニコートの人工芝コートが3面の他、駐車場やトイレ、ベンチ等が備わっていると町のホームページで紹介されている。

先程、計画的な整備を行うとのことについてテニスコートの張替えなどを検討しなければならないという回答があったが、スポーツツーリズムを推進する上では、テニスコートだけでなく付帯施設も利便性を高める必要がある。

 ホームページによると駐車場の台数は10台となっているが、実際には15~20台ほどが所狭しと駐車している。駐車場の看板は出ているが、広場に砂利が敷いてある程度で区画線も無い。雑草も多く、奥の方は竹や木が生い茂り、夏にはヤマビルの被害があってもおかしくない。

 トイレもコートに隣接して設置されており、コートに近すぎて目隠し板がついていても角度によっては直視されるので利用する人は少ないようである。

 このような状況の中で利用者の利便性を高めるには、駐車場の再整備や駐車場に隣接する上段の土地にトイレ、更衣室、シャワー室を兼ね備えた施設の整備が必要と考えるが如何か。

担当課長回答②-3:議員おっしゃるとおり、利用者の利便性を高めるには、駐車場の整備やトイレ、更衣室が必要なので計画的な検討が必要と考える。

 

意見:現駐車場の土地所有者と上段の土地所有者は同じ方なので、理解を得やすいと思う。これらの施設が整備され利便性が高まると、現在のコート3面ではもったいないので、近隣の休耕田をテニスコートにすることで施設全体の充実が図られる。

 

再質問②-4:人工芝のオムニコートの耐用年数は10年と言われているが、平成4年に開設されてから31年が経過する。今日までに人工芝の全面改修等は行っているか。

担当課長回答②-4:人工芝の全面改修は行っていないが摩耗の激しい部分は張替えを2回実施しており、直近では令和元年度に実施している。2面で8箇所、施工費は約100万円ほど要した。

 

意見:部分的な補修で今日に至っているようだが、砂の量が少なかったり、人工芝の摩耗によりプレーヤーの捻挫や転倒も事例があるようなので、専門業者による定期的な点検を行うなど、利用者が安心してプレーできるよう努めて頂きたい

 

再質問②-5:スポーツツーリズムの推進に伴う受け入れ体制について、受け入れ施設の整備や運営を担う人材の育成や確保が必要であると思うが、例えば、寄地区内でスポーツ大会や合宿などを誘致しても駐車場に限りがある。堤防に停めてくださいとも言えない。受け入れ体制の整備についてはどのように考えているのか。

担当課長回答②-5:宿泊先やみやま運動広場駐車場が狭いことは承知しており、隣接地で駐車場として使用できる土地があるか再確認していきたい。今年度の取組結果を踏まえ課題などを整理し考えていく

 

意見:このスポーツツーリズムの推進は一過性の取組みではなく、スポーツコミッションの設立を契機として持続的・発展的にまちづくりや地域の活性化を図る取組みである。当町のような小さな自治体のスポーツインフラでも工夫次第では高い利用率の実現が可能と思われるので、スタートして2年目だがが総合計画に沿って着実な取組をお願いしたい。

 

質問 2

質問③:寄自然休養村の啓発や都市と農村の交流を担ってきた寄自然休養村運営協議会が今年度を以って解散することになった。今後、寄地区の活性化を推進する上で同様な組織が必要と考えるが町の見解を伺いたい。

町長回答③:本年度、寄地区の更なる活性化を目的とした「寄地区活性化協議会」を設置し、様々なご意見ご提案を伺っている矢先の話として、設立から約47年も続く団体が解散する予定であるというお話を伺い、非常に残念に思っている。

 今後の対応については、寄自然休養村運営協議会幹部の方や、寄地区の自治会長様、みやまの里様、松田町観光協会様など、関係団体の方にご意見を伺い、対応したいと考えている。現時点において、考えられる1案として、申し上げるとするならば、例えば、有限会社みやまの里様のマンパワー強化を町がサポートすることや、その他の団体様にも同様な協力をお願いするなど模索し、寄自然休養村運営協議会が今までやってこられた取組を継続して実施していただくことが出来ないかなど、持続可能な地域づくりに向けた早急な対応を行いたいと考えている。

 

意見:現在この協議会を構成している団体は12者あり協議会の会員は3人の顧問を含め21名で構成されている。昔から加入している団体が9者、最近加入した団体は農とアートの会、(株)蜂花苑、寄七つ星ドッグランの3者。

 それぞれに活動されているが、寄地区の活性化を推し進める上では、運営協議会の現構成団体をはじめ自治会長やみやまの里、観光協会、寄に移住され活動されている方々も含め、横の連携を深めることが必要であると強く感じている。

 現に、昨年から開催をスタートさせた「ホタルの夕べ」では、ホタルを育てる会と養魚組合、七つ星ドッグランが連携し、結果として多くの方に訪れて頂き大盛況だった。今年度中に町主導で各団体から意見を伺い、新たな組織づくりの必要性を協議して頂きたい。

 運営協議会の解散で懸念されるひとつに中津川の堤防や高水敷の草刈りがある。

 これは、運営協議会と振興協議会、桜の会の合同作業として実施してきが、運営協議会が県や町と委託契約を締結し、作業への参加依頼や傷害保険への加入、当日の飲み物やお弁当の手配などの事務を担ってきた。

 河川の草刈りについては、田代橋から大寺橋までの約2㎞を毎回60~70人が参加し年2回実施しているが、河川愛護の観点からも引き続き地域で実施していくのが最良であると考える。運営協議会に代わる新たな組織づくりが必要不可欠である。

 

 回答の中で、1案として有限会社「みやまの里」のマンパワー強化を町がサポートすることにより運営協議会がやってきた取り組みを継続するという話があった。

 自然休養村である寄地区の交流拠点はこれまでもロウバイまつりや若葉まつりなどのイベントを開催し、宿泊や食事もできる自然休養村管理センターである。

 この管理センターを事務所とするみやまの里は運動広場やテニスコートの施設の管理運営だけでなく、寄の観光案内やPR活動を担うことになっているので、ここの事務力を強化することは寄地区の活性化に大きく寄与するものと考えるので、是非人材や財源の確保をよろしくお願いしたい。

 総合計画後期アクションプログラムにおいても管理センター等の活用推進は前期より拡充して取り組むとなっている。寄地区活性化のハブである管理センターの機能増強は必至であると考えるので、持続可能な地域づくりのためにも是非、確実に取り組んで頂けるよう要望する。

 

再質問③-1:最後に町長にお伺いする。

松田町総合計画後期アクションプログラムの寄地区のまちづくりに「スポーツツーリズムの推進」が位置付けられた。取組みの内容等は回答や再質問で理解できたが、この施策が寄にどのような振興をもたらし、活性化に繋げていくのか町長のお考えをお聞かせください。

町長回答③-1:寄の活性化無くして寄小学校の存続はないと思っている。若い人たちが寄に住んでいける場でなければならない。各イベントだけではなく活性化のためには今ある物をどのように活かしていかなければということからスポーツツーリズムを導入した。埋もれた宝をフラッシュアップし、若い人達が魅力を感じるようにしたい。

意見私も地域の振興や活性化について、地元でできることは協力させて頂く。

 

                                  以上

                           (質問時間:40分)

特別委員会の発議

 12月7日、「議会タブレット運用推進特別委員会」設置に関する決議の提出があ り、賛成全員で可決されました。

 目的は、ICTの活用により議会・議員活動の充実や効率化を図るため、議員に貸与されたタブレットの運用規則の作成や取扱いに関する研修等について調査するものです。中津川定雄が当該特別委員会の副委員長に選任されました

 

議案の審議

本定例会には議案が48号から68号まで21件ありましたが、うち2件(松田町西平畑公園の管理に関する条例・松田町公園条例の一部を改正する条例)は継続審議になりました。

「議案第51号 寄みやま運動広場の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例と「議案52号 寄テニスコートの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」については2件共に利用料金の上限金額を改正するものですが、提案に対する反対討論が出されたため、中津川定雄が賛成討論を行った結果、他議員の賛同を得て2件共に賛成多数で可決されました

 

初の定例会を終えて 

5日間の定例会でしたが、初の一般質問も行い、また、議案審議も多い中、所属する産業厚生常任委員会への付託案件が5件あり、多忙の日々でしたが充実した日々を送ることができました。一般質問の準備にも多くの時間を費やしましたが、やりがいのある仕事に就けたことに感謝です。

                                   以上

      

みやま運動広場

みやま運動広場

 

 

寄テニスコート