Mt.Beauty - A Beautiful Life -2ページ目

酒の口実

前夜のフロートのおかげで、腰がかなり回復。
あれこれしたかったことをやろうかと思ったけれど、ここでまた壊してはどーにもならないので、スティーブに止められて、必要最低限の活動をすることに。

アンディが心配してちょくちょく電話をくれる。
幸い変わったこともないし、夜はエマがご飯を持ってきてくれるので昨日は楽チンだった。(ご飯はおいしいアジアンカレー)
ちなみに、エマは前日にマッサージしてくれた友達で、彼女は料理が最高に上手い。ケータリングやったりしてるからうなずける。


ここで出逢う女性陣は料理やお菓子作りの上手な人ばかり。上手なんていうもんじゃなくて、シェフだ。
彼女たちには敵いっこないので、私は私で細々と経験をつんでいきますわ。
年が明けたら和食でも皆さんに食べていただきたいものです。


ハンナ、夕飯の前にブロッコリーを。好きみたいで良く食べる。




ハンナかわいそうに。
昨日は天気もよくなかったし、腰も腰だから一日中家の中で過ごしちゃった。

友人カップルに7日夜男の子が産まれた。
なのでスティーブは夜、そのNewお父さんと他の男性陣とパブへ。
昼間にその飲み会のメッセージが来て、'to wet the little man's head tonight' という表現が。
実際の内容はすぐにわかったけど、初めて聞く表現だった。
直訳すると「今夜息子の頭を濡らす」だけど、つまり「今夜産まれた子供の祝杯をあげる」ということ。
元々はキリスト教の宗教の、新生児の頭に聖水を垂らす行事で今でも行う人たちはいるんだけど、最近では主にいつもよりもたくさん酒を飲む口実になってるみたい。


忘年会も新年会もそうだけど、酒についてはやっぱりみんなそれぞれ口実が必要なんだね・・・。笑

7ヶ月バースデイ

昨日でハンナは生後満7ヶ月になった。



毎月、早いなーと思う。
先月できなかったことが今はできていたり、ちょうどよかったはずの洋服がパツパツになってたり、成長してるんだなと実感する。
果たしてその両親は、親として成長しているのかどうか・・・汗

ここ一週間ほど、ハンナは夜に良く起きる。
2,3回は必ず起きる。7時半には就寝するものの、10時頃に一度、そして夜中に2度ほど目覚めてはなかなか寝付かない。これまではなかった傾向だ。
歯が生えてくるのでそうなのかな、と、そうだといいな、と。
それにここ2ヶ月は移動が多くて、なかなか生活のルーティーンを作ることができなかったのも関係しているのかも。
これから徐々に慣れてくるといいな。



さて、昨日は町のハードウエアストアの奥さんカレンと娘が友達を連れてハンナに会いに来た。
9歳の娘トルビーは美人さん。ハンナが大好きで、以前もほかの友達を連れて遊びに来た。
はじめはハンナをすごくかまうんだけど、最後にはハンナのオモチャで友達と遊び始める。
昨日はなんと、スティーブがアデレードから持ってきた、彼の若い頃の宝箱に入っていたフェイクのウンチと嘔吐物で遊んでいた・・・ガーン
「ガールズよ・・・」と止めたものの、二人は大変気に入っていたようだ。
カレンは私の腰を心配して来てくれて、必要なものはないかと、ひとつ二つ頼んで買ってきてもらった。

こうして人が来てくれるというのは、本当にありがたい。と、しみじみ感じた。



夕方6時。スティーブが初日の仕事を終え帰宅。Mt.Buffalo(マウント・バッファロー)というここから約1時間の山を歩いてきたようだ。
仕事は、山のトレッキングロードを歩きながらメンテナンスの必要があるかないかチェックし、のちにメンテナンスをする仕事とのこと。
一緒に仕事をするルディはとてもナイスガイ。しかもいろいろなことを知っているのでスティーブはいい仲間とふたりの仕事でたくさんのことを学べる上に、自分の好きなトレッキングを仕事の内でできることにとても喜んでいる。
8週間限定でも、していて楽しい仕事が見つかってよかった。
この経験で今後の就職活動もかなり有利になるとの事。イエイ!


夜は、アンディの経営するFloat Room(フロートルーム)へ、腰痛緩和のために。
フロートルームとは、フローテーションタンクという光も音も遮断されたカプセルの中で34.5度に温められたエプソムソルトという塩を使った水溶液に裸で浮かぶリラクゼーションだ。
この水溶液は海水の5倍の濃度があり、体をよく浮かばせることができる。
これに入ると、体がすべての重力から開放される。だから、張っていたからだの筋肉も節々もすべてニュートラルになる。
そして、音も光も閉ざされたカプセルの中では体だけではなく心も解き放てる。


オリンピック選手も利用しているというはなし。
東京にもあるという話なので、興味のある方はぜひ試してみて!


(詳細は http://www.floattank.com/ ※すべて英語です。日本ではアイソレーションタンクとして知られているようです。)

一時間半のセッションの後、体はとても軽くなった。明日朝起きたときが楽しみだ音譜

Dinner

予告どおり、スティーブが豚肉のローストをしてくれた!

午前中は秋田の家族とスカイプをして、ちょっとホームシックになりながら、ハンナのひとりショーを楽しむ家族を眺めて楽しんだ。

午後は、天気もいいので外に出て家の前の日陰でハンナとゴロゴロしながらスティーブが夕飯の支度するのを眺める。



Weber(ウェバー)というロースト用BBQ。とは言っても、「ウェバーって最近あまり見ないよねー」と大抵の人が言う。だけど、スティーブは大好きで、事あるごとに使いたがる。
キラキラウェバーマスターキラキラになりたいんだと。
とにかく、これでローストするとポークもラムもホントにおいしい!
昼過ぎから準備してたので、ハンナはまたJolly Jumperでひと遊び。


帽子が小さくなったハンナ

今日はトレーニングボトルにオレンジとアプリコットとにんじんのミックスジュースを入れて飲ませてみた。
いつもなら、両手で持てても飲み口を口に持っていかなかったんだけど・・・


今日はちゃんと飲めました。
多分ジュースがおいしかったのもあるかな。またひとつ成長!やったねニコニコ


友人のエマが娘のジョージとやってきた。
エマはアロマセラピストでマッサージもやっている、スーパーシングルマザーだ。
今日は私の腰のため、ちょっとだけ背中のマッサージをして血行を良くしてくれよと来てくれた。
私たちのベッドではハンナが昼寝をしていたので、外での施術。
ほんの15分のマッサージで体が温まって、背中がスッキリ。
ありがとう、エマ!!

そうこうしている内に、ディナーが完成!
アンディ家族も来て4人プラスBaby2人でローストディナー。

Yum yum xxx

そしてみんなで『崖の上のポニョ』を鑑賞して夜が暮れましたとさ。

明日はハンナと二人きり。
病んでる腰のため、今夜は温かいお湯に浸かって今は腰を暖めている。
今朝よりか断然いい。
明日の朝にはもっと良くなっていますように・・・!

オヤスミ!

ごはん

「腰がよくなっていますように・・・」との切なる願いも虚しく、今朝も痛み変わらず。トホホしょぼん
気休めにPanadol(バファリンみたいの)摂って、青空の美しい今日をまた横になって過ごす。
スティーブはテレビつけたまま、ハンナとジャワわんわんと散歩に行っちゃいました。

私はランチのことを考える。
たぶん、残りのパスタ。全く問題ない!今夜はスティーブが豚肉をローストしたいらしいから、ディナーに期待!


こっちに来てからも、米はしっかり食べてる。家で調理するときはもっぱら日本米を使うんだけど、今使ってるのは
『カリフォルニア産あきたこまち』
いまいちピンとこないよね。
あきたこまちにこだわってはみたけれど、秋田産のを手に入れるのは容易じゃない。
しかも、ちょっと値も張るらしいね。
実家から送ってもらいたいけど、こっちで買うほうが数倍も安い。米そのものよりも送料の方が高くついてしまうから、やっぱりあきらめるしかないのなー。

ビューティには日本食・雑貨の店がない。スーパーに必要最低限の和食材は置いてあっってももちろん十分じゃない。
アデレードからこっちに来るときにある程度の食材や調味料はアジアンマーケットで購入して持ってきた。また、友達がメルボルンに行くときにお願いして買ってきてもらった。
でもいつも何かが足りない!
だから1月にメルボルン、アデレードに行くのが楽しみ。

今庭で育てている野菜はレタス、トマト、ミニトマト、さやえんどう、きゅうり、パッションフルーツ、ハーブ類、そしてオレンジとアボガドの木。
すでに食べられるのはハーブとレタスだけだけど、これからもっといろいろ植えて、自分の畑で野菜が取れるようになったらご飯作るのももっと楽しくなるだろうな。
スティーブはばあちゃんの畑が目標だけど、まだ経験がね・・・。
来週にはヒヨコニワトリヒヨコ購入に意欲のスティーブ。

卵かけご飯が食べたいんだと!

子育てのこと

なんとも不甲斐無い・・・ショック!
腰の痛みがちっともよくならないから、今日もおうちで寝たきりの私。
今はスティーブがハンナとアンディんとこの犬ジャワを連れてお散歩中。
時間があるので、子育てのことでも書こうかな。


ここビューティでは(というかオーストラリア全体的に?)今ベイビーブーム真っ只中。あちこちで赤ちゃんが産まれている。この小さな町では今年約30人が産まれたそうだ。
コミュニティーには「お母さん会(マザーズグループ)」があるが、行った人の話によれば、ほとんどが子育ての大変さを語る集会らしくダウンいまいちピンとこない。
いずれにしても、周りにはたくさんの明るい新米ママ&ベテランママたちがいるので、あえてグループに参加する必要もなさそうだ。

ご存知のとおり、オーストラリアに居ると毎週どこかでBBQがある。
私が独身時代オーストラリアに居た頃は、とにかく食べて飲んで酔っ払ってパブやクラブで朝まで・・・ビールビールビールというのが恒例だったが、状況は全く変わった。
今は集まる人の80%が子供を連れてくる。もちろん、時代が変わったんじゃなくて、自分たちがそういう年代に突入してきたということだけど。
だから、もちろんヘロヘロになるまで酔っ払う人も少ないし、ある程度の時間になると皆家路に着く。とてもヘルシーだキラキラ
まぁこうして毎週末のように集まれば、皆子供の話をするし、ミルクや離乳食、睡眠やコリック・夜泣きなど、それに効くやさしい薬やトリートメントの話を必ずどこかで聞いたり話したりできる。


5ヶ月でこっちに来たハンナは、ミルクも変わってはじめはあまり飲んでくれなかったけれど、今はそれなりに飲んでくれる。
「それなりに」というのは、このごろ歯が生えてきそうなのか、勢い良く飲み始めるのに、140mlも飲むとニチャニチャと乳首を噛んで遊びだす。
おっぱいを飲んでても最後のほうにガシっと乳首をかまれて、私がギャーと叫んだことがある。

離乳食は相変わらず良く食べる。
やっぱりご飯が好きで、冷凍して保存してあるアイスキューブ一個分はペロッと食べてしまう。
卵も牛乳もアレルギー反応を示さなかったから、たまに与えるようにしているし、野菜、果物や魚も問題なし!
6ヶ月半ばに初めてこっちで乳児検診を受けた際、助産師さんにライスシリアルを薦められた。ご飯食べてるから必要ないかなとは思ったものの、ものは試し。さっそく購入して翌朝食べさせてみた。
・・・ハンナの口には合わなかったみたい。笑
わざとみたいに「オェっ」と涙目になりながら嫌だと訴える。それ以来ライスシリアルは与えていない。

豆腐も大丈夫だったけど、日本のようにおいしい豆腐が手に入らなくてホントに悔しい!
そろそろ7ヶ月だから、お肉や赤身の魚にも挑戦していきたいな。

リノベーション

古い、それでも味のある家に越してきた私たち。
部屋のペイントやフロアボードの新装などなど、やることはたくさんあるが、まずはひとつ腰を下ろすつもりだった。
ところが、越してきたその週末にアデレードとキャンベラから親や親戚たちが総勢6名でここビューティに訪れた。
それも実は11月2日にアンディとサラの子供、つまりハンナの従妹にあたるビリヤーナが産まれたから。

Biljana

いずれにしても、親戚一同が集まると、いろんなことの話の進むのが早い。男性人は滞在3日間のほぼ丸2日間を使ってうちの4ベッドルームのうちの2つと廊下をヤスリをかけペイントを始めたのだ。もうちょっとゆっくりして居たかったスティーブも、「それじゃぁたくさんの手があるうちにやっておこうか」と、ペイントに着手。あれよという間に壁のペイントが終了した。
その後2,3日かけてドアや窓のフレームなどを二人で塗った。
ハンナがいるのでなかなか思い通りの予定では進まなかったけど、ハンナも同じ部屋に置いたりお気に入りのJolly Jumperで遊ばせて置きながら、作業は進んだ。


Hanna in Jolly Jumper

マウントビューティにはそれぞれにいろいろなことをしている人がたくさんいるし、みんなすぐ仲良くなっちゃうため、必要な業者などと簡単につながる。

越してきたときから、キッチンとリビングの壁を取っ払いたいと思っていた私たち。それからキッチンベンチの背がとても高かったので、低くしたいと思っていた。
さっそく、建設業の友達にリノベーションを依頼。ただし、低コストでやってもらうためにできるところまでは自分たちでやることにした。


壁を取り壊す前。


ここまでをスティーブが!
そして

補強のビームを上と横に入れて、コンセントをずらしてもらって、キッチンベンチを25cmほどカットしてもらった。
おかげですっかり見違えた!

さて、次はスティーブの出番。
この家は、引っ越してきたとき床全部にカーペットが敷いてあった。なんとバスルームにまで・・・!さすがに初日にバスルームのカーペットははがしたけれど、着々とその他の古いカーペットもフロアボードにしたいところだけ剥がしていった。
フロアボードは状態が結構よかったんだけれども、キッチンのは強い糊かなんかでカーペットが貼られていたみたいで、剥がしても黒くてしつこいのがしっかりと残っていた。
廊下と一部屋はステインでふちだけ濃く黒くなっていて、汚れがひどい。
スティーブは、Bunningsというホームセンターから借りてきた大きなヤスリの機械でまずは床の汚れ落しだ。
ヤスリをやっている間と後は、想像通りひどくカスが舞い上がるため住めないので、3日間はアンディ宅へまたお世話になった。
ハンナをつれては家に入れないため、私はハンナ係り、スティーブは床係りということで、彼には大変がんばってもらった。
ヤスリが終わると、まず埃をきれいに掃除して、ニスを塗る作業となる。これも一度塗って乾いたらヤスリ、また塗ってヤスリ、そしてまた塗ってと三度塗りのために、根気の要る作業だ。
リビングの埃はほとんどなくなったので、ハンナを家の中で遊ばせて二人での作業。・・・もっぱらスティーブがメインだったけど。

ヤスリをはじめてから5日経って三度目の塗布がおわった。
うちの旦那の仕事を見て!

キッチンBefore


After


廊下Before

廊下After

なんとも美しい仕事ではありませんか!!!
言うまでもなく、作業中の5日間スティーブはグッタリ。当分リノベーションはお休みの予定。

次はリビングのカーペット張替えとキッチン・リビングのペイント、それから残り2部屋のペイント、カーペット張替えだ。
いつになることやら、乞うご期待!

腰、またやっちゃいました。
おとといは満月。関係あるかどうかはわからないけど、おとといの昼間にハンナを抱いていたら突然動けなくなりまして・・・。
安静にしています。おかげで、今はハンナを抱っこできないし、授乳するのも横になった状態だけであげております。なんて使えない母なの!!
というわけで、スティーブのフルサービスを受けている昨日今日です。

おとといは理学療法士の方に診てもらって、椎間板が痛んでいるということでその開いてしまった傷を閉じる軽いエクササイズを習ってきた。やっているうちはよくて、だんだんよくなったものの、眩暈がして椅子に座ったらまた傷が開くために次に立つとまた痛い。それで再び同じエクササイズをするとまたよくなる。これを繰り返すとだんだんよくなっていくらしい。
ところが、一晩寝たらまた痛みは戻っていて、エクササイズするのも痛い。長く立っても居られないし・・・。
そこで、昨日はボーエンセラピー(Bowen Therapy)を受けてきた。
私たちにはあまり聞きなれない名前だが、これはオーストラリア発祥の自然療法で、いわゆる鍼灸のようにつぼを刺激して患部を治療していく方法だが、鍼灸と違うのは優しい動きを使って行うヒーリングなので、禁忌が少なく赤ちゃんや妊婦まで幅広く受けられる。また、エネルギーによるヒーリングのため、体だけではなく心にも働きかける施術だ。

施術後、なぜか涙が流れてきた。ゆっくりと心がリラックスしたのがわかった。
腰は、まだ痛みがあったが、気分が全く違った。


今朝起きると、ベッドから起き上がるのがかなり楽になっていた。痛みはまだあるし、長く立っていたり歩いていると腰の右側が痛いし、まだ体がゆがんでいる。
今日はまた理学療法の日。
明日にはよくなるといいな。

Mt.Beauty到着

メルボルンより4時間半のドライブを経て、私たちは我が家の待つマウント・ビューティに到着した。


Mt.Beauty - A Beautiful Life

途中メルボルン空港近くの女性宅へ寄り、前日にebayで購入していたベイビーカーシートをピックアップ。知らない町で道に迷い、メルボルンのフリーウェイで出口を間違え降り損ね・・・などと、全くスムーズに行かない出発。まぁ、私たちらしいといえばそんなところだ。いずれにしても、どうにか夕方まで予定通りに到着することができた。
しかしながら、自分たちの車で家族3人、新しい生活を始めるためマイホームへと向かうその事実に、期待と不安そして嬉しさで胸がいっぱいになり、途中涙が止まらなかった。


ビューティに到着したその足で、スティーブの兄アンディの勤めるガソリンスタンドへ。
兄弟の一年ぶりの再会と今後に、二人は厚い抱擁を交わしていた。私もハグをすると、また車内での思いが再び込み上げてきて、アンディとスティーブの胸を借りて泣いた。

その後直行したのは言うまでもなく「我が家」。(すぐに写真がアップできなくて残念!)
白いウェザーボードの古い家。庭が広く、すでにたくさんの木や花が育っている。
家の中はそれなりに広い4ベッドルーム。
スティーブの親戚から譲られた中古の家具や、近所の人たちが置いて行ってくれた中古品(中には明らかにゴミも・・・)などが所狭しと置いてあった。
私たち二人と娘にとって、生まれて初めての自分たちの家。まずはシャンパンで乾杯しながら、その事実をじっくりと噛み締めた。

その夜は、5件先に住むアンディの家で就寝した。

序章(11/26付)

日本を発ってから6週間が経とうとしている。まだ6週間。早6週間。
ここマウント・ビューティに到着してからは1ヶ月が経った。

これまで地に根を張らない生活をそれぞれしてきたスティーブと私が、ハンナによってひとつに結ばれ、マウント・ビューティに家庭を持つこととなった。

ここは人口約1700人の小さな町。フォールス・クリークというオーストラリアの数少ないスキーリゾートの足元ということで、特に冬は観光客が多く訪れる。
10年ほど前からスティーブの兄アンディが住み、スティーブも若い頃フォールス・クリークで仕事をしていたことから知り合いや友人が何人かいるし、小さなコミュニティーで皆が助け合いながら生活しているスタイルから、スタートの場所、そして子供を育てる環境に最適という理由から、この土地に家を購入した。


10月半ば、実家で一番下の妹チヨリと祖母に束の間の別れを惜しみながら、両親と妹と共に成田空港へ向かうべく、私の妊娠7ヶ月からハンナが5ヶ月まで過ごした秋田を出発した。
チェックインの時刻よりかなり早めに到着した成田空港では、愛する両親、妹、わざわざ出てきてくれた叔母たちややいとこ、そして友人たちに見送られながら日本を発った。快適なフライトで8時間後にはゴールド・コーストに到着。スティーブの親友のひとりトムの家に一泊し、翌早朝スティーブの家族が居るアデレードに飛んだ。
空港では祖父母が首を長くして私たちの到着を待っていた。
彼らにとってはじめてのひ孫。この日をどれだけ心待ちにしていたことか!たくさんのキスとハグを受けたハンナは静かに曾祖母に抱かれていた。

アデレードでは、家族が皆集まって食事をしたり、スティーブの母の友人がたくさん訪ねてきたり、スティーブの友人たちと集まってバーベキューをしたりと忙しく1週間が過ぎた。
新しい我が家へ向かうため、私たちはメルボルンへ出発。メルボルンでは車を購入するという目的もあり、まだまだ気持ちが落ち着かなかった。
滞在した友人キャロライン宅では、彼女の2人の男の子と産まれたばかりの女の子に、キャロラインの妹の息子と、総勢4人の子供たちプラスハンナという保育園のような賑やかさだった。彼女の家に3泊している間に、私たちは今後私たちの足となるスバルの中古車を購入した。

いよいよ、本当の意味で、3人での生活が始まろうとしていた。

一年も

ブログ、書いてたっけな・・・

と、友達の一人が最近ブログを始めたことで思い出し、思い立ってまた書いてみている。

読み返してみると、はじめから大して続いていないじゃない・・・汗最後に書いたときからほぼ一年が経とうとしていた。


一年とは短いようでいて、何とも数え切れない程のことが起こるものだ。

そりゃ、世界の経済情勢なんかもそうだけど、自分のことだけ見てみても、

最後に記したときには想像もしていない人生が、今目の前に拓けているのだから。


仕事も変わったし(と言っても現在は無職だけど)、恋する相手も変わったし、家族も、そして人生の目的まで。


元々、変化が好きな自分。

それでも、この一年に起きた変化ほど愛おしいと思える変化は経験していなかった。

「愛する」「愛される」という事実が、これほど美しいものだとはまだ知らなかった。


自分とともに歩いてきたいのちと、その過程で巡り合ったもうひとつのいのち。

そしてその二つのいのちの結晶として、今私の中で育まれている新たないのち。


この一年、そしてこれからどれほどのことを学ばせてもらえるのだろう。

楽しみでならない。