おとんの入院 | やだ!そうそう!

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生きていれば毎日色んな事があるもんです。

いい事もいやな事もひっくるめて自分の毎日。

大事に残しちゃいます。

おとんの今後が決まった。

昨日、おかんから連絡で
「おとうちゃんを 施設に入れる話しを進めようと思うけどいいか」と。

いいかと言われると嫌やけど。
でも、実際に介護をしているのはおかん。
介護は、綺麗ごとではできない。理想では成り立たない。
かわいそうでは終わらない。
歩けなくなって来たおとんをみるおかんも限界になってきたみたい。

それにちょうど自分の育児でのイライラで
距離が欲しいと思ってた矢先。
おかんも同じやと思った。

離れてる方がよい関係でいられると思う。


「おとんにとってそのほうがいいなら、それでええんちゃうか」と返事。



昨日の時点では、それでも、まだ先の話やと思ってた。

施設にも面接したり、順番待ちしたり
何よりおとんの意思があるやろから
納得しないとかで進まん話もあるし
時間もかかるやろうって思ってた。

帰省する頃はまだ家にいるやろし
一緒に過ごせるやろうな。
大変やろけど。。

そう思ってたら
今日

「明後日、金曜日に入院決まった」


て、早っ。
明後日って。。。

もう一緒に家で過ごす事ができない。

いや、外泊とか出来たりするのかもしれんけど、
基本はもう帰らない。

高齢者の長期療養型の病院。
介護療養施設。

だからもう、そこで人生を終えるまで暮らす事になる。

おかんは、
最後まで家でみてあげられへんでごめんって泣いた。

一番上のお姉は、
姥捨山に放り込んでしまい、じゃないんやし。
機嫌いい時に会いに行って、悪くなったら帰ったらええねん。
その方がお互いのためやで。
という。

そのお姉は育児も経験してるし
しかも離婚して一人で二人育てた。
そのうち一人は自閉症で不便も多かった。
苦労してきたといえばしてきたお姉の言葉やから
軽く言ってるようでも、そうではない。

自閉症の甥っ子は
今でも施設で暮らしていて、
週末だけ帰ってくる。

だからこそ、べったりと仲良く過ごせるけど
それがもし毎日で、毎日パニックおこされてたりしたら
辛く当たってるやろうと思うって言う。

そんなお姉の言う事はやっぱりより納得できる。

私も、自分の育児だけではなくて、
社会福祉、児童福祉を学んできたことから
やっぱり、
虐待とか、ケースワークもやってたからこそ
ほどよい距離の大事さはそこでも学んでた。

イライラするほどに密である親族より
ニコニコとできる他人が入る方が
バランス良く回る。

あんまり周りで理解されないこともあるかもやけど
自分がしんどいって思う時
楽をしたいんじゃなくて
お互いにそのほうがいいってことを知ってるからこそ
離れたいと思って来た。

夫とも、子どもとも。
親とも。

話しそれるかもやけど、
学生時代、おばあちゃんと暮らしてたけど
喧嘩ばかり。

離れてると今は色々と気に掛けあって
今日も電話したけど、
お互いを思える。

だからどんなに今仲良くても
一緒に暮らしたいとは思わない。
嫌いとかではなくて、
お互いのために今の距離が大事やと思うから。


おかんは、最後まで家でみてあげられへんでごめんと
やっぱりいつまでも思うやろうけど。

それはそれで、仕方ないかな。


よく子育てでも言われるけどさ
子どもを人に預けて、親は出掛けてる、とかを批判するのとか。

でもそれはきっとかしこい親やと私は思う。
もしかしたら逃げたくて、っていう気持ちかもしれんけど
それでも、そのことでまず離れるっていう行動が出来るのは
やっぱり第一段階、必要なことやし。

もちろん、それがずっと放置で育児放棄とかになるのは違うで。。

海外では、介護も、家族がするっていう感覚はあまりないらしい。
基本、他人。

きっとそれは、お互いにそれが最良だという
前向きな介護の捉え方やね。

自分が引き受け、家族やから自分が、自分がって
囲い込むより
そのために存在するプロに任せて、
こっちは家族として一番いい顔で接する事ができるように
チームワーク組んで介護に取り組むのが
前向きで積極的な最良な方法だと思う。


と、理屈ではね、思うわけやけど


せめて、もう一回、おとんと家で過ごしたかった。
花も最近、テレビ電話でおじいちゃん見ても泣かなくなったし
歌もよく歌うからカラオケ好きなじいちゃんと一緒に楽しみたかった。

里帰りで、おとんが夜荒れたら、花の様子が心配とか
なにかと私も不安が多くてどうしようって大変って思ってたけど
その大変を
おとんが施設に入る事で解消しようとは頭になかったし。
ただ、大変やけど、それが現実って思ってたし。

きっと私の里帰りもおとんの話をすすめる一因にはなったやろうな。
それもまた複雑なところやけど。

おとんが慣れるまでは、しばらくは会えないし
慣れたら面会には自由に行けるみたいやけど
その頃私の産後の状況はどうなのか。。。。



振り返れば、今年の正月が最後だったのかー。。。
とか、
実家にいた頃のこと、学生時代や上京する前までのこと
おとんが元気でおもろかった時の
楽しかった色んな事、思い出してしまうなあ。

毎年帰省してた頃は
もうこれが最後かもな。なんて笑いながら
家族で過ごしてたのも懐かしく。。。

でも、これからのおとんの人生、
少しでも沢山笑って過ごせたらいいな。

さっき、おとんにテレビ電話したら
花をみて
かわいいなあって笑ってた。

私は泣けて来て顔を出せんかった。
おとんが笑えば笑うほど。

明日は二番目のお姉や姪っ子が
一緒に御飯を食べるみたい。
最後って思うのがいやで 
お姉は行きたくないなって言ってたけど。

姪っ子チビは、いつもおかんのそばで
大変な姿をみてきたから
おとんの入院をきいたとき、
やったー、楽になれるって言ったらしい。
悪気があるわけではなくて
本当に大変なところをずっと一番近くで見て来たのが
姪っ子チビ。

暴言も吐かれたりしてたし、
なにかと手伝ったり、辛い思いもしてた。

でも、おじいちゃんに会いたい会いたいって言う。
一番正直やと思う。

もしかしたら、一番前向きに介護を捉えてるのかもしれんね。

私は次、おとんにいつ会えるかな。
あー寂しいけど。慣れるまでは仕方ないか。


今日はおとんとの電話のあと、
泣いてる私に
花は優しく笑って、
積み木を持って来てくれて
一つ一つ、絵を見せて、メロン!ウサギ!って(笑)
何か感じ取ってたんやろな。
楽しませてくれたわ(笑)