撮影 8月26日(2021)

 

 

科・属:ノボタン科・ヒメノボタン属

学名:Osbeckia chinensis

和名:姫野牡丹

 

花は茎頂に頭状花序となって2~10個つき、花弁は広倒卵形で4個、紅紫色で径2.5~3cm。

 植生地:本州(紀伊半島)~沖縄
日当たりのいい低地や山地

花期8~9月

 

 

 

 帰省の途中、ふと思い出して寄り道したのだが、法面には刈り取られた草が法面一杯に倒されている。

 私の後からやって来た、この田んぼの隣を見回りに来た持ち主だろうか、

「この草の下にはミミズがおって、イノシシがこれを食べに来るのよ、未だ電気は通していないが、こうやって対策をしているんだ」

 と、後の言葉は出なかったが、草の放置で迷惑しているような様子だった。

 

 さて、

イノシシが穿り返した法面に目を向ける。この辺りの田圃は昔からヌタ田と言われる田圃だ。この法面から水染み出てはいないが、長靴を履いていないと厄介だ。引き込みの農道全体がジュクジュクで足元轍の後には水が流れている。

 

 枯草に覆われた法面にはサーと見て目につくような色をした花は見当たらない。何回か右に左に目を凝らして行くうちにアッと気が付いたが、近づいてみたらアザミだった。

 

 

 昨年か1昨年は刈り取られた直後で花を見る事が出来なかったが、長靴に履き替えて出直しだ。

 

 長さ20mぐらいの法面からやっと一株1輪の花を探しつけた。時間が早かったのか平開はしていないが、花があるだけで十分だ。

 

 

 

 今のところ、この場所しかこの花の存在を知らないゆえ、イノシシの害がこれ以上広がらないことを願うばかりだ。

 

花弁4枚、雄しべ6個

 

PS

 ここ最近25℃前後だったが、ひんやりとする朝だと感じながら温度計を見たら、24.0℃を切っていた。秋を感じる朝だった。

 

投稿 8月30日(2021) 月曜日 快晴 23.5℃(6:00)