8月8日の地方紙から
日曜版は2面に 町田康 氏の 「朝のふみ箱」8面、9面には「みなみの本棚」では新刊本の紹介、11面の くらし では 女優の常盤貴子三のエッセイ。3面には「五輪記」として高村薫氏の五輪にまつわる話。4面にはオリンピックに関する著名人の寄稿文があり、一般的な記事よりも見どころ満載だ。
さて、
町田さんの文章からは気になる言の葉というより、2文字漢字・熟語が目に留まる。さすが芥川賞作家・著述業ということだろうか。
今回は「家というものの重要性について」の中で
太宰治が立派な邸宅で・・・、そこを出て自分が住む家には割と恬淡としている・・・。
この「てんたん:恬淡」
「意味」は
無欲で、物事に執着せず、あっさりしていること。
性格がさっぱりしていること。
また、そのさま。
例)
・無欲恬淡
・地位や名誉に恬淡な人(恬淡とした人)
・恬淡とした態度
次に
種子田山頭火は金持ちの家に生まれたが・・・、・・・そうした執着から」逃れる、つまり頓悟することを志して、・・・。
この「とんご:頓悟」
仏語。
長くきびしい修行を経ないで、一足とびに究極の悟りに至ること。仏の真実に触れ、即座に仏果を得ること。
恥ずかしながら、「てんたん:恬淡」「とんご:頓悟」使ったことのない熟語だった。
最後に「時間はない、文学の蘊蓄うぜぇ」
「うんちく:蘊蓄」意味や読みは出来ても「蘊蓄」は書けるものではない。
「意味」は
ある分野について蓄えた知識のこと。薀蓄、蘊蓄、うん蓄、ウンチクと表記される。また、その知識について滔々と語ることを「うんちくを傾ける」という。
この場合、「蘊」そのものの語源を調べてみよう。
蘊うん
仏教用語。 積み集められたものの意。 つくられたものの総称。 存在するも
のの性質側面を5つの面からみた五蘊として用いられる。
五蘊 とは・・・
五蘊/人間を構成している五つの要素/色蘊・受蘊・想蘊・行蘊・識蘊の五つ。
奥深い/つむ/たくわえるなどの意味をもつ漢字
ところで、訪問販売者とのやり取りの中での話だったが、
「時間はない、文学の蘊蓄うぜぇ」
全体の流れから、この「 」の意味が???だ。
投稿 8月8日(2021) 日曜日 曇り 26.5℃(7:20)