これまでこの証書を使ったことは数回有るかないかである。

しかも、最後に使ったのは何十年前の話だろうか。

 

 さて、額はほんのわずかだが、昨年この証書を受け取った。このときに小さな文字で但し書きが書いてあるから読むと、6ヵ月以内に受け取ってくださいと書かれている。

 6ヵ月は結構期間があるし急ぐこともなかろう、額も少ないし年明けぐらいに受け取りをしようと思っていた。たまたま、昨日郵便局に用事があったので、為替金を受け取った。

 

 じつは200円の証書を発行してもらうのに、割に合わない?100円の手数料がかかった。それはさておき、送り届けた先方から無料取り扱いになったからと、そっくりこの証書が送り返されてきたのだ。

 郵便局の窓口で、為替金を受け取るときに

「これって、有効期限があるのですね、無限なのかと思っていました」

「いや、6ヵ月過ぎても、窓口でしたら、受け取りができます」

「へー、そうなんですか・・・・、何年か前に受け取った小為替があるのですが・・・」

「どうぞ、持ってきてください、○○・・・○○・・・でしたら可能です。」

 ○○は言葉が長すぎて声も小さく聞き取れなかったが、郵政省から株式会社ゆうちょ銀行(国から民間)に移管したときからだったら、可能ですと言ったのだろうか。

 

表には6カ月以内に・・・

 

 以前、送られてきた小為替はその時使うつもりはなかったので、いつかまた、必要な時が来たら、先方さんに送り戻そうと思っていた。

 その数年後に、この小為替を見る機会があったので、目を通すと、表に「・・・6ヵ月以内に受け取ってください・・・」と明記してあった。

 ハチャー、しまった!!後の祭りだ。このときに裏面を読んでいたらよかったのだが、このような証書をいつも取り扱わない私には表に書かれた「6ヵ月・・・」が、焼き付いたのだ。

 

 それから2~3年経ったのが昨日だった。

自宅に戻りその証書を探し出し、手に取って団地内の郵便局に電話を入れる。

この証書を受け取った(頂いた?)のは発行日の附印を見るとに26.12.5とスタンプされている。

「ちょっと待ってください、そのときの担当と変わります」

 しばらくして、その担当の方もちょっと待ってくださいと、電話が保留された。

「先ほど窓口では期限のことは言いませんでしたが、発行から5年間以内は引き換え有効です。お客様の証書はすでに5年経過していますので、無効です。説明が曖昧でまことにすみませんでした」

 一縷の望みがわいてきたが、もともと諦めていた小為替だったゆえ落胆することもなかった。

 

裏面には小さい文字で、5年以内ならば再発行のことが書かれている。

 この定額小為替は6ヶ月以内に受け取りができなくても、5年以内であれば再発行の手続きをすれば、受け取る事が出来る、ということを知っただけでもありがたい、と思うことだった。

 

投稿 1月16日(2021) 土曜日 曇り 8.5℃(6:00)