
愛媛県今治市、サンライズ糸山にある「風のレストラン」が2026年3月22日の営業を最後に閉店します。(閉店理由は、施設の改修か建て替えかは不明ですが施設自体が閉館のもよう)
2010年に私たちで設計・デザイン・監理を手掛けさせていただいた、思い入れの深い店舗です。
本日はお別れと、これまでの感謝を伝える為に現地へ足を運んできました。

店内は相変わらず多くのお客様で賑わっており、皆様が食事と空間を楽しんでくださっています。
写真を撮りながら当時を振り返り、現地を初めて視察してからオープンまで、なんと”1カ月”という、今では到底考えられないスーパーハードなスケジュールだったこと。
限られた極端に短い時間の中で、地域らしさを表現し、訪れる人に心地よいと感じる空間をどのように創り上げるか。
関係者全員が寝る間を惜しんで無我夢中で駆け抜けた当時の熱気が蘇ります。

今治を代表する産業「造船業」とサイクリストの自転車を意識しスチール管を採用し、大小の鉄パイプをリズミカルに組み合わせた手摺は、造船の街の力強さと、風と視線の抜ける軽やかさを両立させました。

空間のアクセントになっている、サクラの花弁型にくり抜いたスチールパーティション。
あえて錆加工を施し、時間を感じる味わい深い表情をデザインしました。
短い工期のなかで生み出されたモノ達と、数えきれないほど多くの方々が、長年に渡り空間を共有くださったという事実は、建築を担う者として嬉しいことですが、無くなることはやはり寂しい。

風のレストランを愛してくださった皆様、運営に関わられた皆様、工事関係者の皆様、感謝申し上げます。
有難うございます。
今週末3月22日まで営業です。