何と言っても近世の暗黒時代に生きたハンガリーの伯爵夫人、エリザベート・バートリ
自らの若さと美貌を保ちたい故、若い処女の血を求めて数百人の娘を殺した人物にして、アンチエイジングの最悪な見本
桐生操の著作やベルばらの番外編、女性だけの劇団ロマンチカが彼女の狂気を描いた作品を覚えている人は多いと思う
主演のジュリー・デルピーはすっかりアメリカナイズされていたかと思いきや、やっぱりこの人はヨーロッパの女優だなと
なんと、監督・台本・音楽なども手掛けていた!
これまでのエリザベートを描いた映画作品はホラー主体が多かったのだけど、この作品は一人の悲しい女性として描いているところが好感が持てる
彼女を裁く裁判官でエリザベートが恋い焦がれる若い恋人の父親役をウィリアム・ハートが好演