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二月もあと、一週間、もうすぐ、ひな祭りですね。

 

写真は、うちの娘のお雛様です。

 

七五三の祝いもそうですが、

 

昔は、子供が、大人まで成長するのが、大変でありましたから、

 

子供の成長は、今よりも、切なるのぞみでした。

 

 

 

先日から、北條民雄さんの、「いのちの初夜」という本についての、テレビ番組を見ています。

 

 

この本は、番組の解説によると、

 

 

人間にとって「いのちとは何か」「病とは何か」「絶望の中で希望を見出せるのか」

 

といったテーマを真摯に追求した一冊の名著です。

 

 

北條民雄「いのちの初夜」(1936)。

作者自らハンセン病を患い、

 

世間から隔絶された療養所生活の中で、

自らの絶望と向き合いながら、

 

それでも生きていく希望を見出そうという祈りにも似た思いで書かれた小説です。

 

 

作者の北條民雄(1914-1937)が、ハンセン病に罹患したのは十八歳のとき。

 

二十三歳、本が出版された翌年に、亡くなっています。

 

 

彼は、東京東村山のハンセン病療養所

「全生病院」への入所を余儀なくされます。

 

一度感染すると社会から完全に隔離され、後は死を待つしかない病とみなされる中、

 

作者の北條は、作品を通して自らの絶望的な状況を見つめ抜きました。

 

 

その果てに北條が見出したのは

 

「苦しみや絶望の底にあってなお朽ちない、いのちの力」。

 

それでも絶望を拭い去ることはできませんでしたが

 

北條は、最期の最期まで生き抜こうという意志を、

 

執筆を通してつかみとっていったという事です。

 

 

ハンセン病は、世界的に、古くからある、感染病で、

 

癩菌による感染で、起こる病気です。

 

今は、治療方法の確立で、治る病気になりましたが、

 

患者さんの見た目のこともあり、

 

恐れられ、差別されていました。

 

最近、やっと、名誉回復が、報道されていますね。

 

 

人目を避けて歩くための、癩者の道

 

というものが、西日本には、あったそうです。

 

 

ジブリの映画、「もののけ姫」に出てくる

 

包帯をぐるぐる巻きにした人たちも、おそらくそうで、

 

彼らの一人のセリフに、

 

「お館様は、われらを、人間扱いしてくださる」というのが、印象に残ります。

 

 

まだ、そうであった時代に、

 

この病気になった、北條民雄さんは、

 

どんなに、絶望し、死の恐怖を感じていた事でしょうね。

 

 

その彼が、唯一、文章を書き、

 

それが、認められる事によって、救われたのだと思います。

 

 

当時、既に、世に出ていた、川端康成に、手紙を書き、

 

川端に、認められ、本が、世に出ました。

 

でも、翌年に、亡くなっています。

 

 

ハンセン病に、限らず、今の世の中でも、

 

治せない病気や怪我は、沢山あります。

 

 

病気や怪我は、不条理な物であり、

 

私達も、いつそんな目に、合うか分かりません。

 

 

不治の病に罹り、死と向き合う時、どう生き抜くのか、

 

私も仕事がら、そんな人に、どう接し、

 

その人が、どう命を全うするか、

 

その、お手伝いをする事があります。

 

 

人は、長生きしたら、幸せでしょうか?

 

 

たとえ、短くとも、

 

その人が、自分の人生は、これで良かったと、思える事、

 

死に際して、思い残す事なく、命を終える事、

 

他人が、どう思うかでなく、本人が、そう思える、

 

命は、それぞれ、その人だけの物であり、

 

その人が、どう感じ、どう一生をおくるか、

 

それが、大切です。

 

 

その人に関わる者は、そのお手伝いをするよう、心がけると良いです。

 

死を迎える人が、思い残す事なく、最後を過ごせよう、

 

心身共に、安らかで有るように、

 

 

私達、生物は、必ず死を迎えます。

 

その時を、恐れず、穏やかに、受け入れるように、一生を、終えたいですからね。

 

 

 

 

齊藤鍼灸院は、身体や心の悩みに、お答えしています。

 

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