今年の梅雨は、しとしと降る雨は、少なく
うっかりすると、雹まで降る雷雨
そして、真夏のような猛暑
やはり、変わっていますね。
夏に近づき、紫陽花は、ピークを過ぎ
写真のように、くちなしの花が、咲いていましたよ。
先日、Eテレの「百分で名著」で、安倍公房の「砂の女」を見ました。
舞台は、とある海岸に近い砂丘の穴の中に埋もれかかった一軒家。
休暇を利用して新種のハンミョウを採取すべく昆虫採集に出かけた学校教師・仁木順平は、
女が一人で住むこの家に一夜の宿を借りることに。
ところが翌朝外界へ出るための縄梯子が何者かによって取り外されていました。
彼は、村人たちによって砂を掻き出す作業員として幽閉されたのです。
その後、さまざまな方法で脱出や抵抗を試みるも、ことごとく挫折。
やがて彼はその環境に順応し始めるのでした。
果たして砂の穴に閉じ込められた仁木の運命は?
という感じのお話です。
砂というものに、自由を奪われ
仕事も身分も、通じない世界で
どう生きていくのか。
いえ、私達の生活は、実は、砂の穴の中なのでは?
不条理とは、自由とは、
そんな事を、問う小説です。
安倍公房さんは、山形県、酒田市の海辺の村が、
飛び砂で、困っているのを見て、
小説を思いついたようです。
私達は、実に危うい文明の上に生活しています。
便利で豊かな生活のようですが、
災害、戦争などでなくとも、
停電しただけでも、
たちまち、破条してしまいます。
そして、色々な制約の中
いつの間にか、不条理や不自由を受け入れて
生活しているのでは?
では、全て自由な世界とは?
広大な砂漠、海、はたまた宇宙
自由な開かれた世界ですが、
いきなり、そんな所に行っても
今度は、生きる事が、難しいですね。
私達人間は、助け合う事で、生き延びてきました。
そうなると、自分勝手と言う訳にいきません。
時には、不条理、不自由を、
受け入れて行かなくてはならなくなります。
ですから、つらい事が、多々起きてきます。
慣れて、感じなくなるのは、いかなものかと思いますが、
譲り合い、助け合っていく事で、
危うい、この世界を、生きて行くべきなのでしょうね。
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