五月になり、大分暖かくなりましたね。

 

さいたま市では、写真のように、

 

薔薇の花が、良く咲いていますよ。

 

 

幸せになりたい。

 

これは、だれでも思うところですね。

 

でも、幸福とは?

 

と言われると、

 

即答できる人は、少ないと思います。

 

お金があれば?

 

出世すれば?

 

欲望がみたされたら?

 

ちょっと違いますよね。

 

 

ギリシャの哲学者、アリストテレスは、

 

二コマコス倫理学の中で、

 

あらゆる人間の活動は、

 

何らかの善(アガトン)を追及している。

 

 

その善(良いこと)を積み重ねる、最終的な目的が

 

幸福(エウダイモニア)ではないか。と言っています。

 

 

そして幸福は、人間がもっている本来の固有の能力を発揮することにあり、

 

その能力を十全に発揮するためには、

 

外的な幸運を生かすための内的な力である「徳(アレテ―)」を身につけ、

 

そして、理性的で徳をともなった活動をすることが、幸福につながると考えました。

 

 

この「徳」は一定の行動を何度も繰り返し習慣化することで、

 

「性格」として身につけることができるといいます。

 

 

この徳は、「究極的な卓越性」とも訳され、

 

私達、日本人の儒学的な徳とは、少し違います。

 

 

また、卓越性は、倫理的なもの、知性的なものに、分類され、

 

 

倫理的な卓越性は、

 

正義、勇敢、寛厚、矜持、親愛、正直、機知、羞恥など、

 

 

知的な卓越性は、

 

学、技術、知慮、直知、智慧、抑制、愛など、

 

 

また、このような徳(卓越性)は、

 

中庸、過不足のない、程良さが、大切で、

 

 

たとえば、勇敢は、臆病と無謀の中庸

 

寛厚は、放漫とけちの中庸

 

という具合です。 


アリストテレスは、愛についても、熱く語っています。

 

愛は、夫婦間の愛、血族的な愛、友人への愛、国家共同体(ポリス)に対する愛などで


それは、一方的な愛でなく、互いに愛を持てば、

争いは、無くなり、法律や正義を、振りかざす必要は、要らなくなり、


隣家との塀も、国境も無くとも良いのだ、

と言っています。


また、愛されるより、愛する方が、大切なのだとも、言っています。


たしかに、このような、倫理観を持った言動を心がけると

 

幸福になる事が、できるでしょうね。

 

 

ただ、ギリシャ哲学のような、積極的な方法以外に

 

東洋的な考え方

 

平穏無事、家内安全、のような考え方もあります。

 

 

ここには、やはり中庸があります。

 

特別、お金がある、出世する、欲望が満たされる、のではなく、

 

そう言った事は、程々で良く、

 

安心して暮らせる環境、人間関係が大切で


(ここにも、仁愛が、必要ですね。)

 

それが継続してゆく事が、「幸福」なのではと思います。

 

 

 

 

齊藤鍼灸院は、身体や心の悩みに、お答えしています。

 

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