もうすぐ、桜の季節ですね。近くの大宮公園の桜の木がだんだん白っぽく見え開花を予感させます。

 春分は、冬より春のほうが強くなってくる時期です。よく言う、三寒四温で季節が春に進みます。

 寒暖の差が大きいので体調を崩しやすいです。こういった季節の変わり目を東洋医学では、土用と考えます。

 本来は、五行に由来する暦の雑節であり、一年のうち不連続な4つの期間、四立(立春、立夏、立秋、立冬)の直前約18日間をいいますが、私は、春分、夏至、秋分、冬至のころを土用(
季節の変わり目)と考えています。

 こういった時には、自律神経が季節について行けず、かったるく動けない、ねむい(春眠暁を覚えず)、胃腸の調子が良くない、などの症状を訴える患者さんが多くなります。

 日本では、就職、就学、転居などの生活の変化の多い時期でもありますから、余計に疲労やストレスがありますよね。

 自律神経の調子が良くないと冷えのぼせになります。その配分は、冷えに負けているのか、のぼせに負けているのか、季節や体調によって、この時期は、めまぐるしく変化します。

 患者さんの身体を良く調べ、生活環境を考慮して合わせた治療が必要になりますから、普段より、私たちも良く考え工夫する必要があります。

 はりやお灸で体調を整え、良い春を迎えてくださいね。