本日は、大椿山六道珍皇寺 へお伺いする日でしたのでそーっと覗きに行かせていただきました。

実は3月17日〜20日の4日間で、彼岸会に合わせた春の特別拝観Ⅰ期をされておられます。
今回の特別拝観では、当寺に縁の深い上村松園伯の「多から舩」、 画僧田村月樵(宗立)の「文殊菩薩画」が初公開、 堂本印象伯の「鷺図」も公開されていました。
とりわけ「多から舩」は足を止めて鑑賞される方が大変多く、松園伯独特の柔らかい色彩と丸みを帯びた筆致で描く透き通った女性の美しさに暫し心を奪われてしまいました。

醫王殿(青銀新梵字) 


文殊菩薩


お出逢いするのを楽しみにしておりましたが、今回ご都合がつかなかったとのことでまた次の機会を心待ちにしています。
しかしそんなに耳に残る特徴のある声してますかねぇ…。

それはさておき、御朱印の授与スケジュールが受付横に掲示されていました。

4月下旬~5月上旬 若草式紙金泥
7月15日~17日 金紙墨書 鐘楼修復落慶記念
8月7日~10日 紺紙金泥
11月中旬 紅紙金泥

これですね、ひょっとして驚く事って…。
1日授与を3日間に修正されたのは賢明なことだと思われます。
どうか皆様、
腱鞘炎にだけはならないで下さいね…m(_ _)m

次にお伺いしたのは、新那智山今熊野観音寺 です。
西国草創1300年第8弾での訪問でしたが、奇遇にも秘仏である弘法大師御作の御本尊が11日から20日までの間で特別に御開帳されておられました。
その為かかなりの人出で、山内でも今熊野観音寺に集中するような状態となっていました。

草創1300年記念
西国三十三所霊場第15番札所 大悲殿


草創1300年記念
西国三十三所霊場第15番札所 御詠歌
昔より 立つとも知らぬ 今熊野 ほとけの誓い あらたなりけり


次にお伺いしたのは、勝林寺 です。
近くまで来たので寄らせていたたいたのですが、本日より春御朱印の授与を開始されておられました。
16日の涅槃会の御朱印をいただけると伺って来たのですが、本日(18日)より授与の春朱印、17日より授与開始された皇桜の御朱印も併せていただけました。

涅槃


皇桜(スメラギザクラ)


勝林寺の中興開山上人である独秀令岱和尚が植樹されたそうです。

なお、中央の印の中には最後の女帝である第117代後桜町帝の
諸人も ひとつこころに 祝ふ代の  ゆたけさ見えて 春ぞ楽しき
という祝賀の歌言葉を散りばめた春の歌が練り込まれています。

春朱印『毘沙門天(桜)』


春朱印『放下着(桜)』


唐代の禅僧趙州和尚の言葉だと言われています。
悟りの境地に立ったある僧が趙州和尚に次の修業をどうすればよいか訪ねた時に答えたのが『放下着(著)』です。
着(著)は放下を強調する助辞であるそうで、全てを捨て去れ!という意味の禅語であるそうで、煩悩だけではなく、知見や名誉や悟りまでも全て捨て去り、一切の執着から解き放たれよ!ということです。
即ち、無の境地に立ち我欲を棄てきってこそ本質が見えるのでしょうね。

春朱印『喫茶去(桜)』


これも趙州和尚の言葉と伝わります。
去は喫茶を強調する助辞で、単に「お茶をどうぞ」という意味ですが、これがまた奥が深いんです。
趙州和尚のもとに、ある修行僧がやって来ます。 
その僧に和尚はかつて当地に来たことがあるかと聞いて、僧があると答えると、「喫茶去」と答えます。
今度は別の修行僧が来て、その僧にまたかつて当地に来たことがあるかと聞いて、僧がないと答えると、「喫茶去」と答えます。
このやりとりを聞いていたお寺の院主は何故来たことがある者にもない者にも同じ事を答えたかを尋ねたところ、和尚はその院主にも「喫茶去」と答えました。
同じ事しか言わない訳ではなく、経験未経験や貴賤、男女に関係のないただ無心の境地による「喫茶去」こそにおもてなしの真髄があります。
どんな立場の人や誰に対してでも同じように接することを自然とできる境地こそが「喫茶去』なのでしょう。

さて、お腹がとてもすいてしまったのでガッツリ洋食の ぱ・らんて でお昼にしました。
洋食…と言うよりチーズたっぷりのホワイトソースが食べたくてお店を探して行きました。メニューがたくさん有りすぎて直前で迷いましたが自家製チーズドリアとエビフライを注文。サラダと、何故かミニうどんまでセットになっていて運ばれてきた料理のボリュームにはびっくりしました。
ドリアは、中高生のお弁当箱みたいな器いっぱいに入っていていい感じにチーズが溶けてホワイトソースがグツグツいってました。熱さと量の多さでなかなか減らなかったけど、こういうのが食べたかった!って感じのドリアで最後まで美味しくいただきました。
タルタルソースいっぱいのエビフライも大きめマグカップに入ったミニうどんもサラダも残さず食べられましたが、かなりのボリュームでしたね。


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