本日も京都になりました。
というか、暑いのが正直苦手になりつつあるのが原因だと思われます。
まだ伺ってない鳴滝方面からスタートしました。

まずは、平岡八幡宮 です。
こちらは、特別公開をよくされてるというイメージが強い神社です。
神護寺がこの少し北にありますが、809年にその神護寺の鎮守として空海が宇佐八幡宮から勧請したのが起源とされていて、山城国で一番古い八幡宮なのだそうです。
ちなみに八幡宮として代表的な石清水八幡宮は859年の勧請です。
1407年に焼失しますが3代将軍足利義満により社殿が再建されています。
1826年造営の本殿が珍しい切妻造であることから、2000年に京都市有形文化財に指定をされています。
この本堂の天井にザクロ、ケシ、ツバキ、ハスなど44種の花図柄が極彩色で描かれた花卉図が四花の天井と呼ばれていて、定期的に特別公開されています。
御朱印に僧形八幡とありますが、これは空海が神護寺の守護神として自ら描いた僧形八幡神像が御神体とされているからなのだそうです。

僧形八幡大神


次は少し南の、八部山大龍寺 です。
周山街道沿いに『うっさんの寺』という小さな看板が目に留まったので寄ってみました。
浄土宗のお寺ですが、密教系寺院に祀られている有樞沙摩明王の祀堂が配されています。
うすさま明王が転訛してうっさんになったのだとか。
そもそもは1586年に建立されたのだそうですが、1788年に天明の大火により焼失。1804年にうすさま堂が信者達により建立され大いに賑わったのだそうですが、1977年に現在地に移転して今に至ります。

有樞沙摩明王


さて続いて、金映山妙護国院三寳寺 です。
こちらは、1628年に右大臣今出川経季と中納言冷泉為尚が後水尾帝の御内旨により日護を開山に建立され、後水尾帝より山号を賜ったのだそうです。
また、離れたところにですが満願妙見宮があり、日護作の北辰妙見大菩薩が安置されています。
御堂が1972年に再建され、また1986年に洛陽十二支妙見霊場が200年ぶりに再興されたのだそうです。
さて、十二支妙見もいよいよ満願との思いでやって来たのですが、専用のなんとも味のある納経帳ができていて、つい買ってしまいました…
おかげさまでまた振り出しに戻ってしまいました(泣)

御首題 不染世間法 如蓮華在水
(世間の法に染まらざること、蓮華の水に在るが如し)


洛陽十二支妙見 戌


霊場会御朱印帳


鳴滝の妙見宮 戌



話が逸れます。
ずっとずっと大好きだった不世出の大横綱である千代の富士貢関こと九重親方が、昨年発見された膵臓癌とその転移により体内を病魔に蝕まれ、7月31日に61歳で亡くなってしまいました。

私は1981年1月25日の優勝決定戦において、横綱北の湖を上手出し投げで破った時はテレビの前で正座をして観ておりました。
7月場所の優勝決定戦において同じく北の湖を破り第58代横綱となった時も正座をして観ていました。
筋トレで脱臼を克服して以来、無双の身体を駆使しながら驀進する姿に強い敬慕の念を抱いたものでした。
未だかつてない1000勝を越えた翌年の1991年の5月14日に、貴闘力にとったりで破れた夜に開かれた緊急引退会見も、溢れるものを止められずに正座で観ていました。

本当に強さと色気を併せ持つ大横綱でした。

ご冥福をお祈りすると共に、跡を継いだ新九重親方(千代大海関)にも九重部屋を盛り立てていただきたいと心より祈念しています。

その九重親方に想いを馳せ、色々模索したのですが、その場所になかなか伺うことも叶わず…。
しかしながら貴重な休暇でもあったので、強引なこじつけとの指摘を敢えていただく覚悟で 両国ちゃんこ というお店でちゃんこを戴いてみました。
味噌ベースのこってり濃い目のスープがご飯に良くあって何杯もおかわりしてしまいました。たっぷりの野菜としっかり味のつみれに歯応えおいしいかしわも沢山入っていて大満足のちゃんこでした。
食べることも仕事だった横綱は美味しいちゃんこを食べて小さな身体で戦い続けておられたんだなって思えると更に深く格別な味になりました。

九重親方への思慕が募った後に、建勲神社 へ行ってみました。
京都刀剣御朱印めぐりの第3弾企画が始まっていたのだそうで、7月23日(土)~9月30日(金)までの間に例の4社にて、8振の刀剣色朱印を授与されてるのだとか。

うーん。

これは、御朱印なのでしょうか…。
と言いつつ、社寺側に御朱印ですと言い切られるとそれは御朱印なんだろうなと思ってしまいますね…。

不動行光


宗三左文字


薬研藤四郎


あと、7月13日から天下布武龍章御朱印なる見開き朱印の授与も始められました。
ちなみに中央の印は建勲神社で所蔵されている、信長が1578年に奥州伊達家の外交担当であった遠藤不入斎とやり取りした書状、出羽伊達輝宗老臣遠藤基信宛朱印状に捺されている印を参照にされたのだそうです。

天下布武龍章御朱印


ちょっと暑くなってきたので 雪の下 でかき氷を食べて涼しくなりに行きました。町屋の風情が残る落ち着けるお店で白桃のかき氷をいただきました。芳醇な白桃の香りと甘みが口いっぱいに広がるやさしい氷でした。