ブログにお越しくださりありがとうございます。

英語教室ラボ・パーティの講師榎森保乃です。

 

 

昨日の河北新報の「河北春秋」を読んで

思ったこと。


カントの「わが上なる星の輝く空とわが内なる道徳律」という碑銘から筆者が思い出したというスピーチ。名取市閖上小5年で東日本大震災に遭い、校舎屋上に避難して危機を逃れた菊池里帆子さんの東北六魂祭で行ったスピーチです。


スピーチの後半の締めくくりが以下です。

「あれから4ヶ月が過ぎ、私は今までの友達と又学校に通うことができています。

それは自衛隊・消防・警察の方々、全国そして世界のみなさんが支えてくれたおかげだと思います。本当にありがとうございました。

今多くのみなさんはきっと元の生活をしていると思います。あの日私たちは大切な多くの命だけでなくすべてを失ってしまいました。

でも、どんなに苦しい思い出あっても、私たちはひとつの経験として未来へ一歩をふみだそうとしています。

だから、この震災を心の片すみでかまわないので覚えていてください。震災をきっかけにたくさんの人の優しさや温かさを感じることができました。

将来、私は元気をあたえてくれた方々に「ありがとう」と恩返しをしたいです。感謝を忘れず精一杯生きていきたいです。

When the blazing sun  is  gone when he nothing shines upon.

Then  you show your  little light.

輝く太陽がなくなったら私が小さく輝けばいい、

小さな私でもだれかの心の光、

希望となるように一生懸命頑張ります


彼女はこのスピーチをきっかけに、翌年、

米大リーグドジャースの試合で始球式に登板。

多様な人種が温かく見守る球場の光景に

「世界に恩返しができる仕事がしたい」と志したそう。

 

その菊池さんが昨春、日本財団に就職し、日本を研究する海外の

学生向け奨学金事業を担当しているとのこと。

 

河北春秋では

「星の王子さま」の作者サン・テグジュペリの言葉を載せて、

「景観は、それを見る人の教養と文化と職能を

通じて初めて意義を持ちうる」

と書いています。


このコラムで菊池さんのことを初めて知りました。

その作文を読んでみると震災時のことやら様々な災害や戦争のことやら

色々浮かんできて涙が出てきました。

 

あの日見上げた夜空に輝く星は私の

脳裏にも焼き付いています。

雪の舞う夜道をひたすら歩いて我が子を幼稚園まで迎えに行くとき

ふと見上げた夜空は驚くほど美しかったのです。

あの日、不安と恐怖の中で菊池さんが見た星空が

大きな意味を持ちました。

 

昨日、今年の夏に国際交流に行く子たちの

事前活動の日でした。

今年の夏、えもりパーティからは4名のラボっ子たちが

まだ見ぬ新しい家族を想像しながら海を渡ります。




 

ラボ・パーティでは夏のホームステイに行くために事前の半年でしっかり準備していきます。

もちろん小さな頃からのキャンプや教室での

交流体験の積み重ねがあってこそ。

 

初めての海外へのホームステイは不安だらけ。

でもそれを自信に変えていくのが事前活動です。




 

彼らが見る光景はどんな景色かな。

新しい家族と出会い、見たことのない景色を見て

こどもたちは何を思うのか。

これは体験を通してしか感じられないことでしょう。


夏まで精一杯応援したいと思います。


そして、私たちが目にする景観は、

見る人によって大きな意義を持つことがあるかもしれないのだと改めて感じました。

それを意味あるものにするかどうかは

自分次第でいかようにも変わりうる。

心の目をしっかり養いたいものです。


今日もお読みくださり

ありがとうございました!



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