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英語教室ラボ・パーティの講師(テューター)
榎森保乃です。
先日ハロウィン発表会が無事終わりました。
ドキドキの発表もありましたが仮装にゲーム、いっぱい楽しみました!
終わったかと思いきや次はクリスマス発表会。
いやその前に東北支部発表会なるものもあります😆
子どもたちも大変ならこちらも大変。
でもやっぱり小さくても大きくても
舞台は用意してあげたい。
コロナ禍で色々な行事がなかったあの時、
余計に子どもたちにはハレの場がいかに大切かと
痛感しました。
うまくできても、できなくても。小さなチャレンジでも、大きなチャレンジでも。
ハロウィンでは個人発表をしましたが、ほとんど準備できなかった子も舞台に上がらせました。
その場をどうするのかも本人が決めること。そこで悔しいと思うのかどうか。
次の自分をどうしたいのかを
自分で考えてくれたら嬉しいなと
思います。
クリスマスの発表に
小学生は自分たちで
「ふるやのもり」を選びました。
これは瀬田貞二さんが再話した昔話で
絵は田島征三さん。
子どもたちが物語と向き合う時、
当然ながら私も物語に向き合います。
調べていたら田島さんのインタビュー記事を見つけました。
この絵本、田島さんが24歳の時に描いたデビュー作品とのことです。
瀬川康男さんが「おもしろいやつだなあ」と言ったり、赤羽末吉さんが会いたいと言うほど専門家の目には光って見えたようですが、
当時はこの絵本は世間に酷評されたとのこと。
確かに明るい絵ではないけど
子どもたちは絵を見ながらいつも
楽しそうに話をしたりしています。
「この作者が何歳の時の作品だと思う?」と聞いたら「3歳!僕の弟だってこれならかけるよ」と小学生。
「じゃ描いてみよう」と描いたのがこちら。
おじいさん?!らしい😅ちょっとおふざけ気味な
彼ですが、
ラボっ子たちはかなり自由です😆
田島さんに
「心に残る絵と残らない絵のちがいは」
とインタビュアーが聞いた時のその答えに
「ああそうだなあ」と私の心が揺さぶられました。
「人の魂を揺すぶる強さがあるかどうか。
もちろん「強さ」って言っても、
単に激しかったり、荒々しかったりすることではなくてね。
こころの底までじっと沁み込んでいく、人間の奥まで浸透していく、そんな表現になっているかどうかです。
で、それは「技術」じゃないんですよ。やっぱり、さっきの「感性」だと思う。
そして、その感性というものは、生まれつき才能を持った人だけにしか与えられていないかというと、そういうものではないと思う。
つまり、磨ける。
誰かに「伝えたい」と思う強さだから。
こころの底から目の前の作品に訴えて、人の魂を揺すぶるような表現に、たどりつこうとしているか、どうか。結局ね、分かれめって、そこなんです。
人のこころを揺すぶる表現には、積み重ねで、たどりつける。
お時間あれば全文お読みくださいね。
ラボ・パーティは
英語教室なのですが、テーマ活動という劇表現の中では英語、日本語、身体で様々なものを伝えることもあります。
自分を表現する力を磨く教室とも言えます
その「伝えたい」という強い思いが伝わった時、伝えた本人も伝えられた人も心が揺さぶられて感動するのだろうなと思うのです。
ことばを覚えて言えるようになるには、ある意味
訓練も必要ですが、目指しているのはそこではなく、むしろ感性を育てることだと思っています。
伝えたい思いがしっかり伝わるように
自分を磨く。
ラボ・パーティに物語があり、発表会があり、キャンプがあり、国際交流があり、そして常に仲間たちがいるのは、
そこに魂が揺さぶられる瞬間や出会いがどこかにあるからで、その積み重ねが
「ことばがこどもの未来をつくる」なのだろうなと改めて感じました。
でもその「伝えたい」という
思いの強さが育つまでにはとても
時間がかかります。
本当に地道な積み重ねが必要。
幼少期からラボで育った大学生もハロウィンで発表してくれましたが、
彼らからはちゃんとそれが伝わってきました。
もちろん大学生たちもまだまだ成長中です。
いや、大人の私たちも
魂を揺さぶるような伝えたい思いを
まだまだ伝えきれておりません。
今年亡くなられた坂本龍一さんが
「音楽の力」ということばは
嫌いだと生前おっしゃっていたそうです。
音楽に力があるのではなく、
その人の思いに力があるのだと。
物語の力ということを言われることも言ったこともあるかもしれませんが、
やはり伝え手、作り手の思いに力があるから
受け手は感動するのですから、同じことだろうなと思います。
大人も感性を磨き続け、
大切な思いを次の世代へ
伝えていきたいですね。
あなたは誰に何を伝えて
いきたいですか。
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