こんにちは、ヤッコです
大阪は30℃以上の真夏日が続いていましたが、今日は久し振りの雨で少し涼しいです。
カエルは繁殖期になると、オスがメスを呼ぶ為に鳴きます。
それはセミやスズムシ等の昆虫も、鳥達も同じですが、雨降りの夜には、カエルやサンショウウオが産卵します。
サンショウウオやイモリは鳴きませんが、オスは水辺でメスが来るのを待っています。
こちらは アカハライモリです。
アカハライモリ(赤腹井守)
両生綱有尾目イモリ科イモリ属
別名:ニホンイモリ(日本井守)
小さいのがオスで、身体が大きくてお腹も大きいのがメスです
オスの尻尾が青みを帯びていますが、これは繁殖期のオス特有の婚姻色
尻尾だけじゃなくお腹や首の辺りまで青みを帯びます
イモリのお腹が赤いのは
『私には毒があるから食べない方が良いわよ』
という警告色(警戒色)
イモリは皮膚からフグ毒と同じテトロドトキシンを分泌するので『イモリに触れた手で目をこすると失明する』と言われたりしますが、素手で触っただけでは特に何もありません
でも良い子は真似しないでね
お次は シュレーゲルアオガエル
シュレーゲルアオガエル
両生綱無尾目アオガエル科アオガエル属
このように、日中に出逢うと大体は葉っぱの上で お昼寝しています
この子達は まだ1歳位の子供ですが、成体もオスは大体こんな風に昼間はお昼寝しています
メスとの出逢いに備えて『果報は寝て待て』を実践しています
こちらは シュレーゲルアオガエルの卵塊
通常、田んぼの畔などに穴を掘って産み付けますが、これらの卵塊は産卵後に降った大雨で、池に流れ出たものです
黄色い粒々が卵です
そして こちらがサンショウウオの幼体
体長は25mm~30mm程度です
ヤマトサンショウウオ(大和山椒魚)
両生綱有尾目サンショウウオ科サンショウウオ属
これまでカスミサンショウウオと呼ばれて来ましたが、遺伝子を解析した結果を踏まえて今年に入ってから新しく分類し直され、大阪に生息する個体はヤマトサンショウウオとされました
この子達は2~3週間程前まではエラ呼吸をしていましたが、外鰓が吸収され肺呼吸に替わり、そろそろ上陸して地上での生活が始まります
外鰓がある頃は こんな感じ
ウーパールーパーみたいですね
お次は渓流で美しい声で鳴く事で人気が高い カジカガエルです
カジカガエル(河鹿蛙)
両生綱無尾目アオガエル科カジカガエル属
カジカガエルは美しい声とは対照的に、地味な容姿をしています
国内に生息するカエルの中では珍しく流れのある川で産卵するので、水の抵抗を最小限にする為に扁平な体形をしており、手足の指先の吸盤も発達しています
体色は川底の石や砂の色に合わせた茶系で、水面から出ている岩の上で鳴いていても、見付ける事は困難です
仮に見付けたとしても、少し近寄ると川の中に飛び込まれてしまいます
昨日は長靴で川に入り、美しい鳴き声を堪能して来ました
それでは皆さんにもお裾分けを
この容姿からは想像出来ないような鳴き声でしょ?
鳥の鳴き声みたいですよね
こちらは1匹のオスが鳴き始めると、競うように他のオスも鳴き始めました
口笛で鳴き真似をすると、負けじと鳴き始める子達もいて、とっても可愛いですよ
今回は私の大好きなカエルとサンショウウオを紹介させて頂きました
今の季節、山の近くに行くとカジカガエルの鳴き声を聴く事が出来るかも知れません
ホタルを観に行かれても、この鳴き声が聴こえて来るかも
この雨が止むと猛暑が戻って来るかも知れませんが、十分に水分を補給して暑さを乗り切りましょう
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました