こんばんは、ヤッコです
春のような陽気が続いたので、初春の山野草達も可憐な花を咲かせています。
そして念願だった両生類達の産卵も始まりました
山野草の紹介は次回にして、今回は両生類達の新しい生命の誕生を紹介させて頂きます
カエルなどの両生類は今の時期は冬眠していますが、その中でも一部の種は一度起き出してきて産卵し、再び春まで二度寝をします
カエルではアカガエルやヒキガエル、そして一部の小型サンショウウオが真冬に産卵します。
今の時期に産卵すると、卵塊も凍ってしまい死滅する事もあります。
ではどうしてこんな時期に産卵すると思いますか?
答えは、今の時期は天敵の水棲昆虫やアカハライモリが居ないからです。
オタマジャクシは水中で暮らす生物達にとって貴重な栄養源です。
カエルになってもヘビ達の大好物だし、鳥達や哺乳類にも狙われます。
またカエルは蚊を食べてくれますし、オタマジャクシは蚊の幼虫のボウフラを食べてくれます。
インドでは食用として輸出する為に野生のカエルを取り過ぎた結果、蚊が異常発生してマラリアの患者が急増してしまった事があります。
その為、インドではカエルの輸出を禁止しなければならなくなりました。
日本ではマラリアの心配は少ないかも知れませんが、カエルは人間に害のある昆虫を食べてくれる事に変わりはありません。
さて今回紹介させて頂くのはニホンアカガエルです。
ニホンアカガエル(日本赤蛙)
両生綱無尾目アカガエル科アカガエル属
この子は冬眠中のメスです
湿地の保全活動で草刈りをしていて起こしちゃいました
産卵前なのでお腹もパンパンに膨れていました。
こちらが産卵して翌日の卵塊
卵塊の中には1,000個前後の胚があり、惑星みたいです
産後直ぐの卵塊は この様に張りがあり、こんもりと盛り上がっています。
チアシードみたいですね
産後2週間ほどで孵化が始まります
手の様に見えるのは外鰓です
外鰓は孵化して数日で体内に取り込まれてなくなります
白い繊維質はカビです
カビが生えて孵化出来ないまま死んでしまう卵も少なくありません
こちらはカスミサンショウウオの卵塊
カスミサンショウウオ
両生綱有尾目サンショウウオ科サンショウウオ属
後2~3週間もしたら、脚が生えて上陸したチビケロ達が見られます
また紹介させて頂きます
山野草も毎週観察に行き写真も溜まっているので、時間を作って更新したいと思っています。
暖かくなったり寒の戻りがあったりで体調を崩しやすいですし、花粉症の方も辛い季節になりました。
皆さん、どうかご自愛下さいね。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。