数か月に1度、わたしが居住する秋田県美郷町の「美郷の話題」新聞にコラムを掲載していただいております。

本日はその第3弾が掲載されましたのでこちらでもご紹介いたします♪
***********************************

 

お久ぶりです!今回はちょっとアカデミックに、私が居住したチェコ共和国での公用語、「チェコ語に」ついてお話したいと思います。

チェコ人口のうち9割以上を占めるチェコ人や、居住する外国人がチェコ語を話しています。

1993年以前は「チェコスロバキア」として、隣国スロバキアとともに一つの国家として存在していましたが、チェコ語とスロバキア語は異なる言語でした。

とはいえ、よく似た言語なのでチェコ人とスロバキア人がお互いに母国語で会話を進めたとしても、内容の9割以上、理解できると思います。日本語の標準語と関西弁よりも近い関係のようです。

 

チェコ語はロシア語と同じくスラブ語の一種です。

ロシア語がキリル文字を使用するに対し、チェコ語はローマ字を使いますが、上に記号の付いた特別な発音をする文字(子音)もいくつかあります。(図参照)

そのうち最も難しいとされるのが、「Ř」(エシュ)の発音で、巻き舌をしつつ摩擦音を出さなければなりません。

 

↑図・チェコ語のアルファベット (白水社 ニューエクスプレスチェコ語/保川亜矢子 著より)


 さてさて、チェコ語の最も厄介な部分は、名詞の語尾が変化するというところです。

例えば「水があります」「水を飲みます」「水で洗います」の3つのケースでは、水が=voda水を=vodu水で=vodou という風に、名詞の語尾を変化させることで区別するのです。

そして名詞には「呼びかけの形」があり、本当の名前と呼びかけられるときの形が違うことがあります。

語尾がaの名前は呼びかけの際にoに変わってしまうので、例えばHelena(ヘレナ)さんという方は「Heleno!(ヘレノ!)」と呼ばれます。このような変化を、言語学上「格変化」といいますが、チェコ語では名詞が7通り「格変化」を起こします。

それに伴う形容詞も7通り変化します。

また、名詞は男性名詞、女性名詞、中性名詞の3種類があり、それぞれ変化の仕方が異なります。

 

なんだかややこしそうな言語だな、、、と思われている方がほとんどと思いますが、学んでいくととても興味深く、美しい言語と思います。

外国語を学ぶことで気づかされるのは、何よりも母国語の奥深さ、そしてそれぞれの言語にはその国の文化や習慣が非常に大きく反映されているということです。

チェコ語にご興味を持たれた方は是非、私までお声がけくださいね!

 

 

※演奏会のお知らせ※

「かまくらxクラシック = かまくラシック・コンサート」 

2月11日(火・祝)14:00~ 65テラス(旧・湯川洋品店)1階 トランペットとピアノのミニコンサートを開催します。

甘酒でおもてなし致します♪入場料1000円(高校生以下500円) お問い合わせ080-3202-3006(扇田)