前回の続き、前回までの記事はサイドバ-のテ-マ「イギリス留学手記」からどうぞ

ついにバ-ミンガム空港にたどり着いた僕、飛行機が少し遅延したことから到着時間は金曜日の夜8時とまあまあ遅かった。

無計画のままこの地に降り立った僕が恐れていたのは、バ-ミンガムの交通機関や大学の受付がいつまで営業しているのかという点であった。このまま夜の町で野宿というのはごめんである。

とりあえず飛行機の中のWi-Fiの料金まで払ってやり取りしたこちらの大学の国際交流係の方から、とりあえずタクシ-に乗るのが一番だという話を聞き、二つのス-ツケ-スを引きずりながらタクシ-乗り場へ、黒人の少し怖そうなオッチャンがドライバ-だった。

「○○大学に行きたいんですけど」

「どこそれ?」

なんと僕は勘違いをしていたようだ。てっきり僕は自分がこれから向かう大学はバ-ミンガムで有名なものでタクシ-ドライバ-なら誰もがその場所を知っているものだと思っていた。だが現実は甘くなかった。

スマ-トフォンで場所を説明しようもバッテリ-は切れてるしそもそもモバイル通信はまだつながっていない。

しかしドライバ-さんは自分のカ-ナビで見つけてオッケ-オッケ-見つけたよ、じゃ-出発!と言いタクシ-を出した。この時すでにハプニングの連続で恐慌状態だった僕の頭の中では不安が渦巻いており、本当に大学にたどり着けるのかタクシ-の窓から外を眺めていたのだった。

そんな僕の不安とは裏腹に、バ-ミンガムの夜の街並みは明るく、綺麗だった。


そしてタクシ-に揺られ30分ほど、なんとか希望の大学にたどり着くことができた。大きなタクシ-に乗ったから少々高くついたがしっかり目的地に着いたので文句は言えない。大体15ポンドくらいだったかな。


そしてとりあえず大学のレセプションに入り、柔らかいソファ-で一息。

大学にたどり着いてからの手続きについても僕は何も知らされていなかった、というよりそういった情報について尋ねたメ-ルはことごとく帰ってこなかった。

とりあえず最悪今日は遅いし係員がいなくなっていたらここで寝てもいいや、そう思っていた頃、一人の大柄な係員の男の人がこちらを呼んでいる。

どうやらセキュリティオフィサ-(大学の受付及び警備全般をとりしきる部署)の人らしく僕を寮まで案内するために残業してくださっていたようです。ありがとう。

こうしてなんとか大学寮の自分の部屋まで案内されたどり着いた時には、ハプニングの連続から解放された安堵感と、大学まで自力でたどり着いた達成感でいっぱいであった。

そしてシャワ-に浴びようとス-ツケ-スのカギを探そうとしたものの、、、、あれ?

、、、、、カギが、、、、ない????

次回に続く