今までシンが観た映画の感想を述べます。
ジャンル、新旧問わず、忌憚なくコメントします!
「スパイダーマン」
鑑賞日:5月2日
主演:トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、ウィレム・デフォー
監督:サム・ライミ
公開年:2002年
概要:気弱な大学生ピーターは、遺伝子操作されたクモに噛まれたことにより超人的な能力を身につける。それを活かして金儲けをしようとするが、偶然とはいえ自らの保護者であった伯父の死の責任の一端を担うこととなったことから、正体不明のヒーロー、スパイダーマンとして犯罪と戦うことを誓う。その頃、ピーターの親友の父親、ノーマン・オズボーンは違法な実験の失敗から怪人グリーン・ゴブリンとなり、怪しいマスクと超兵器に身をつつんで暗躍を始める。そして紆余曲折を経てスパイダーマンとグリーン・ゴブリンは対決することになる・・・
選んだ理由:以前、友人が観たと言っていたことを思い出し、興味を持ったので。
感想:主人公ピーター・パーカーの叔父の、「大いなる力には、大きな責任が伴う」というセリフがこの映画の全てだと思った。映画には、折角スパイダーマンが地域住民のために悪と戦っているのに、新聞は、これは全てスパイダーマンの自作自演なのではないか、と疑うシーンがあった。このシーンから読み取れたことは、この映画で言う力とは単に悪を懲らしめて全てめでたしのようなものだけではなく、逆に自分自身を不幸にしてしまうこともある、ということなのであろう。しかし最終的に主人公は自分が誤解を受けても犠牲を払っても力を正義のために役立てる決意をした。このことから主人公「スパイダーマン」にあるのは、超人的な力だけではなく、人間としての本当の強さがある証拠なのではないか。そこに私は主人公に対して大きな魅力を感じた。この映画の続編の「スパイダーマン2」もチェックしてみたい。
「ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女」
鑑賞日:4月30日
主演:ジョージ・ヘンリー、スキャンダー・ケインズ、ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル
監督:アンドリュー・アダムソン
公開年:2006年
概要:ドイツ軍の空爆が激化する第二次大戦下のイギリス。ペベンシー家の4人の兄妹、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーは、ロンドンの空襲を逃れるため、田舎に住むカーク教授に預けられる。好奇心旺盛な末っ子のルーシーは、その広大な屋敷でかくれんぼをしているうちに、空き部屋で大きな古い衣装だんすを見つけ、その中に入る。やがてルーシーは雪に覆われた森の中に立っていた。そこは、ナルニアと言う言葉を話す不思議な生き物たちが暮らす魔法の国であった。さらにそこは白い魔女によって、100年もの間、春の訪れない冬の世界に閉ざされていた。そして残る3人もこの国に導かれ、途中で出会ったビーバー夫婦から彼らペベンシー兄妹こそ予言にうたわれていた4人の子ども、ナルニア国を白い魔女の支配から解き放つ救世主だと言うことを知る。そしてライオンの姿をしたナルニアの神アスランの導きにより、紆余曲折を経るが、予言通りナルニア国を救うことになる。しかし、ナルニア国物語は始まったばかりであった・・・。
選んだ理由:昔、原作を読んだことがあったことと、元々観てみたかった映画なので。
感想:まさに原作をそのまま映像化した感じであった。昔、原作を読んだことがあったので、知らないと「なんで?」と思うところは、自分は知っているので、ニヤリとさせられたシーンがあった。不思議な生き物達も自分の思っていたイメージとはいい意味でかけ離れていた。一番気に入ったシーンがピーターと白い魔女との戦いのシーンである。白い魔女は触れた生き物を石化させる剣を使って戦うので、その剣に触れたらお仕舞いである。よってピーターがやられそうな際どいシーンが多いので、ハラハラしてしまった。とにかく観ていて飽きなかった。原作では後の章に行くにしたがってナルニアの世界が広がっていくので、これからの映画化が非常に楽しみである。
「プロデューサーズ」
鑑賞日:4月27日
主演:ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ユマ・サーマン
監督:スーザン・ストローマン
公開年:2006年
概要:ニューヨーク、ブーロドウェイ。落ち目のプロデューサー・マックスの帳簿を調べるため、会計士・レオが事務所に訪れる。そこで赤字の帳簿をチェックしていたレオは、ふとショウビズ界で大儲けする方法を思いつく。それは「出資者から製作費を集める → 一晩で劇がコケる →出資者に配当金を払わなくて済む → プロデューサーが儲かる」というものであった。かくしてレオとマックスは一晩でコケるミュージカルを作るべく「春の日のヒトラー」という最低の脚本を探し出し、着々と製作準備を進め、ついに公演初日が訪れた。しかし事態は思わぬ方向へ向かうことになる。
選んだ理由:「ぴあ」を立ち読みした際、公開中の映画を紹介するページで、お客さんの付けた点数が100点満点中88点と高めで、且つコメディーであると言うことを知って興味を持ったので選んだ。
感想:コメディーだと知って、さぞ面白いのだろうと期待して観たのだが、残念ながら自分の中であまり笑える場面は少なかった。(正直途中寝てしまった時があった)ミュージカル方式で話が進んでいくのだが、あまり馴染めなかった。いきなり歌ったり、踊ったりするのは正直戸惑う。下ネタの連発にはうんざりした。お客さんの評価と自分の評価は必ずしも一致しないと言うことを学んだ作品であった。しかしこれにめげず、これからも積極的に映画を観ていきたい。
「荒野の七人」
鑑賞日:4月26日
主演:ユル・ブリンナー、イーライ・ウォラック、スティーヴ・マックイーン
監督:ジョン・スタージェス
制作年:1960年
概要:アメリカ開拓時代。農民たちの住む村は野盗に襲われていた。彼らは自分たちの身を守るために、ガンマンを雇いに町に行く。農民の代表は、一人の腕の立つ男クリスに出会う。そして事情を打ち明ける。クリスは求めに応じることを告げ、仲間を探すと言う。彼は自分を含め、七人のガンマンを集める。彼らは農民たちを守るために野盗と戦う。だが、七人のガンマンたちと農民たちとのあいだには、“守るべきもの”の価値観の差があった。その差が農民達の裏切りに発展。農民達の密告により野盗は七人の逆をついて村を占領してしまった。七人は村を追い払われた。しかし、七人は村に戻り野盗と再び戦うことを決意する。そして、野盗の全滅に成功する。味方も四人のガンマンが倒れた。残る三人の内一人は村の娘と暮らすことを決意する。後のクリスともう一人は、村を去った。
感想:まず、映画が始まって最初にびっくりしたのは、オープニングの音楽であった。聞いたことのある音楽だったが、元は何に使われていたか知らなかったので、より驚いた。「七人の侍」で描かれていた人間はどこか重く深い印象を持ったが、それに対し本作は軽く爽やかな印象を持った。「七人の侍」とほぼ似た筋とテーマだが、オリジナルの二番煎じと言った感じは全く感じなかった。例えるなら他国の定番の昔話を自国の風土に違和感なく合わせて上手くアレンジした、と言った所か。正直観る前はあまり期待していなかったが、軽快なストーリー展開に惹きこまれ、気が付いたら「THE END」の文字が画面にあった。これはまさに自分にとっての名作であることの証明であろう。
「七人の侍」後編
鑑賞日:4月25日
主演:志村喬、稲葉義男、加藤大介、千秋実、宮口精二、木村功、三船敏郎
監督:黒澤明
制作年:1954年
概要:刈入れが終わると野武士の襲撃が始まった。侍を中心に百姓も鍬や丸太を持って野武士と死闘を繰り広げる。結果は、野武士は全滅、侍と百姓の勝利に終わる。しかし、犠牲もあった。百姓数人と、平八、久蔵、五郎兵衛、菊千代という尊い命が失われた。4人の侍の墓の前に立つ3人の侍。「今度もまた負け戦だったな・・・いや、勝ったのはあの百姓たちだ・・・儂たちではない。百姓は土と共に何時までも生きる。」働いている百姓達を静かに眺めながら勘兵衛はつぶやいた。
感想:「こいつは、俺だ!俺もこの通りだったんだ!」と菊千代が叫ぶシーンで涙が出た。水車小屋が燃えていると知って勘兵衛の制止も聞かずに飛び出す菊千代。小屋からは儀作を連れ戻しに行った嫁が出てくるが、菊千代に赤子を託すとそのまま絶命する。儀作も息子夫婦も死に天涯孤独になってしまった赤子。それはまさに菊千代そのものだった。この戦いに限らず、あらゆる戦争で最初に苦しむのは、赤ん坊、老人などの弱者である。菊千代はその弱者の気持ちが良く分かる人間であった。その菊千代は最後に、敵と差し違えて討ち死にしてしまう。私はこの菊千代という人間が大好きであった。出来れば生き残って欲しかった。残念な気持ちで一杯である。架空の人物ではあるが冥福を祈りたい。それと雨の中の決戦を観て圧倒された。「七人の侍」が名作の中の名作であると言われる所以が分かった。またいつかもう一回観てみたいと思う。今回観た発見とは違う発見をするかもしれない。
「七人の侍」前編
鑑賞日:4月21日
主演:志村喬、稲葉義男、加藤大介、千秋実、宮口精二、木村功、三船敏郎
監督:黒澤明
制作年:1954年
概要:時は戦国時代。山間の農村に住む農民達は不作に喘いでいた。その上、付近の野武士達が野盗化し、収穫の時期になるとわずかな食料を狙って襲ってくるのだった。ついに追いつめられた村人達は、侍を雇って戦うことを決意する。貧しい彼らが与えられる報酬は「飯を腹一杯」。庄屋を襲った盗人を退治した腕自慢の勘兵衛は、村人達に懇願され侍探しを始める。そして勘兵衛を含めて五郎衛、平八、勝四郎、七郎次、久蔵、菊千代の七人の侍が揃った。勘兵衛たちは村に柵を巡らせ、農民達に訓練を施して野盗たちの襲撃を待ち構える・・・。
感想:七人の侍のひととなりが魅力に感じた。勘兵衛は沈着冷静、頭脳明晰、しかも優しくて全く偉ぶらない人格者。七人のリーダーであり、社長に向いているのかもしれない。五郎兵衛は温厚篤実、どことなく余裕のある風貌は実に安定感がある。そこにいてくれるだけで何となく安心する、集団の精神安定剤のような感じである。ナンバー2で参謀、副社長と言ったところか。七郎次は最も信頼できる部下、と言うのがふさわしいだろう。平八は器用であり、彼の作った旗はなかなかいいセンスをしている。苦しい例えだが広告制作に向いているか。久蔵は寡黙でかつ小柄で細身だが剣はめっぽう強い。しかし意外に人間臭いところがある。妥協を許さないエンジニアリングと言った所か。勝四郎は未熟だがこれからの成長におおいに期待できる。例えるのならば就業研修生みたいなものか。菊千代はいわばムードメーカーであり、コメディーリリーフ。しかし農民と侍の人々をつなぐパイプ役として重要な役割を演じていた。よって営業や交渉に向いていると思われる。後編はいよいよ野武士達と決戦である。どんな展開が待ち受けているか。楽しみである。
「用心棒」
鑑賞日:4月20日
主演:三船敏郎
監督:黒澤明
制作年:1961年
概要:ある片田舎の宿場町へフラリとやって来た浪人。この宿場には親分が二人いて、争いが絶えず、儲かっているのは、棺桶屋だけだと言う。話しを聞いた自称「桑畑三十郎」は画策する。二組のヤクザを戦わせ、最終的にヤクザ者を根絶しようと言うのだ。そして三十郎は様々な駆け引きと出会い、闘争、人助け、捕まって重傷を負う等、紆余曲折を経るが最終的には成功。「あばよ」と一言だけ残し、三十郎は去っていった。
感想:犬が人の腕をくわえて通りを歩くファーストシーンがかなり衝撃的であった。男臭さを漂わせて三船が肩を揺らして通りに現れるだけで緊迫した空気が辺りを支配してしまうのは凄い。女郎屋の女達の醜悪な踊りや悪党どもの奇妙奇天烈さは、さながら化け物屋敷。この脇役の個性というよりグロテスクさの際だたせ方は見事である。風が砂塵を巻き上げてのラストシーンの決闘は心が躍った。昔見た遊園地の戦隊モノのショーを見た時のドキドキ感を思い出した。まさに娯楽映画の原点だと思う。この作品の翻案である「荒野の用心棒」とこの映画のワンシーンが流れている「ボディーガード」もチェックしたい。
「生きる」
鑑賞日:4月18日
主演:志村喬、日守新一、田中春男
監督:黒澤明
制作年:1952年
概要:主人公・渡辺勘治は30年間、可も不可も無く休む事無く役所の仕事をこなしてきた。しかし30年間無欠勤の記録があと1ヶ月で達成という矢先、自分が末期の胃癌に冒されていて、自分の余命があと4ヶ月であることを知ってしまう。死の恐怖を振り払おうと様々な遊びをしたり恋をしたりするが恐怖は消えない。必死にもがく主人公はある時、「人のために役立つ仕事をすれば、生きる喜びが味わえるのでは」 と思い立つ。役所へ戻った彼は、住民の陳情に応え、汚いどぶを埋め立てて、公園を造ろうと動き出す。
感想:人は何のために生きるか、を考えさせられた。もし自分が主人公と同じ立場に立たされたらどうなるか。おそらく主人公と同じように死の恐怖を振り払おうとするだろう。しかし主人公に限らず、命あるものはいずれ死を迎える。遅かれ早かれ人はいつか死ぬのである。つまりこの映画は生きている全ての人間に対して「人は何のために生きるか」と問い掛けているのではないか。しかしこの映画を見てもその答えは出ない。問題提起はできても解決の道は分からない、というのが黒澤監督の本音なのだろう。私は現在26歳である。長生きして天寿をまっとうするかもしれない。しかし(あまり考えたくないが)明日事故で死ぬかもしれない。先のことは分からない。よって自分が出来ることは、今この瞬間をしっかり生きることなのであろう。命、そして時間を大切にしたい。
