占い師桃子シリーズ「ソーシャルネットワークの罠」矢武之小路友彦 | 今、考えていること

占い師桃子シリーズ「ソーシャルネットワークの罠」矢武之小路友彦


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下記の内容は、7月22日付け「フライバー応援メルマガ60」を転載したものです。

7月19日(火)発行の臨時増刊号でお知らせしましたが、わたしの電子書籍第一弾、占い師桃子シリーズ「ソーシャルネットワークの罠」矢武之小路友彦がappstore(アップストア)で先行発売されました。残念ながら、iPhone/iPad/iPodtouchをお持ちでないと購入できません。


Appstore


http://itunes.apple.com/jp/app/id448851211?l=ja&ls=1&mt=8


アンドロイドOSを使っているスマホをお持ちの方は、近日中に販売になりますので、お待ちください。


Androidマーケット


https://market.android.com/details?id=jp.telesco.ebook.uranaishimomoko01.mcbook


スマートホンなんて、持ってないし買う気もないという方、PC派の方は、今しばらくお待ちください。そして、もっぱら、既存の携帯電話しか使わない派の人は、申し訳ありません、基本的には対応しておりませんので、電子じゃない、紙の書籍になった時にお買い上げのほどを。



フライバー応援メルマガなので書いておきますが、電子書籍で「フライバー&ポゴ読本」みたいなのを考えています。電子書籍ならでは、という形態を考えてますので、これもお愉しみに。



さて先週、ソーシャルメディアについて少し書かせていただきました。この世界、やたらと横文字が多いのは、そもそもの成り立ちが英語文化の中で出てきたからです。ソーシャルメディアという言い方より先に、わたしの本の題名にもなった「ソーシャルネットワーク」という言葉を耳にした人の方が多いでしょう。


「ソーシャル」は、日本語だと、「社交」、社会との交流ってことで、ソーシャルネットワーキングサービス、SNSを日本語だと交流サイトなんて言い方をします。先週のメルマガでは、SNSは「出会い系」の一つだなどと若干乱暴な定義付けをしましたが、ソーシャルというのは、日本語でいえば「出会い」のほうがピンときますよね。ところが、「出会い系サイト」ってなると、一気にいかがわしい世界に見られてしまう。ソーシャルメディアだって、「出会い系媒体」じゃ、流行るものも流行らなくなってしまいます。



スマートフォンや電子書籍、それこそソーシャルメディアが日本に根付きづらいのは、この言葉の問題が大きいと思われます。appstore(アップストア)で先行販売したわたしの電子書籍ですが、たぶiPhone/iPad/iPodtouchユーザーじゃないと、何が何だかさっぱりわからない、のではないでしょうか。スマホ、スマートフォンて、何だそりゃ? っていう人にとっては、アンドロイドなんて言葉もわけわからないはずです。ブラックベリー、オバマさんが愛用していたスマホですが、何のことやら。となれば、ツイッターだ、フェイスブックだ、ソーシャルメディアでは言葉が躍っていますが、じつは、日本人の大半の人はその言葉、名称、そのものについていけてないのではないでしょうか。



これも先週書きましたが、ソーシャルメディアの対極にあるのが、マスメディアです。日本はまだ、このマスメディアの力が強い。もちろん日本以外もアメリカだって、マスメディアはまだ強大な力を持っている。だから、「メディアコントロール」は、マスメディアをコントロールすることで、これまでの日本の原発は、マスメディアが政官財学とアメリカに牛耳られ、コントロールされていたことで確たる地位を築いてしまいました。



世界ではすでに、マスメディアのコントロールだけでなく、ソーシャルメディアもコントロールし始めています。マスメディアの威光が薄くなってきたからです。マスメディアは、少なくともコントロールされているもの、というのが欧米知識人の常識となっています。途上国やいわゆる民主化されていない国においては、誰も端からマスメディアなど信じられていません。そもそも政官財など、一時の権力に過ぎないということをみんな肌で、身体で知っているのです。



ところが、日本人は、戦前の「大本営発表」や、大新聞が体制にとりこまれていったことを知っているにも拘わらず、戦後は、アメリカを「神」にしてアメリカさんの言うことを「神の言葉」と崇め祭ってしまいました。アメリカの属国になり下がってしまったのです。



こんなことを書くと、わたし、ばりばりの反米主義者、学生運動の闘士のようですが、ちょっと前までは、どちらかと言えば、アメリカかぶれで、君が代より、アメリカ国歌を好む人間でした。昔の言葉でいえば、ノンポリです。そもそも、わたしが大学に入学した時には、70年安保も終わってしまって、学園は平和そのもの、学内のたて看は「学費値上げ反対」。学費値上げったって、上がるのは次に入ってくる新入生からなんだから、おれたちに関係ないよな。盛り上がるはずがないのです。



話が飛びました。世界、その中でもアメリカはマスメディアをコントロールすることから、ソーシャルメディアをコントロールする時代に突入している。そのいい例が、中東、北アフリカの一連の革命騒ぎです。ツイッターとフェイスブックが活躍しました。もちろん、アメリカは国家としてソーシャルメディアを利用しています。中国政策しかりです。



残念ながら、日本はこの分野では相当出遅れています。日本がアメリカの属国ってこともありますが、世界に互していこうとするなら、常にキャッチアップしてなければいけません。脱原発とか、原発推進とかの議論を今しているようでは、本当はいけないんですけどね。アメリカやヨーロッパの先行している人たちは、すでに次のことを考えています。一年以内に日本の原発は全て停まって、動き出すことはありません。だから、その危険性は無くなったのかといえば、そうではありません。原発は稼働しているかどうかが問題なのではありません。原発は存在そのものが危険なのです。だから、早くこの前提でアクションプログラムを構築しなくちゃいけない。



そして原発や災害復旧ももちろん大事だけれど、常に先を考えていかなければなりません。日本人全ての人がソーシャルメディアを知っている必要はないけれど、世界はソーシャルメディアの時代に入ってしまったという時代認識を少なくともビジネスの一線で働いている人たちは持つ必要がでてきました。結構大変な時代にわたしたちは生きているんです。



「無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。」


「キュレーション(curation)の時代」-つながりの世界革命が始まる―佐々木俊尚



今日のお題は、なでしこジャパン。


誰が、こんな女子サッカーブームの到来を予測したでしょうか。
世に、にわか女子サッカー評論家が五萬と出現しました。
かくゆうわたしも、女子サッカーのワールドカップがドイツで始まったことは、予選リーグの第一戦で日本が勝ったという報道を見て知ったわけです。
帰国凱旋のシーンは生放送されましたが、ドイツにいつ向かったのかを知る人はほとんどいません。ドイツに向かったっていう報道はたぶんあったんでしょうけど。



そもそもこの放映、地上波ではどこもしていませんでした。NHKのBSが放映権をとったのでしょうけど、きっと地上波はどこも手を挙げなかった?
決勝トーナメントに入ってドイツに勝っちゃったところから日本は「なでしこフィーバー」が始まります。勝ったのは、主催国のドイツにです。なでしこジャパンって、そんなに強かったの? よく聞くと、なでしこジャパンはFIFAランキングが4位で、北京五輪ではベスト4に入ったそうな。おいおい、舐めたらあかんで、なでしこジャパンがドイツに勝ったのはまぐれじゃなかった。



準決勝のスエーデン戦。ここからテレビ観戦始めた人も多いことでしょう。フジテレビが地上波で放送始めましたから。わたしもここからの参戦です。そこまで、なでしこジャパンの知識は、ほぼゼロ。知っている名前は澤さんぐらい。そもそも男子のサッカーだってほとんど観ないんだから、日本になでしこリーグがあることすら知らない。そのスエーデン戦が、凄かった。何が凄いかって、なでしこジャパンが強いのなんの。確かに体格とスピードはスエーデンの方が上ですけど、技術力、テクニック、組織力、全てなでしこジャパンが上回っています。あの試合を見てる限りは横綱相撲です。



こんな試合を見せられたら、当然アメリカとの決勝戦観ないわけにはいかないでしょう。早朝テニスが入ってましたけど、寝不足で熱中症になるかもしれないリスクもなんのそので、最初から終わりのPK戦までしっかり観てしまいました。



感動ものです。誰もがいうのでステレオタイプですけど、感動をありがとう、って、これ素直な感想です。人って、なんやかんや言って、感動したいんですよね。感動するために、本を読み、音楽を聞き、ミュージカルを観にいくわけです。クリエイターっていうのは、感動を与える商売です。物書きもその基本には、人を感動させることがあります。人それぞれ、その琴線が違うので、同じ作品でも感動する人としない人がいますけど、今回のなでしこジャパンの試合を観ていて、日本人のたぶんほとんどの人が感動に打ち震えたんじゃないでしょうか。わたしも、物書きという一応コンテンツクリエイターの端くれからみると、只一言、「かなわないな」。



「筋書きのないドラマ」っていいますけど、本当にまいっちゃいますよね。真実は小説より奇なり、一生懸命、真実より奇な小説を日々考えてるんですけど、なでしこジャパンの試合を見ちゃうと無力感しか残りません。でも、やっぱり、いいもの見せてもらった、それも生で見ちゃいましたからね。生で観れなかった人、残念でした。

昨日、寒かったですね。台風が来て、寒くなるなんて前代未聞です。やっぱり異常気象なんでしょうね。夜中、寒くて目が覚めました。変な夏風邪ひきそうです。