Online教室の数少ない生徒さんであるしばにゃんが実は表千家のお師匠さんであることは、このブログの賢明な読者諸氏はご存じのところ。
前回の教室の最後に、しばにゃんに「そのうちお茶の基本の『き』を教えてください」とお願いしていたところ、早速自宅にお招きいただいた。
そこで火曜日、在宅勤務中のお昼休み、徒歩3分のしばにゃんのご自宅兼事務所に、「もみじ」で買った銘菓どら焼きを持参してお邪魔した。
いつもと変わらない普段着でお出迎えしてくれたしばにゃん。
だが、少し雰囲気が違う。
説明しにくいのだが、何となく厳かな雰囲気。
茶室も和室ではなく、普通のリビングでテーブルで、ということなのだが、何となくすでに「場」が出来上がっていて、雰囲気が違う。
それでいて、緊張させるでもなく、リラックスしたムードも漂っている。
これってすごいんじゃないかな・・・。と、思いながら着席。
それからすぐに稽古…ではなく、しばにゃんが九州での若かりし日の修業時代の話を少々・・・から脱線して、しばにゃんのご先祖の本筋に当たる「城井家」の歴史の話が30分くらい続いた笑。
なんでも、城井家は元寇の時に九州防衛に派遣された源氏で、その後大分のあたりに多くの支城を持つ大勢力に拡大した。
戦国末期になり黒田如水が豊後の太守として君臨した後も勢力を保ち、さすがの如水も一目も二目も置かざるを得ない存在だったらしい。
ところが、というかそれゆえに、関ヶ原の役の際に如水が九州制覇に動き出したときは真っ先にやり玉にあげられ、城井の大殿様は子供同士の婚姻を餌に城におびき出され、丸腰のところを一気に誅殺されてしまったらしい。
九州最強の家臣団も近くの寺院に集められ(名前忘れましたが、しばにゃんが少女時代にも現存し、お茶会がたびたび開催された場所らしい)、宴席で泥酔したところを「むごたらしく」惨殺されたとのこと。さぞ悔しかったからか、そのお寺ではいくら白壁を塗りなおしても血がにじみ出てくる怪現象が止まらず、結局赤く塗り替えたとの逸話が残る(赤壁は今でも現存する)。
というわけで、今日はお茶は飲まずに帰ることになりそうだな~と、時計をちらっと盗み見しながら考えていると、見透かしたように「盆立て」の茶会がスタート。
「お道具はみんな断捨離で捨てちゃったの」と言いながら、とても簡素で美しい白いお茶碗に、抹茶の「薄茶」を立てていただいた。
その姿がなんとも端正だった。
うちの塾長に少しだけ佇まいにてるかも?と思わず思ってしまうほど、脱力した、何気ない姿だった。
お茶を飲むにあたり、結構いろいろ細かい注意をされたが、残念ながらメモ帳を持っていなかったので(次回は絶対に!)、ほとんど覚えていない(ほんとすみません!)。
ただ、心に強く残った(そしてしばにゃんも強調していた)のは、
「大事なものは横にずらす」
という考え。
だから、茶わんはあえて表を少し横にずらしてお茶をいただく。
そして相手に返す時は表を相手に向けてお返しするのだという。
なんか深いな~
それから、「肘を張らない」。
これは、大和流の〇を下す極意と究極的におんなじなので、腹にすっと落ちた。
というわけで、お茶の稽古はあっという間に終わったが、抹茶と水ようかんだけではなく、全てがとてもさわやかな後味だった。
しばにゃん先生、どうもありがとうございました!
まだ城井家の歴史語り足りなそうだったので(笑)、こんどまたゆっくりと!
