先週の12月12日から沖縄へ!土、日に全国中学校総合文化祭があったのです。
3年前に友人の結婚式でいって以来の沖縄は、18度くらいでとても過ごしやすかったです☆
さて、8月から毎週土曜日に狂言を教えていた大殿中学校の4人のこどもたち
初めは10月末にある文化祭と、11月にある大殿ふるさとまつりに出演するために練習をしていましたが
文化祭の全国大会があってそれにも出ることになったと聞き、大変なことになったなと
大殿中学校では毎年子どもたちが文化祭で発表をしてくれています。これはもう何十年と歴史があるみたいです。だいたい男の子ばかりですが、今回は男の子2人と女の子2人。初めはすごく真面目そうで物静かで、大きな声もなかなか出ない子たちでした
一人の子はなかなかセリフも覚えられず、不安になりました。まず覚えなければ細かい指導ができないよ!と話し、次の練習におおかた覚えてきたときには子どもの集中力には感心しました。と、同時に
できるなら最初からやれよ(笑)といいましたけど
今回の4人、とても仲が良く慣れてくるとだんだん無駄話も増えてきて、もう少し緊張しろよとこちらが思うほど。。。でも、そうなってくるとだんだん大きな声も出てきて、全体の流れがわかってくると少しずつ質問も出てきました。
そして文化祭。同級生やたくさんの生徒がいる前でそれはもう堂々と発表してくれました。たいしたもんだなと。腹が据わっているというか、少し間違えちゃったところや本人たちは満足できないところがあったみたいですが、知らない人がみたら全然気づかない程度のことでした。
文化祭後、改めて沖縄に向けて、4人の配役を入れ替えて練習をはじめました。人がやっていた役をやる、自分がやっていた役を他の人がやる。そうすると今まで気づかなかったことにきづきます。それは普段の生活でも一緒だと思います。相手の気持ちをわかろうとすること、なかなか難しいことだと思います。
そして山口から一緒に参加する附属中学校の合唱部のみんなと一緒にバスに乗って福岡空港経由で沖縄へ!子どもたちと一緒に旅をするって不安な気持ちもありましたが、奴らは元気でとても楽しませてくれます。こっちも調子に乗って悪ふざけしちゃいましたけど。。。
会場では全国からいろいろな思いを持った子どもたちが集まっていました。岩手県の中学校は3年前の大震災を経験し、全国の人から頂いた支援に対して感謝の気持ちを込めての参加でした。震災の年にこの大会は岩手であったそうですが、中止も検討された中、子どもたちが絶対にやりたいという思いで開催されたそうです。
開催県の沖縄からは多くの中学校の子どもたちが参加していました。進行も沖縄の子どもたち。宮古島の獅子舞や琉球舞踊などなどすごく一生懸命な姿が感動的でした。あまりの迫力にうちの子どもたちは圧倒されて緊張しているのではととても心配になりました。。。
けど、それは大人の勝手な思い込みで、あいつらは練習の時以上に、文化祭の時以上に素晴らしい演技をしてくれました。スポットライトを受け、真っ赤な顔になりながらも今まで練習してきて、いろいろ伝えてきたことを表現してくれました。
ほとんどの人が初めて見る狂言だったみたいですが、沖縄など県外の教師の皆さんからとてもよかったと声をかけていただきました。その模様はネットで生中継されていたみたいで、世界中で見ることができていたそうです。どのくらいの方が見ていたか知りませんが、恥ずかしくない舞台だったと思います。
今回、こういう場に参加させた頂き、とてもよい経験をさせていただきました。うまく言葉で表現ができません。そのせいでこんなにだらだらと長文になってしまいましたが。。。今子どもたちを取り巻く環境、自分が子どもだった時と何が違い、この先、どういうことが必要となっていくのか
教育に絶対的な正解はないと思いました。今正しいと思われている教育も10年後には間違っていたといわれるでしょうし、それはいつまで経ってもその時ときで変わってくるものだと思います。だから、いつの時代も教育にかかわる人は、今いる場所に胡坐をかかずに、常に子供たち、未来のことを想像して、真摯に子どもたちと向き合わなければならないなと感じました。今世の中、何でもないことに追われています。それに対して対処療法を繰り返してきたために、一番大事なことが何なのかを見失いかけている気がします。子どもたちはいつも大人のやっていることをみています。気づかれていないと思っているかもしれませんが、とても細かいところまで見ています。3日間子どもたちとともにいて、改めて気づかされました。
硬い内容になりましたが、とてもとても楽しい沖縄でした☆観光地はほとんど行けず、首里城の入り口に立った程度でしたけど、またゆっくり行きたいな☆