大学生活が始まった。

オレは脇目も振らず、フォークソング同好会のある文化局サークルボックスへ向かった。


ちなみに、

修大の音楽系サークルは、


フォークソング同好会⇒ポップス~ロック等ノージャンル・定期演奏会はオリジナル曲


ロックアンサンブル同好会⇒主にヘビメタ


軽音楽部⇒ジャズ系ビッグバンド


ウエスタン部⇒ウエスタン・カントリー


ハワイアン部⇒主にハワイアン



部室の前で先輩部員らしき人に声を掛けられた。

「入部希望者か?」


「はい」


その人に呼ばれて、部室の奥からやや細め体型の男性が出てきた。


何か、凄いオーラを感じた。


「おぅ、好きに見て行けっ」


その一言で部長だと確信した。


山藤さん


「もう、1人おるで」

そう言われて部室に入ると、アコギにストラップを付け、ステップを踏みながら男が歌っていた。

彼も新入生らしい。


背丈はオレと同じぐらい、

頭はパーマで襟足だけやたら長く、

ロックかヘビメタでもやっていそうな風貌だ。


そう彼こそ、後に親友となる[S]だ。


※画像はイメージです。