卒業式当日、
朝、下駄箱にメモが入っていた。
『放課後、体育館の裏に来てください。』
同じ団地内の1年生の女の子FKさんからだった。
小学生の頃、集団登校だったので顔はよく知っている。
公園で男女別々に何人かで遊んでいる、その中に居たのも知っているが、ろくに話もしたことがない。
つぶらな瞳でサラサラのロングヘアー…
可愛いというより、美人で少し近寄りがたい雰囲気だった。
中学に入ってからは、ほとんど顔を合わせていない。
なんで?
オレに好意を寄せているなんてあり得ない…
そう思い、体育館の裏へは行かなかった。
ホントに美人だったので、ちょっとだけ後悔した。