中学生時代、あまりテレビは観なくなっていった。

自分の部屋にこもり、ラジオを聴きだした。


『中島みゆきのオールナイトニッポン』

『さだまさしの全力投球』

は欠かさず聴いていた。


土曜日の夕方は『サテライトNo.1』のコント小話コーナーが楽しみだった。




ある時、ラジオを聴いていると、
さだまさしの新曲がレコード発売前に流れた。
12分30秒の大作『親父の一番長い日』だ。
オレはすかさずカセットテープに録音した。
再生⇒一時停止⇒巻き戻し
を繰り返し、歌詞を書き写し、
一晩で憶えた。


色んな意味で若かった。