ちゃありぃの夢十夜... | ちゃありぃのブログ

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偏屈なオヤジが、サブカル、音楽、文学、哲学、社会や時事ネタ、そして、自らを紙クズ同然の脆弱な存在である事を標榜し、さらに人として男として研鑚していく熱い男達の集まり、クズ会の話をしていきます。苦笑

どうも。遅れて来た哲学者、ちゃありぃです。
なんか印象に残った見た夢を、漱石の~夢十夜~風に書き綴る、ちゃありぃの~夢十夜~。

第二回目は  前回同様、久しく会ってない人物が出てきます...

1時間だけ眠って目が覚めた。

その目覚める数分に夢を見た。

はっきりと憶えている。

もう10年近く会って無い、かつては親友と呼べる、友の夢だった。

私がベッドの上で横になっていたら、突然 彼が入って来た。
ベッドをソファ代わりにして向かい会って、
「どうして...ここがわかったんだ?」
彼は 今の私の家を知らない筈なのだ...

私のすぐ横に座りながら、彼は 少し笑みを浮かべて 私を見ながら黙っている...。

その顔は 昔から 何かイタズラやサプライズをする時のそれであった。

「1人で来たのか?」

私が問うと、少し間をあけてから、

「...いや...」

と辺りに軽く左右に目をやる。

よく小さな他愛も無い、冗談や嘘をつく時の仕草だった。

懐かしかった...

会いたかった...

嬉しかった...

そう私が思ってる瞬間、私の後ろに 同じくベッドをソファにして座る、小柄な女性がいた...。

見た事も無い顔だった。

少し疲れいる様にも見えた。

「ウチのカミさんだよ...」

と彼の声が振り向いている、私の背中越しに聞こえた。

始めて会った...率直に私は そう思った。

彼が結婚して もう12、3年は経っているだろう。

当時の私は 自分と結婚の約束をしたカノジョとの生活が 終焉を迎えて 自暴自棄になっていた頃だった。

彼の結婚式には出たかったが、別れた彼女も呼ばれて来る、という事もあり、行かなかった...

30年近くの付き合いのある親友の結婚式だ。

それも、仲間内で1番恋愛に向いて無く結婚も遠いものだと思われた彼の結婚式だ。

反面、自分の置かれている状況に反比例するかの様な、彼の幸せを衷心より祝う事も出来なかった...。

今を思うと自分の人としての狭量さに 不快を覚えずにはいられない...。

本心は 行きたかった。

けど行かなかった。いや行けなかったのかも知れない。

その結婚式には 破綻を来たした恋愛の相手であった彼女も来る...

何故...呼ぶんだよ...

私は素直にそう思ったものだ。

彼も共通の友人でもあり、始めて女友達を介して。その彼女と会ったのも、彼の経営してる酒場だった。

呼ぶのも当然とも言えるが...。

そして 彼女に会いたかった私がいた...。

でも、私に失望して去った彼女に対して
意地を張って 顔を合わせたく無い、いや、合わせ無い...

そんな選択を私は決断した...。

結果的には その事が要因ともなり、彼と疎遠な関係へとなって行った。

彼のカミさんは そんな私に、男としての小ささを感じたのか、長い親友関係を築いて来た内の1人である、自分の夫となる彼に対しての 私の非礼に怒りを覚えたのか、その後、一回も顔を合わせる事は無かった...。

それが拍車を掛けて 彼とは ますます疎遠となった。

彼も 人としての、男としての私の器に嘆息したのかも知れなかった。

今、思えば もう一度、私と私の別れた彼女を会わせて やり直して私に輝きを取り戻させようと考えたのかも...とも類推する事も出来る。

私も冷静に過去と向き合える事が 出来る様になった。

それだけの時間が過ぎていた...。

話を夢の続きに戻そう。

私は そんな初めて会う、彼のカミさんに土下座して謝っていた...。

「すみませんでした...」

その言葉を連呼しては、私は何回も頭を下げた...。

今まで話した出来事だけを謝っているのでは無い。

昔の私は 自暴自棄になりかけてた所から どうにか 立ち直った...。

彼とも再び良好な関係に戻りつつあった。

私は 彼に対して格好つけたかったのかも、そして彼のカミさんにも借りを返したかったのかもしれない。

彼に仕事の上での更なる飛躍を、私は考えた。
私は 半年くらいかけて 彼を場違いな酒場のオーナーから救いあげた...
そのつもりだった...

今思うと、当時の自分を傲岸な男だと思わざるを得ない...。

だが結果は 彼の仕事を、人生を惨めなモノにしてしまった。

飛躍の機会を与えたつもりでいた、次の仕事が上手く行かなかっのだ。

自分が彼に与えたのは 成功ではなく挫折であり、幸せではなく不幸であった。

その時 私は彼に土下座して謝った...。

彼は沈痛な表情を浮かべながら、

「もういいよ...オマエの責任では無いし...」

一言そう言った...

ただ当時、ため息を交じりに

「下の子が小学生になるんだよなぁ...」

と本音を漏らしていたのを 今でも憶えている。

私はその後、どうにか彼の生活を、家庭を壊さない様にと、新たな仕事を提供した。

けど、それも半年くらいでやめていた。

私に何も言わずに...。

その後、彼とは今も会ってない...。

何度かメールをしたけど 私と繋がりがあると、カミさんが怒るからと返信があって以来、返事は二度と来なかった。

今考えると、私は彼に対しては謝ったが
彼のカミさんには 謝って無いのだ。

何故、嫌がられても、追い返されても、謝らなかったのかと、今更ながらに思う。

それが夢の中とはいえ、嬉しかった...。

単なる自己満足の、本当に夢物語であるが...。

だが、全てが夢の中だったのかと思うと...
寂しかった...。

昔からの仲間は 私と彼のかつての関係の復活を今でも望んではいるが...。

あれから10年近くは過ぎている...。

謝る機会を自ら放棄していたのかもしれない...。

日々生きて行く上で、人は色々な事があるものだ。

幸せと不幸...
成功と挫折...
出会いと別れ...
得るものと失うもの...

人生とは それらが紡ぎ出す、細くて脆弱で 短く有限な糸なのかも...

改めて そう思う私がいる....。

夢の中で 彼のカミさんは、謝り続ける私に

「そう...」

ひとこと言葉をかけるだけだった...

そして、目が覚めた。

なんか、スッキリとはしない夢でした。

私の過去の話が出てきましたよね。 

結局、彼や彼の家族に、私は本心から彼の飛躍を求めてたんだ...。

そう言いたい自分と素直に、

不幸な結果になった事に、率直に謝りたいんだ...。

なかなか人生て 上手く行かないものですよね。

~不条理~とでもいいましょうか。

過去の自分の行いに、後悔する自分がいます。

ifの世界でしょうが...

もし、あの時 彼の結婚式に出ていれば...

もし、あの時、彼に余計な事を考えずに、彼の飛躍を望まなければ...

もし、あの時、乗り込む覚悟で彼のカミさんに謝っていたら...

なんですかねぇ~...

私の過去への悔恨の糸が紡ぎ出した、
世と自分の中の、不条理への抵抗の夢だったんですかねぇ...

良くも悪くも、人生、思惑通りには 行かないですね。

つまらない事から 非常にポジティブなものを得たり、
逆に 思案した結果が ネガティブで陳腐なものになったり...。

難儀ですよね、生きて行くという事は...

そんな難しさと過去とを改めて 認識させられる、夢でした...。😎