池江選手の白血病公表のニュースの後、
骨髄バンクのドナー登録や、移植手術について、
市民の方から何件かお問い合わせをいただきました。
そんな中、県政挑戦に向けて、経歴の証明のために、
卒業証書やら会社や外務省の辞令やらを
ゴソゴソ探していたら、こんなの出てきたので、
タイピングしてアップします。
何かのご参考にしていただけたら幸いです。
(約20年前に関係者に頼まれて、
骨髄提供手術のボランティア体験を書いたものです。)
以下転載(24歳の時に書いた文章なので、
拙い表現をお許しください、
またあくまでも20年前の内容なので、
現在の手術方法などの詳細は
骨髄バンクへお問い合わせください)
以前からTVドラマを見て関心は持っていましたが、
きっかけとなったのは20歳の時の祖父の死ですね。
(原文ママ 86歳で他界、死因はガンでしたが
老衰と言っても良かった年齢だったと思う)
初めて身内を失う辛さを知った時、
まだ若くて手術すれば助かる可能性のある患者さん
(ママ老衰でない方という意味)を
ドナー(提供者)がいないという理由で失う
家族の悲しみは計り知れないと思ったのです。
そんな人たちや患者さんを
少しでも勇気づけられればと思い、
骨髄バンクへ登録しました。
登録は簡単で10㏄程度を採決し、
説明も含めて一時間くらいだったと思います。
そして本人も忘れた頃、
骨髄バンクから連絡がありました。
ドナー候補と判断されると骨髄バンクの人
(ママ、移植コーディネーターの意)と
医師からの説明を弁護士立ち合いのもとで受けます。
というのも何万件に数件の事故があるからです。
それと日本の骨髄移植には家族の同意も必要でした
(アメリカ(原文ママ米国の意)では不要)。
手術の一か月前から健康診断や
採決(手術時に使う自己血を保存)を行い二日前に入院。
術後は2~3日で退院でき、
その後も定期的に健康診断が行われ
しっかりフォローアップしてくれます。
手術は、背中側の腸骨(骨盤のベルトよりやや下)
から骨髄液を注射器で採取する
というものなのですが、あまり不安は感じませんでした。
それよりも初めて体験する麻酔の痛さや
お尻を見られないだろうかなどという方が心配で。。。
(実は浣腸されるのが心配と書いたら編集者に
書き直されてしまった。。。)
もちろん採取した部分は数日は痛みましたが、
患者さんのこれまでの痛み(ママ苦しみ?)
に比べれば軽いものです。
骨髄移植で患者さんが必ず回復する
という訳ではありませんし、
どんな人に提供したか、その方が完治したのかも知らされません。
でも、(患者さんが)一日でも長生きされてご家族との
ふれあいや(日常)生活を楽しんでもられば、
と思っています。
皆さんも骨髄バンクだけでなく、
自分にできることから登録
(ママ献血やアイバンクなどの意)
してみませんか。
いつかきっと、協力してよかったと思う日が来ると思います。
以上、転載終了です。
何かのご参考になればと思いますし、
多くの方々が、骨髄バンクの活動に興味を持ってくださり、
ひとりでも多くの白血病患者の方が回復されることを
願ってやみません。
矢馳一郎