今日の記事は私のただの思い出話なので、


なんの報告でもありません。


興味のない方はスルーしてください。







〈ここから記事〉


昨日、偶然ユニセフのNさんと再会したことを


書きましたが、この方は私にとって恩人のひとりです。


(といっても私が勝手にそう思っているだけですが。。。)




さかのぼること5年前、私は病気の母を日本に残し、


アフリカにひとりで赴任していました。


そして母がいよいよと言う頃に、母から、



「入院している病院でお世話になっていた看護士さんの娘さんが、


仕事の視察でモザンビークに行く。」



とメールがありました。



その後、母から



「可能な限りのおもてなしをするように。」



と、とても短いメールが送られてきたことを良く覚えています。


もう長文は打てなかったのだと思います。



大使館のお客さんで、そのような方の来訪の予定はなかったので、


調べたら、それがユニセフのNさんが担当されているプロジェクトだと


わかりました。




Nさんに詳細は伝えませんでしたが、




「お世話になっている方がモザンに来るので、お会いできるように


アレンジしてほしい。」




とお願いすると、娘さんと大使館で会う時間や、一緒に食事をする


時間をアレンジしてくれました。


そこで少しばかり母から言われた「おもてなし」ができたわけです。




その後しばらくして、母はあの世に逝きましたので、私にとっては


「最後の親孝行」だったかなぁ。。と今でも思い出し、


Nさんに感謝しています。




親不孝の方は、多々ありましたが、その中でも「最後の親不孝」は、


危篤の連絡を受けても、外交官としての仕事を優先し、


帰国しなかったことでしょうか。。。




3月も終わりましたが、3月の一か月間もいろいろと嫌がらせに


遭い、悔しい思いもずいぶんさせられました。



そんな時は、いつもアフリカの海や空を見ながら


母を想うことしかできなかった辛い日々を思い出し、


あの頃を思えば、こんないやがらせなどなんでもないと


自分を奮い立たせています。


そしてその3月にNさんと再会できたのは、自分にとっては、


あらためて勇気を与えてくれる出来事でした。




私の任期も残り一年、市民の皆さまとのお約束を


果たすべく全力で頑張ります。


皆さまどうか宜しくお願いします!







                        矢馳一郎