私が幼い頃、母さんは仕事が忙しく夜も遅く、なかなか顔を合わすことが無かった。
(交換日記をしていたくらい)
風邪をひいて苦しい時も側で寝かしつけしてくれた記憶はない。
ただ、一つだけ覚えているのが
夜中、そっとドアを開けて入って来た母さんが鼻が詰まって、寝苦しい私に優しくウ゛ェポラップを塗ってくれていた事。
なので、私はウ゛ェポラップが使える6ヶ月を過ぎるとすぐに常備薬に加えた。
匂いをかぐとあの時の温かさをふとっ思い出す。
マサハルにも鼻が詰まったら胸に塗ってやっている。
が、
マサハルはどうやら匂いそのものが好きらしく、勝手に自らぬってしまう

カナエはカナエで、塗ると必ず口をあけてナメようとする

ウ゛ェポラップを優しく塗ってあげたい私の思いは今の子供達には伝わらないようだ
