　4月の初旬に、足の浮腫みを訴えて診察を受けたクリニックの紹介で、大学病院に行き緊急入院。

　そして、末期ガンとの診断に基づいた打合せで、緩和病院を断り自宅での、在宅療養を選択した母親でしたが、先日6日の午後に私と姉妹3人の見守る中で、85年の人生を終えました。

　孫の住む仙台から帰った翌9日に、地元クリニックから大学病院を紹介されて、大学病院に行き緊急入院となった4月11日から看取りまでの57日間。大学病院で末期ガンが確定し在宅療養生活を選択した4月20日から48日間。自宅介護の用意を整えて退院した後、僅か正味38日間の在宅療養生活でした。

　徐々に弱り食べ細る中6月に入り、ほぼ食べ無くなった日から4日目の臨終でした。

　大学病院の退院時でも既に弱っていて、在宅療養当初から、外出は自由にならない状況でしたが「自分で自宅のトイレに行けなくなってから3日目」、「腹痛の訴えに医療用麻薬を点滴し始めて2日目」の臨終でした。

　今から思うと、大学病院への入院を始め、食べる事、排泄、痛み、それぞれに各ギリギリまで頑張ってしまう母親でした。

　私達の各対応も全て、後手後手で追いついて行く事がやっとに終始し、後から思う事の多い自宅介護生活でした。

　介護自体ですら「介護をした」のではなく、寧ろ「介護をさせて貰った」感じの38日間でした。

(あっと言う間に葬儀場に行ってしまいました)

　しかし見取りを終えた今、栄養補助食品も数ケース残っているし、用意したポータブルトイレも、介護ベッド用エアマットも、実質2日間しか使わないで…。

　その時々で介助する私の気持ちが、介護を受ける母親のニーズや状況に合っていたのか？(良かれと思いやった事が逆に無理させてた事はなかったか？)

　今回母親の看取りを経て、残念ながら改めて考えさせられました。

ケアラー突然の終了