母親が亡くなり、障害者の妹の共済年金の事で手間取っていました。


 障害者共済年金は、厚生省の歴とした制度なのですが、任意加入の為かイマイチ知名度に欠ける気がしています。 

 主に障害者の親等が別途加入して、親亡き後の障害者の生活に備える制度です。

(ラムカムヘン駅近くのホテルから見た朝日)



 我が家の場合、母親は相当前から共済年金には加入していて、既に積み立て期間を終えていました。

 そして6月の初め、母親が亡くなったので、共済年金の支払い手続きをする事になりました。



 しかし…今回、地元自治体のお役所仕事には、ホトホト参りました。


 まずは、基本的に住所地の自治体で手続きをするはずでしたが、「加入記録が分からないから、転居前の自治体に問合せてください」との担当氏の話。


 転居前の住所だって、一般的に自治体の出張所で調べる事になるのですが、とりあえず私も、母親の過去の住所履歴は知っていたので、各住所を置いた事がある自治体に、共済年金の問合せをしました。

 それぞれに既に転出済の自治体であり、過去の記録を遡って当たる事になり手間取りました。

 唯一、都内に住所があった時期に、共済年金に関する手紙が届き自宅に保存されていた為、東京都から具体的な共済年金番号を知る事が出来ました。

(共済年金の番号は都道府県を渡ると、その都度、番号をふり直している様子)



 今回の件では、いろいろ母親の残した手紙を探しましたが、共済加入期間中、定期的に何らかの手紙が届いていたのは、東京都内に住所を置いていた時期だけの様でした。(都内に住所を置いていた時期があって本当に良かったです)

 東京都からの加入記録を辿り県から得た情報を、こちらから側から伝えないと、地元自治体では把握が出来なかった様子でした。


 申請必要書類が送られて来たのは、最初に地元自治体に問合せをしてから、ひと月近く経過した後でした。(その間の調査は、全て申請者任せで地元自治体の担当氏は、何一つ役立ちませんでした)


 そして、書類を揃えて提出して、これで話が終わると思っていたら、もうひと手続きありました。



 なんと地元自治体の担当氏から、死亡診断書のコピーに「このコピーは、原本に相違ない」と、死亡診断した医師自身に記入させて署名捺印を貰ってくる様に…と追加の指示があり、提出した死亡診断書のコピーが返送されてきました。


 死亡診断書の原本を提出受理した自治体への申請手続きで、改めて死亡診断書のコピーを提出させる事自体が今一つに思いますが、既に戸籍の除籍謄本や除住民票を有償で発行している自治体自身へ、除籍謄本や除住民票を購入添付させる事に、今時何も感じないのか?不思議に思ってしまいました。


 おそらく、死亡の受付や除籍謄本や除住民票は戸籍住民課の話で、今回の申請を受付る障害福祉課の申請は、別な話と言うのでしょうが…。



 が、しかし死亡診断書のコピーを添付させた上に「原本に相違ない旨を医者の署名捺印させる様に」と、返送して来るとは…。

(泥浴びする水牛。ウドンタニからバンコクに向かう列車の車窓から。片道約9時間かけて往復しました)



 提出後1週間近くして返送されて来た、約2ヶ月前に受理済の死亡診断書のコピーでしたが、診断した訪問診療医も、苦笑しながら役所の担当氏の求めに応じて、「原本に相違ない」との記入と、医師自身の署名、捺印をしてくれました。


 地元自治体の障害福祉課は、よっぽど自信がないのか? 私が信用されていないのか? 私や戸籍住民課が信じられないのか? 死亡の事件性を心配しているのか? 疑問です。