微かに残る体温
指先から香るタバコの匂いと
柔軟剤の香り




混ざって溶けて消えた




夜が明ける頃に果たして君は
覚えているのか




剥けなかったささくれを
ハサミで切り落とすような



本当に必要だったものを
わざと無くしてしまうような



あたかも自分は
純粋でなにも知らない真っさらな
綺麗なキャンパスでいたつもりだった




なぁおかしいだろう




きっと明日にはこの只々
並べられた御託なんざぁ
忘れ去られてしまうんだ




じゃあ此処に吐いた言葉は
無かったことになるのかい?



いいや、いつかきっと誰かが
思い出してくれるさ



思い出してくれるさ






思い出してくれるさ。