ちょうどBOOKコーナーが放送されていた、2024年6月29日は、ジュンク堂書店池袋本店さんの9Fで、サイン会の列に並んでおりましたから、見逃し配信TVerさんで追いかけてみました。面白そうでしたので興味を持ってルンルン

新人さんの作品はデビュー作を読んできていたあたくしだったのですが、ここ何年新人作家さん全て読めていない現実。

 

ということで――(誤字脱字、さらに聞き違い、すみません。ここのところ追っかけの文字数が多すぎて読み返しが殆どできないんです。さらに外出が前より多いのでPCに向かう時間も少なくて。さらにたまった本も読めない泣

 

森バジルさんの「なんで死体がスタジオに!?」(文藝春秋)

去年、松本清張賞を受賞し単行本デビューした森バジルさんの最新作『なんで死体がスタジオに!?』をご紹介!
生放送直前に出演者の死体が見つかるも、犯人からの指示でそのまま生放送がスタート。生放送を進めながら、犯人の正体と目的に迫るという、バラエティ番組とミステリー小説が見事に融合した1冊です。
 

 

出演:森バジルさん
リポーター:松元絵里花さん

バラエティ番組×ミステリー小説
バラエティ番組とミステリの魅力が詰まったエンタメ小説
森バジル「なんで死体がスタジオに!?」
著者の森バジルさんは、去年松本清張賞(第30回)を受賞して単行本デビューした注目の作家さん。
受賞作の『ノウイットオール あなただけが知っている』は青春や恋愛、科学という様々なジャンルの物語が見事につながっていく異色の短編小説です。

 

右矢印文藝春秋さんでデビュー作を探ってみますと、“1つの街を舞台に描かれる5つの世界は少しずつ重なりあい、思わぬ結末を引き起こす。すべてを目撃するのは、読者であるあなただけ”とありました。あたくし未読ゆえ、覗いてみた次第です)


そして最新作『なんで死体がスタジオに!?はバラエティ番組の生放送が舞台。
放送直前のスタジオでなんと、出演者の1人の死体が発見される。さらに犯人から“そのまま放送を開始しなければスタジオに仕掛けられた爆弾を爆発させる”と脅迫されるのだった。
一体犯人の目的とは?


リポーター・松元さん「コメディタッチでミステリの様子がたっぷり、しっかり入っていて、最強のエンタメだなぁって思っていたんですけど」
森さん「そういうことを言ってほしかったのでありがたいです」
松元さん「本当ですか、良かった」
 

前代未聞のバラエティミステリー
主人公の甲良涙花はテレビをこよなく愛する若手のプロデューサー。
しかし失敗続きでこの日担当する生放送を成功させなければプロデューサーを外されることになっていた。
まさに彼女にとっては正念場となる生放送。
そんな甲良は生放送直前、スタジオの片隅にあった大きな箱をうっかり倒してしまう。

一体中身はなんだろう?と見てみると――
中から出てきたのは、生放送に主演予定だったベテラン俳優、勇崎恭吾の死体だった。
さらにそこには「新台本」と書かれ、「放送を止めないこと!」という一文が追加された番組の台本が置かれていた。予定とは違った進行内容が記されており、その通りにしなければスタジオに設置した爆弾を爆発させる、と書かれていた。しかし――

「この新台本通りにやれたら、おもしろいと思う」

そして甲良は死体の存在を隠して、生放送に挑むのだった。
 

 

松元さん「アイデアというのはどんなところからうまれるのですか?」
森さん「今回はお笑い芸人さんのトークライブに行った時に、生放送のトラブルの話とかもエピソードトークとしてされていて、生放送っていうその空間が何か起きたらすごく面白い場所だなと思って」
松元さん「想像しました。セットの裏に、もし死体があったらと思うと。ちょっとゾッとしますね」
森さん「テレビに出ている方やつくっている方が絶対にこんな現場にいたくないと思うような現場にしたいなって思いました」

プロデューサーの甲良は勇崎恭吾の死体を隠し、遅刻していることにして生放送をスタートさせる。
番組名は『ゴシップ人狼2024秋』
芸人やアイドル、ミュージシャンといった出演者たちがリアルなゴシップエピソードを語る。
しかしその中に嘘のエピソードを語る人狼が紛れ込んでおり、参加者は誰が嘘を言っているかを推理するというもの。
番組が始まり、ファンに全財産を持ち逃げされたバンドマンMが話を始め、さまざまなゴシップが生放送で披露される。その中である強い思いを抱いている人物が明らかになる。

あたしはこの殺人を成功させてみせる。

 

松元さん「序盤に、犯人らしき人が出てくるじゃないですか。ミステリでこんなに早くわかる?って思ってしまって」
森さん「小説もどれだけ飽きられないようにしていくかが大事だなと思っていたので。そういった意味でも最初にまず明かして、でも実は? みたいな。
とにかくいろいろ展開を作りたくてそういうふうにしました」
松元さん「一切飽きなかったです。1回も飽きずにもう夜中夜更かししてしまいました」
森さん「ありがとうございます。テレビがこれまで通りにはいかないような時代ではあるのですけれども、それでもやっぱりおもしろいということを、同じアナログの小説という媒体で書けたことがすごくよかったと思っていたので。そう言っていただけるのがすごくうれしいなと」

 

その後も番組は犯人の指示通りに進行していく。
すると、スタッフから司会者へ1枚のフリップが渡される。そこには
『勇崎恭吾は、遅刻しているのではない。
 何者かによって殺されたのである』と書かれていた。
ここからは生放送で、勇崎恭吾を殺した犯人も推理していくことに。
そして物語は進み、犯人の目的が徐々に明らかになる。

その犯人の目的には、著者である森バジルさんのこんな思いが込められていました。
「いろいろ驚かせたいとか、楽しんでもらいたいというのがあった上で、やっぱりゴシップみたいなものにSNSで群がりがちな今だと思うのですけれども。そのゴシップの背景に何があるのか?とか、そういうのを想像できる一歩引いた考えをこの物語で表現できたらなと思っていたので。そういったところがなんとなく伝わってくれたらいいなと思います」

“ゴシップなんて、九割は嘘か誇張か情報不足。(中略)
そのくらいの目を持ってくれよ、テレビの前のみんな”



バラエティ番組とミステリ小説の魅力が一冊に詰まったエンターテインメント小説です。


 

 

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