本来はこちらの事件だけを追いかけて、他のことをしたいと思っていたのですけれども、結局映像では約1時間あるものを続けることとなってしまいました。

時間のかかるシュミって罪深いです。

ということで、事件の概要はサイトから引っ張らせていただきました。下矢印

 

アラスカ州の山道で34歳の女性遺体が発見され、それは無惨にも喉を切り裂かれ髪の毛の一部が剃り落とされていたのです。
被害者には離婚歴があり1人息子を持つ母親でした。
警察が捜査に乗り出すと、被害者は事件の2年前に一度姿を消し、1年間行方をくらましていた過去が判明します。
事件の謎を解く鍵はその“空白の1年”!?

その“空白の1年”に一体何があったのでしょうかか…。凄惨な事件の真相とは?
 

 

秘密UMA&凶悪事件SPより

34歳母親髪切り殺人

“空白の1年”に隠された真実とは?

アメリカ・アラスカ州の山道で謎の遺体が発見され、

殺人課の捜査官が現場に駆けつけました。
「遺体は?」
「こちらです。被害者は30歳前後の女性。

喉と胸部に刃物による傷があります」
喉は切り裂かれ、胸には10㎝ほどの刺し傷があったのです。
「財布も身分証も持っていない。犯人は彼女の身元を隠したかったようだな」

「ちょっと待て」
なぜか被害者の髪の毛の一部が剃り落とされていたのです。
一体これは何を意味するのでしょうか?
 

実際にこの事件を担当した殺人課のグライムス捜査官、本人は
髪の毛の一部を剃り落とすという行為は、犯人が被害者の尊厳を奪うために行ったように思えました。そこで思ったんです。これは単なる殺人ではなく復讐ではないかと。

被害者を取り巻いていた様々な謎。
明るく誰からも愛されていた女性には、全てを捨てて失踪した過去がありました。
そして1年後、突然戻ってきた彼女は別人のように変わってしまっていたのです。

被害者の妹リンダ(本人)は
自分のことは全て秘密にして、私たち家族に今住んでいる場所すらも教えようとしませんでした。

警察は失踪していた“空白の1年”に事件を紐解く鍵がある、とにらみます。
殺害される直前、女性が家族に残した謎のメッセージ。
“折り入って話があります
最近 何だか変なことになっていて……”

捜査が難航し続ける中、1本の電話が閉ざされた過去への扉を開きます。
「間違いないんですね」
そして明らかになったのは、殺害された女性が家族にも隠し続けた裏の顔だったのです。

愛する息子との平穏な日々。
ただそれだけを望んでいた女性は一体何をひた隠し、何を求めていたのか?

髪を剃り落とした殺人鬼
“空白の1年”に封印されていた真実


午前8時過ぎ、人気のない山道で女性の遺体が発見され、現場検証を行った警察はいくつかの手がかりを入手します。
グライムス捜査官は
我々が遺体を確認した時、まだ本格的な死後硬直は始まっていませんでした。
鑑識は死後3時間ほどだと見立てました。
このことから女性が殺害されたのは、11月9日午前5時ごろ(死亡推定時刻)だと推測されます。
また、遺体のそばにまだ新しい車のタイヤ痕も発見。
「ハッキリと残ってるな。写真を撮ってくれ」

現場に残されていた車のタイヤ痕と、漏れたエンジンオイル。
「この2つから車種を特定できるか確認します」
事件の手がかりを摑む一方、不可解な謎も残されていたのです。

グライムス捜査官は
被害者は刃物で喉を切り裂かれ、心臓の辺りを深く刺されていましたが、現場に残されていた血痕は驚くほど少量だったのです

通常このような傷の場合、大量の出血を伴うはずですが、現場にはそれがなかったのです。さらに――
グライムス捜査官は
被害者は急所を狙われたにも関わらず、防御創がありませんでした。
なぜ犯人に抵抗しなかったのか非常に気になりました。


捜査官が抱いた謎は他にも……
それは被害者を辱めるように一部が剃り落とされた髪の毛。また遺体は靴を履いていないのに、靴下に土がほとんど付着していなかった。

このことから、グライムス捜査官は事件についてこう仮説を立てたのです。
被害者は遺体発見現場とは別の場所で髪の毛を剃り落とされた。犯人は喉を切り裂いてから胸を突き刺して殺害。
被害者から身元につながる所持品を奪い、車で遺体を運んで遺棄したのではないか?
極めて暴力的で残忍な犯行でした。
これほどの仕打ちを受けて殺害されたからには、必ず相当な理由があるはずだと思いました。

捜査官は被害者の身元を特定するため遺体の指紋を採取。
警察のデータベースで照合すると一致する人物が浮かび上がりました。
被害者の名前はキャサリン・ハームズ(34歳)
記録によると2年前までアラスカの森林を管理する政府の職員で、また離婚歴があり12歳になる息子がいることも判明します。
警察はキャサリンの家族の住所を割り出し、聞き込みに向かいました。
「今日の朝、キャサリンさんの遺体が見つかりました。殺害されたと考えています」
両親は突然の言葉にしばし言葉を失ったあと、捜査官に意外な事実を伝えます。
キャサリンの父「娘とは2年近く連絡を取っていませんでした。離婚してからすっかり性格が変わってしまって、私たちもどう接していいか分からずに困っていたんです」

キャサリンが殺害される2年前――
キャサリンの夫マイケルは元アイスホッケー選手。
夫婦にはユージーンという1人息子がいました。
3人は週末になると自宅の庭でホッケーを楽しんでいたその姿は誰から見ても幸せそうでした。ところが――
「浮気とか何か大きな原因があったわけじゃないんです。

次第に気持ちが離れていったというか、いつの頃からか、2人は些細なことで口論を繰り返すようになっていました」とキャサリンの母は言いました。

やがて夫婦の関係はさらに険悪になり、ついに夫マイケルは離婚を切り出します。ですが、キャサリンは息子のためにも別れるべきではないと主張。しばらく別居して息子ユージーンの面倒を交代でみることを提案しました。

「ねえ、そろそろ元に戻らない? やっぱりあの子のためにも家族が一緒にいた方がいいと思うの」
「僕はそうは思わない。僕たちはやっぱり離婚するべきだ。親権についてもちゃんと話し合おう」
「本当にそれでいいの?」
頑ななマイケルに押し切られ、ついにキャサリンも離婚に同意。
そして息子ユージーンの親権について話し合いが始まろうとしていたそのころ……

もう限界だわ
全て私のせいよ
ごめんなさい


キャサリンは仕事も家族も捨て誰にも行き先を告げることもなく姿を消してしまいます。
家族はキャサリンの身を案じて必死に行方を捜しますが、居所は不明。キャサリンは失踪と認定され、愛する1人息子は父親マイケルが単独親権を得ることとなりました。
ところが失踪してから1年後、行方不明だったキャサリンが突然町へ戻って来たのです。

キャサリンの妹リンダはこう語りました。
姉は元夫マイケルとの関係を修復して、息子の親権を共同で持ちたいと考えていたようです。

“息子と離れて暮らすことに耐えられなくなったから戻ってきた“、キャサリンは周囲にそう話していました。

 

キャサリンの妹リンダ:キャサリンはまるで別人のように変わってしまいました。自分のことは全て秘密にして、私たち家族に今住んでいる場所すらも教えようとしませんでした。

妹のリンダはすっかり変わってしまったキャサリンに戸惑いながらも、子どもの親権を持ちたいという姉の力になろうと動きます。そして息子ユージーンの誕生日パーティーを開くので、そこで元夫マイケルと話し合うように提案します。
これには家族と距離を取っていたキャサリンも喜び、“必ず行く”と答えたということです。

ところが、息子の誕生日パーティー当日、㊙ミステリーな事態が起きてしまいました。
約束の時間が過ぎてもキャサリンが現れない!
「なんで来ないのよ」
そのとき、マイケルにかかってきた電話
「キャサリンからです。今日は急用ができて来れないそうです」
キャサリンは愛する息子との再会を自ら放棄したのです。
しかし――

グライムス捜査官:息子の誕生日パーティーが開かれたのは、キャサリンが殺害された前日だったんです。

そう、この翌日、キャサリンは何者かに命を奪われました。
そして警察はこのあとキャサリンが殺害される前に残した㊙ミステリーな最期のメッセージを知ることとなったのです。

グライムス捜査官:殺害された前日の深夜、キャサリンは両親に電話をかけていました。

キャサリンが残した最期の言葉がコレ!!
『ハイ ママ
 残念 留守みたいね
折り入って話があります
最近何だか変なことになっていて…
愛してる』


キャサリンは身の危険を感じ、母親に何かを伝えようとしていたのでしょうか?
グライムス捜査官:私は両親にキャサリンに危害を加えるとしたら誰が思いつくかと尋ねました。

両親は2人とも同じ名前を挙げました。元夫マイケルだ、と。
関係を修復したいというキャサリンの願いを拒絶。
離婚を突きつけ、息子の単独親権を得たマイケル。
ところが離婚から1年が過ぎたころ、キャサリンは突然、共同で親権を持ちたいと訴え始めます。
キャサリンを殺害したのは子どもの親権を独占したい元夫マイケルなのでしょうか?
 

捜査官は疑惑が浮上したマイケルのもとへ。
「すみません、警察です。殺害されたキャサリンについてお聞きしたいことがあります。キャサリンが共同親権を訴えることをあなたが快く思っていなかったと聞いたんですが」
「彼女は失踪して親権を放棄したんです。それなのに突然帰ってきて、“やっぱり親権がほしい”って。確かによくは思ってません。でもそれで揉めることはありません。
そもそも離婚してから連絡を取ってないし、どこに住んでいるかも知らないんです。僕は事件とは何も関係ありません」
そしてマイケルはこう話を続けました。
それは、他の家族は誰も知らない、㊙ミステリーな新事実だったのです。
 

急展開!電話の男は何者?
「実は家族にも言っていない僕だけが知っている事実が1つだけあります」
息子の誕生日パーティーの日、マイケルが電話に出た、あの時――
「息子の誕生日、僕の携帯に電話がかかってきました。
僕はキャサリンから電話があったと言いましたが、あれはウソなんです。電話は…知らない男からかかってきたんです」
 

グライムス捜査官:その男は名前を名乗らずにこう言ったそうです。“ママが誕生日おめでとうと言っている”とユージーンに伝えてください
 

「電話の相手に思い当たる人物はいませんでした。
僕は家族に心配をかけたくないと思って咄嗟にウソをつきました」
このとき実際にマイケルに話を聞いたジョゼフ捜査官本人は
マイケルの証言に不審な点はありませんでした。
我々は彼の話は信憑性が高いと判断して電話の男を容疑者だと考えました。


果たして電話の男は何者だったのでしょうか?
一方、キャサリンの検死が終わり、死因について新たな事実が判明します。
「まず、凶器ですが、さまざまな刃物を調べた結果、傷口と一致するものが見つかりました。この折りたたみ式ナイフです。犯人はまず被害者の喉を切り裂き、心臓を突き刺しました。凶器はこのタイプのナイフで間違いないでしょう。それともう1つ、重要なことが分かりました。
被害者の体内から大量の筋弛緩剤が検出されました」

キャサリンの体内からは通常投与する量の6倍もの筋弛緩剤が検出されたというのです。

「筋弛緩剤を過剰摂取すると血圧と心拍数が低下して、人体にさまざまな影響を及ぼします。例えば、通常の体を刃物で切るとこのように血が飛び散ります。しかし筋弛緩剤で血圧が低下すると出血が少なくなることがあります。
遺体からの出血が少なくても不思議ではありません」

さらに、大量の筋弛緩剤を投与されたことで意識がもうろうとなっており、犯人に襲われても抵抗できなかったはずだというのです。

遺体に防御創がなかった理由もこれで説明がつきます。

検死結果を受けて、捜査官は事件のもう1つの可能性を推測しました。
犯人に大量の筋弛緩剤を投与され、意識がもうろうとなったキャサリンはその状態で現場に連れて行かれ殺害されたのではないか。

愛する息子と一緒にいたい、ただそれだけを望んでいたキャサリンが、なぜこれほど凄惨な事件のターゲットになってしまったのか?

ジョゼフ捜査官:キャサリンには何か隠したかった秘密があったのではないかと思いました。
どこに住んでいたのか?
どんな人物と関係があったのか?
それを解き明かすことが我々の急務となりました。

 

“空白の1年”に隠された真実とは?
警察は広く情報を求めるため、公開捜査に踏み切る。
そして、ここから新たな事実が次々と判明。
事件は㊙ミステリーな急展開を迎える。

空白の1年に一体何があったのか?
キャサリンが隠していた知られざる真実とは!?

公開捜査に踏み切った直後、捜査官のもとへ1本の電話がかかってきました。
「はい、そうですが。キャサリンと一緒にいたんですか?
間違いないんですね?」
グライムス捜査官:電話をかけてきた男性は、キャサリンとは仕事の同僚で非常に親しい友人だったと話しました。
そして事件の前日までキャサリンは彼の家にいたというんです。

捜査官はキャサリンの友人だという情報提供者のもとへ。
「電話をいただいた警察の者です」
情報提供者の名前はジェイコブ。キャサリンが殺害されたことを知り、警察に通報したというのです。
「キャサリンとはかなり親しかったとお聞きしましたが。
いつ出会ったんですか?」
「1年前です。僕の働いているナイトクラブで彼女がアルバイトをすることになったんです。キャサリンは仕事では明るく振る舞ってましたが、普段は自分のことをほとんど話さない寡黙な人でした。家がないと言って、よく僕の家に泊まりにきました」
キャサリンは自分では家を借りず、殺害された11月9日の2日前、ジェイコブの家に止まったといいます。
「キャサリンはどんな様子でしたか?」
「11月7日の夜のことはよく覚えています。“明日は嬉しいことがある”と言って珍しくお酒をたくさん飲んでいましたから。翌日の朝方フラフラになって家に帰ってくると、“ソファーで昼前まで休んだら大事な用があるから出かける”と言ってました。
でも午前10時すぎくらいに誰かから電話がかかってきたんです。
何を話していたかは分かりませんが、電話に出た途端キャサリンはかなり動揺していて……タクシーを呼んで慌てて出て行きました。その時キャサリンから“昼になったらこの番号に電話してメッセージを伝えてほしい”と頼まれました」
「それは息子さんへのメッセージですね」

そう、元夫マイケルに電話をかけたのはジェイコブだったのです。愛する息子に会えることを楽しみにしていたキャサリン。息子と再会することより会うことを優先した相手とは一体誰だったのでしょうか?


ジョゼフ捜査官:我々はキャサリンを乗せたタクシーを洗い出し、運転手に話を聞きに行きました。
そのタクシーの運転手は「あぁ…よく覚えてます。この間乗せました。“とにかく急いでるからスピードを出せ”って急かされたんですよ」
「行き先はどこだったんですか?」
「ここです。ホテルですよ。そこで友達に会うとか言ってましたけど」
殺害される前日、キャサリンが向かったのは町の外れにあるホテルだったのです。
グライムス捜査官:ホテルのフロントはキャサリンを覚えていて、30号室の客の友人だと答えました。
30号室の宿泊客は、このホテルを住居にして長年住みついているというのです。
果たして殺害される前日、キャサリンが訪ねた人物とは?
ノックをすると女性が出て来ました。
「殺害されたキャサリンについてお聞きしたいことがあります」
30号室にいたのは2人の女性。モリーンとキャリー。
グライムス捜査官:2人はキャサリンの友人で、家がないキャサリンをこの部屋に居候させていたと話しました。

「彼女は殺害された前日、誰かに呼ばれてこの部屋に来ています。呼んだのはあなたですか?」
「そうよ、危険が迫っていたから。匿ってあげようと思ったの」とモリーン。
「どういうことです?」
「誰がキャサリンを殺したのか、知ってるってことよ」
そしてモリーンは、誰も知らなかったキャサリンの、
裏の顔を語り始めました。
「キャサリンの正体? 一体何ですか?」

捜査官はキャサリンが殺害される前日に訪ねたという友人のモリーンから事情を聞きました。
「キャサリンは誰に殺されたんですか?」
「私たちの仲間よ。まぁ、バイク好きが集まったグループね」
ジョゼフ捜査官:モリーンは言葉を濁しましたが、そのグループは非常に凶悪なギャングチームでした。

彼らは殺人や強盗などを繰り返し、警察から徹底マークされているグループ(ギャング)だったのです。
そして“キャサリンも彼らの仲間だった”というのですから。
「キャサリンがギャングの一員だったなんて本当ですか?」
「本当よ。ただキャサリンには裏の顔があったみたいだけどね」
友人モリーンが明かしたキャサリンの知られざるもう1つの顔とは?
「キャサリンが仲間になったのは2年前よ。バーで私が仲良くなってみんなに紹介したの。キャサリンもみんなと楽しく過ごしていたんだけど、最近メンバーの1人が彼女の正体に気づいたの」
「キャサリンの正体? 一体何ですか?」
「キャサリンはFBIの手先だったのよ」
なんと! キャサリンはFBI捜査官に協力。ギャングの情報を摑むため潜入していたというのです。
ジョゼフ捜査官:もしそれが本当なら、キャサリンの謎めいた行動も理解できると思いました。

極端な秘密主義者になり、家族とさえ打ち解けようとしなかったのはFBIに協力して、危険な任務に就いていたからなのでしょうか。
確かに森林を管理する政府の職員だったキャサリンなら、FBIと何らかのきっかけで繋がっていてもおかしくはないのです。そしてモリーンによると、その正体がギャングにバレたらしく。
殺害される1週間前――
キャサリンを疑っていたのはギャングのリーダー、ジプシーと呼ばれる男。
「もうわかるでしょ? キャサリンを殺したのはジプシーよ。ジプシーがキャサリンを狙っていることを知った私は、すぐに彼女に連絡してこのホテルに呼んだの。匿おうと思って。でもジプシーは見抜いていたわ。彼はホテルに来たキャサリンを、部屋に入る前に拉致したのよ」
そしてジプシーは髪の毛の一部を剃り落としたのち、キャサリンを殺害したというのです。

グライムス捜査官:我々はギャングがアジトに使っているバイクの修理工場へ向かいました。
「誰だよ」
「警察だ。ジプシーはどこだ?」
「さぁな、今日は来ねえと思うぜ。
用があるなら俺が聞いてやるよ」
「じゃあ聞こう。ジプシーがキャサリンをどうやって殺したのか教えてくれ」
その時、現れたのは疑惑の男ジプシーだった。
「ジプシー、この女性を知ってるな?」
「ああ、FBIの犬か。殺されたらしいな」
「お前が犯人だという証言者がいるんだが?」
「おいおいちょっと待てよ。俺がやるわけねえだろ。
確かにキャサリンはここに入り浸ってたが、酒を一緒に飲んで騒いでただけで。別に正式なメンバーってわけじゃねえんだ」

「そりゃ俺もアイツがFBIの犬だって聞いた時は驚いたよ。まぁどうせ大した情報は摑んでないだろうが。
示しがつかないから一発カマして追い出してやったよ。
もうここにツラを出すなってな。それからは会ってねえ」

グライムス捜査官:ジプシーは驚くほど協力的でした。
ギャングは自分たちが無関係の時は極めて協力的です。
彼は真実を話していると思いました。
そして、グライムス捜査官はあることを確認したのです。
「なぁジプシー。どこでキャサリンがFBIの関係者だと気づいたんだ?」
「モリーンが教えてくれたんだ。アイツ、キャサリンと同居してたからな。それで気づいたらしいぜ」

友人としてキャサリンを守ろうとした、と話していたモリーン。だが、キャサリンがFBIの関係者だとバラしたのはそのモリーンだというのです。
これは一体何を意味するのでしょうか?
そして捜査官がギャングのアジトを後にしようとしたその時――
「見ろ、この車。エンジンオイルが漏れている。
タイヤの幅も似てないか?」
重要な証拠を入手し、ついに捜査は大詰めへ。
キャサリンを殺害した真犯人は誰だ!?

キャサリンが出入りしていたギャングのアジトを出ようとした時、あるモノを発見する。
キャサリンの遺体のそばに残されていたタイヤの跡と、車のエンジンオイル。
犯人が乗っていたのはこの車なのか?
車の持ち主はギャングメンバーの1人でした。
男は足を引きずっていたのです。
「その足はどうした?」
「かかとを骨折してまともに歩けねえんだ」
「いつから?」
「1か月前かな」
「あれが君の車だな。エンジンオイルが漏れているぞ」
「古い車だからしょうがねえよ」
「11月9日。君はあの車にキャサリンを乗せてどこに行ったんだ?」
「なんだよそれ!
かかとを骨折して運転できねえから車は昨日まで貸してたんだ」
「貸した相手は誰だ?」
「モリーンだよ」
「確かだな?」
「ウソつくかよ、本人に聞いてみろよ」
捜査官は証拠として車を押収。現場に残された2つの物証と一致するのか、確認を取ります。
そして――
「グライムスだ。キャサリンを殺害した容疑者が判明した。名前はモリーンとキャリー。今する2人の身柄を抑えてくれ」
警察はモリーンとキャリーを事件の最重要容疑者とにらみ、署に任意同行。それぞれ別の部屋に通して、1人ずつ事情聴取を行いました。
「では話を聞こう。キャサリンを殺したのは君だな?」
「だから言ってるでしょ。犯人はジプシーだって。
私はキャサリンを助けようとしたのよ」
「それはウソだ」
「証拠もないのになんで決めつけるのよ。
キャサリンは友達だよ。彼女が殺されて私がどれだけショックを受けたか……」
「残念だがついさっき捜査官から連絡が入ったよ。
君たちがホテルのスタッフに預けていた物を押収したとね。段ボールの中から凶器と思われる折りたたみ式ナイフが見つかったそうだ。
それともう1つ。大量の筋弛緩剤もだ。
君たちはキャサリンに筋弛緩剤を投与し、体の自由を奪ったあと、山道に連れて行き殺害した。しかしなぜ、ここまでする必要があったんだ?」
モリーンはしばらく沈黙したのち、こう答えます。
「私は必死に止めたんだよ。でも無理だった。
キャサリンを殺したのはキャリーだよ」
真犯人は自分ではなく、キャリーだというのです。

グライムス捜査官:モリーンは普段からキャリーに逆らうことができず、全てキャリーが1人でやったことだと話しました。私たちはモリーンの証言をキャリーに伝えました。
「信じられない。分かりました。もう全部お話しします」
そしてキャリーは、モリーンが殺害の真犯人だと犯行の一部始終を自白しました。

ジョゼフ捜査官:キャリーは内気で思慮深いタイプでした。我々は真実を語っているのはキャリーの方だと判断しました。
警察はキャサリン殺害容疑でモリーンを逮捕。

そしてキャリーも共犯として逮捕されました。
 

暴かれた恐るべき真相
果たして、彼女たちはなぜキャサリンを殺害したのか?
そして無惨な殺され方をしたキャサリンの本当の正体とは?
ついにこのあと㊙ミステリーな事件の真相が判明します。

なぜモリーンとキャリーはキャサリンを殺害したのか!?

夫から離婚を切り出され親権を争っていたキャサリンは、母親としての自信をなくしていました。そして仕事や愛する息子との暮らしも諦め、姿を消してしまいます。アラスカ州の他の町を当てもなくさまよっていた時、偶然立ち寄ったバーでモリーンと出会い、キャサリンの境遇に同情した彼女はホテルの部屋に引き入れ、さらにギャングの仲間に紹介するなど親身になって面倒をみました。

キャサリンの妹・リンダ:キャサリンは人を見た目で判断しない人でした。例えギャングでも自分を受け入れてくれたことが嬉しかったんだと思います。

やがて自分を取り戻したキャサリンは、息子の親権を元夫と共同で持ちたいと願い、家族の前へ戻って来ます。
また、このころから薬物を扱うギャングメンバーをたしなめるなど、違法は行為に毅然とした態度を見せ始めいました。
その姿に疑問を持ったモリーンはキャサリンの過去を調べ、彼女が政府の職員だった事実を突き止めます。
そしてキャサリンがFBI捜査官に協力してギャングの情報を流していると勝手に思い込んでしまうのです。が――
グライムス捜査官:確認しましたが、キャサリンはFBIとは関係ありませんでした。

ところがこの時期、大量の銃器の密売を計画していたモリーンは、キャサリンが自分を逮捕するために送り込まれたFBIのスパイダと疑いを強めていたのです。
そこでギャングのリーダー、ジプシーをけしかけ、キャサリンの殺害を計画。
「キャサリン、ちょっと待て。お前FBIの犬らしいな」
「何の話よ」
「とぼけるんじゃねえ」
ですが、ジプシーはキャサリンをグループから追い出しただけだったのです。
この時モリーンは自らの手で殺害しようと心を決めます。
そしてキャサリン殺害の前日――
「キャサリン、今すぐホテルに来て。ジプシーがアンタの家族を襲うって騒いでるのよ」
キャサリンは息子の誕生日パーティーをキャンセルしてモリーンのもとへ。
「もう大丈夫。なんとか説得しといたから。
危ないとこだったよ」
もちろんそれはウソ。
まんまとキャサリンを呼び出したモリーンは、食事に筋弛緩剤を混入します。キャサリンの体の自由を奪い、その正体を追求するために。
「アンタがFBIの犬だってことは分かってんだよっ!
ヤツらがどこまで知ってるか正直に言いな!
言うまで終わんないよ」
「私はFBIじゃない」
「誰が信じんだよ」
尋問は深夜まで続きましたが、モリーンが目を離した隙を見て、キャサリンは実家に電話をかけます。

この時、警察に助けを求めることもできたはずですが、キャサリンはなぜかモリーンから逃げなかったのです。一方――
グライムス捜査官:キャサリンがFBIだと思い込んでいるモリーンは、はじめから殺害すると決めていました。


面倒を見ていたキャサリンに裏切られた。怒りが収まらないモリーンは、髪の毛の一部を剃り落とした。
早朝、さらに大量の筋弛緩剤を飲ませ、意識がもうろうとなったキャサリンを車に乗せると、町外れの山道へ。
「お前はここでくたばるんだよ」
車からキャサリンを引きずり出し
「どこいくんだよ」
ナイフで喉をかっ切った後、心臓を突き刺した。
そして仲間のキャリーに証拠品の隠滅を指示したのだ。

モリーンはキャサリンの殺害を否認。無罪を主張しましたが、キャリーは全てを自供。裁判官に殺害の計画からその実行までを事細かに証言したのです。
失意の中、最愛の息子のために立ち直ろうとしていた女性を勝手にFBIの関係者だと思い込み、無惨にも殺害したモリーンにいかなる裁きが下るのでしょうか?
果たして判決の行方は?


共犯のキャリーは、誘拐と証拠隠滅の罪で有罪。
5年の禁固刑が下された。
そしてモリーンは、誘拐と第一級殺人で有罪。
99年の禁固刑が言い渡された。

 

 

※追いかけて打ち込んで、こちらにまとめたわけですが、

既に誤字がいくつも出てきました。

「すぐ」というのはなかなか見つからないのです。

この文字数なら相当ありそうです。見つけても見て見ぬフリを(笑)。

 

身勝手過ぎる……なのですが、殺人なんて大抵身勝手。

“金だけ今だけ自分だけ”というのが最近言われておりますが、コイツは“今だけ自分だけ”ですよね。

禁錮99年って一生出られないということでしょうか。

共犯ならこんなにも年数が違うという……。

思い込みで殺されたのでは命がいくつあっても足らないです。

キャサリンさんは殺される理由なんて全くなかったのに――。出会う相手と付き合い方で自分の命まで左右されるという、人間の恐ろしさを感じました。

いつの世も理不尽な殺人事件は起きるもので、ちょうど前に追いかけた事件も、勝手にお金持ちだと勘違いした男が身勝手にも殺害してましたから。

殺された方には罪がないというのに。

 

 

 

 

 

 

花火の思い出教えて!

花火といえば、「花火が見たいぞ」と叫んで応援していた頃の屋根のなかった西武球場。

蚊が飛び回っていてかゆい中、夜空に咲くお花がキレイだったこと。

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