テレ東さんの『世界が騒然! 本当にあった㊙衝撃ファイル』2024年3月19日放送分より

 

実録! 惨殺洗脳ミステリー 

警察を操る悪魔は誰だ?
 

の本編のみを見逃し配信で、追いかけてみました。

ここの部分だけ約1時間あるのですね。

“追いかけた”とはいっても、カンペキではございません。

確かに二転三転どんでん返しありましたから、そうなってしまったのでしょう。

この悪魔、といいますか。真犯人ってもはや人間ではありませんね。小説ではなく実話なんだから怖すぎます。

 

ということで、ここはテレ東さんのサイトからの概略

       下矢印

アメリカ・メリーランド州。

友人の家族と同居する25歳の女性ジャッキーが何者かに惨殺された! そしてその家族の父親も頭部を撃たれ死亡。そばには拳銃が……。一体、何があったのか? 捜査を進めると驚くべき事実が判明。幸せそうに暮らしていた一家には恐るべき深い闇が隠されていたのだ……そして警察を操っていた黒幕の存在が浮上する。

残忍な事件の裏に潜む真犯人の正体を暴け!
 

 

下記から番組の本編になります。
下矢印
一方、(この前に別な事件を取り上げていたんですね)

アメリカ メリーランド州の田舎町でも2015年
謎にまみれた㊙怪事件が起きる!
全ては一人の女性が古い友人と再会したことからはじまった。
女性の名はジャッキー、25歳。
ジャッキーが訊ねたのはアナスタシア家。
父親のアンソニー40歳と母親のアン42歳。
二人の間には13歳の長女サラをはじめ、長男ジム、次女マーガレット、3人の子供がいた。
ジャッキーはこの町で新しい仕事を始めることが決まっていた。そこで新居が決まるまでの間、家族ぐるみで親交のあるアナスタシア家に同居させてもらうことになった。
近所の人によると、ジャッキーは家族の一員として歓迎され、子供たちも彼女になついていたという。
それは誰が見ても、親しい友人を招いた家族の、普通に幸せそうな姿だった。

しかし――
ジャッキーが同居を始めて3か月が過ぎた2015年10月5日、その事件はあまりにも突然起きる。
午前7時30分。
「ママもう学校に遅れちゃうよー」
「お姉ちゃんの具合が悪いのよ。ちょっと待ってて」
この日、長女のサラは体調を崩し、寝込んでいた。
午前8時、母親のアンは二人の子供を学校に送るため、自宅を出た。
午前9時過ぎ、子供たちを学校に送り、買い物を済ませた母親のアンが帰宅。
「サラ、具合はどう?」
返事はなし。サラは眠っている様子。
「大丈夫かしら……」とアンは部屋のドアを閉めた。

「ねぇあなた……」
母親アンは血まみれの夫を発見し、警察に通報。

「お願い夫を助けて」
「ダメだ、息がない」
夫アンソニーは既に死亡していた。
さらに警察官は地下室でもう一人の死体を発見する。
「おい見てくれ」
「ひどいな」
「滅多刺しだ」
殺害されていたのは、同居人のジャッキーだった。

捜査を進めると見えてきた、一見幸せに見える家族に潜む、それぞれのもう1つの顔。
「自殺をほのめかすこともあったんです。だからいつも気にしていたんですが、こんなことになるなんて」とアン。
死を望んでいたという父親。


「もうやめさせて!」
「いいか? お前は俺の奴隷なんだよ」
殺害される前、同居人ジャッキーを支配していた悪魔の存在。


「無理よ……殴られて終わりだから」
母親が告白した壮絶なDVの実態。
家族一人一人が抱えていた知られざる闇が大きな謎となり、警察の捜査に立ちはだかる。
二転三転する事件の先にあった戦慄の事実とは!?


「そんなまさか――」とアン。
「なんですか?」
「いやありえないわ。絶対にありえない」

「もし全て嘘なら……」
「俺たちは ㊙ に騙されていたってことだ」


捜査官ジョン(本人登場):私はこれまで数多くの凶悪な殺人犯を見てきましたが、㊙ はまったく別次元の悪だと感じました。

事件の背後で警察すらも操っていた真の悪魔は一体誰なのか!?

 

父親怪死 同居女性惨殺
警察が戦慄した洗脳ミステリー


警察官が遺体を発見してから30分後、現場に捜査官が到着。
事件を捜査したのは、殺人課のジャクリーンとジョン、2人の捜査官。
「死因は頭部への銃撃ね」とジャクリーン。
父親アンソニーの遺体のすぐそばには45口径の拳銃があった。
実際に現場を見たジョン捜査官本人はこう語る
「部屋には争った形跡がなく、頭の銃創は1か所でした。
遺体は自然な形で横たわり、その傍らに拳銃があったんです。その光景は自殺現場でよく見られるものでした」

玄関をこじ開けるなど、何者かが強盗目的で侵入した痕跡は見つからなかった。
そのため捜査官はアンソニーが拳銃自殺を図った可能性もあると考えていた。
「もう一人の遺体も見ましょう」とジャクリーン。

「ひどい」
「こっちは明らかに殺人だな。ナイフで滅多刺しにされている」
自殺の疑いもある父親アンソニー。
地下室で惨殺されていた同居人のジャッキー。
2人の死に一体どんな関連があるのか?

「まずは家族の話を聞こう」
「そうね」

「奥様、大変な時に申し訳ありません。
遺体で見つかったお2人について確認しておきたい事があります」
「夫ともう一人は同居人のジャッキーです。
ジャッキーのことを聞きたいんですよね?
彼女とは前に暮らしていたミシガン州で出会いました。
お互いバイクが好きで、年は離れていたけど何だか気があったんです。
すぐに仲良くなると家によく遊びに来るようになって、家族同然の付き合いをしていました。
ここに引っ越して来てからは会っていませんでしたが、
突然彼女からこっちで仕事をすることになったと連絡をもらって、“それならしばらくうちに住めばいい”って言ったんです。うちの家族はみんなジャッキーが大好きでしたから」
「あなたたちはなぜこちらに引っ越しを?」
「夫のケガが原因です」
母親のアンによると、
電気技師だったアンソニーは高所での作業中、落下して背中に大けがをした。何度も手術を受けたが、背中のケガは完治せず、電気技師を続けることができなくなってしまった。

そこで知り合いの農場を訪ねて、家族でここメリーランド州に引っ越してきたのだという。

「農場の手伝いをしていたんですが、一向にケガがよくならなくて、かなりの量の鎮痛剤を飲んでました。それで……自殺をほのめかすこともあったんです。だからいつも気にしていたんですが、こんなことになるなんて」
「ご自分を責めないでください。奥様の責任ではありません」

このとき、実際に母親アンの話を聞いたジャクリーン捜査官本人は
「母親のアンはアンソニーがいつか本当に自殺するのではないかと、恐れていたように見えました」

やはり、アンソニーは自殺したのか?
だとすると、同居人のジャッキーを殺害したのは一体誰なのか?

「こんなこと考えたくもないけど、
もしかしたら夫がジャッキーを道連れにしたのかもしれません。そんなはずないって思いたいんですが」

このときジャクリーン捜査官もまた母親アンと同じようなことを考えていた。
仕事で大けがをして職を失った夫アンソニーは自暴自棄になり、自殺を口にすることもあった。
そんなとき、地下室のジャッキーと何らかのトラブルを起こし、衝動的に殺害してしまう。
罪の意識に苛まれたアンソニーは拳銃で自分の頭を撃ち抜いたのではないか?

母親アンの証言により、犯行時刻はアンが子供たちを学校に送るため家を出た午前8時から、帰宅した午前9時すぎまでのおよそ1時間の間だと推測された。
このとき13歳の長女サラも家にいたが、具合が悪く寝ていたため、異変には気づかなかったという。
鑑識は事件の痕跡を探して、徹底的に現場を調べた。
押収した拳銃はすぐに科学捜査班のもとへ送られる。
「すみませんが、手を調べさせてもらいます」とジャクリーン。
「どうして?」
「硝煙反応です」とジョン。
「どうぞ」

ジョン捜査官:銃撃事件が起きた場合、事件関係者からは拳銃を撃っていないかどうか硝煙反応を確認するためサンプルを採取します

鑑識は母親のアンと13歳の長女サラに硝煙反応の検査を行った。その結果、2人とも拳銃を撃っていないことが確認された。


警察が母親アンの証言内容を調査すると――
確かに父親アンソニーは仕事中の落下事故で背中に大けがをしていた。
障害者手当を支給されていたという記録も見つかった。
また失業状態のアンソニーにはほとんど収入がなく、一家の生活は母親のアンがパートをして支えていたことも判明する。

事件は、人生に絶望したアンソニーが引き起こしたものなのか?

だが、警察は他殺の線も捨てず、近隣住民に聞き込みを行い、事件の起きた時刻、不審な人物がいなかったかを調べた。
その中で気になる㊙情報を入手する。

事件現場となった家をじっと見つめていたというバイクの男。一体何者なのか?

一方、そのころ2人の遺体は検視のため搬送され、詳しい死因の特定が進められていた。
事件の翌日、捜査官は再び家族を訪ね――
アンは子供たちと子供の友達と食事中。
捜査官はアンだけに話をと。

「バイクに乗った男に心当たりはありませんか?」とジョン。
「バイク好きの友達ならたくさんいますが」
「実は事件が起きた前日の深夜、お宅を見つめていた不審なバイクの男がいたという情報をつかんだんです」
「何それ? 気味が悪いわ」
「思い当たる人物はいませんか?」
「いいえ、誰も思いつきませんけれども」
「あなたたちではなく、ジャッキーならどうです?」
「そんなまさか……」
「何ですか?」
「いやありえないわ。絶対にありえない。
あの男はジャッキーの居場所を知らないはず。
バレるはずないのよ」

そして、ここから事件の新たな可能性を示唆する、被害者の㊙ミステリーな過去が明らかとなる。

ジャクリーン捜査官:殺害された同居人のジャッキーには、この一家しか知らない秘密がありました。

周囲の人々には、新しい仕事のためミシガン州から引っ越してきたジャッキーだが、それは嘘だった。

ジャクリーン捜査官:母親のアンによると、ジャッキーはミシガン州で凶悪なギャングの男と一緒に暮らしていました。その男から逃れるため一家にかくまってもらっていたんです。

ジャッキーはギャングの男に追われていたというのだ。

「ジャッキーはその男をすごく怖がってて、私たちにも詳しいことは言いませんでした。
ここなら絶対に見つからないって安心してたのに」
「その男の名前は?」とジャクリーン。
「さぁ……知り合いに聞けば分かると思います。
名前が分かったら連絡します」
「お願いします」

ジャクリーン捜査官:このあとすぐに母親のアンから、男の名前が分かったと連絡が来ました。
名前はラリー・コンクリン。
殺人と傷害の前科がありました。

警察は、ジャッキーをつけ狙っていた元恋人のラリーが事件に関わっている可能性がある、とにらんだ。
一方、捜査官は検視官のもとへ――
「何か分かりましたか?」とジャクリーン。
「まずジャッキーについてですが、
ナイフの刺し傷が全部で42か所。
そのうち腕の切り傷が22か所。これは身を守ろうとしてついた防御創でしょう。
おそらく必死に犯人に抵抗したんだと思います。
父親のアンソニーは右耳の上に銃創が1つ。
他に目立った外傷はありません」
「自殺ですか?」とジョン。
「それは分かりません。
摘出した弾丸は科学捜査班に送りました。
数日以内にそちらに報告がいくと思います」

ジョン捜査官:父親のアンソニーはともかく、
ジャッキーについては激しい怒りを持つ何者かによって殺害された可能性が高まりました。

「ジャッキーとラリーの関係について、現地の警察から報告が入った。
ジャッキーはラリーに無理矢理働かされていたようだ。
彼女はヤツの金づるにされていたんだよ」とジョン。

ラリーはギャングのリーダーだった。

「ラリーに暴力で支配されていたジャッキーは、ずっと逃げる機会をうかがっていたはず。そして実行した」とジャクリーン。

「おいジャッキー、ジャッキーどこだ。
ふざけんな!」

「ジャッキーはミシガン州から850㎞離れたメリーランド州に住むアナスタシア家を頼った。
ギャングとは無縁の家族だったし、彼女はこれでラリーから逃げられたと安心したはずだわ。
でも執念深いラリーは、ジャッキーの裏切りを許さなかった。ギャングのリーダーでもある彼は、部下に命じてジャッキーの居場所を探した。
そして3か月かけてついにジャッキーを見つけた。
ラリーは自分から逃げたジャッキーを、殺害するチャンスをうかがっていたはずよ。
そしてあの日、計画を実行する。
あの家は防犯設備が整っていなかったから、ラリーなら簡単に侵入できたはず」とジャクリーン。
「ジャッキーを殺したのがラリーだとすると、父親のアンソニーはどうなる? 彼は本当に自殺なのか?」とジョン。
「自殺に見せかけて、ラリーが殺害した可能性が出てきたわね」
「とにかくラリーを捜し出そう」
「FBIに協力を要請するわ」

ジャクリーン捜査官:ラリーが率いるギャングの拠点はミシガン州にありました。州をまたいだ捜査になるため、FBIの協力が必要だったんです

警察とFBIが2つの州での捜査を開始。
殺人事件の最重要容疑者となったラリーの行方を捜した。
だがその直後、捜査官はFBIから意外な事実を知らされることとなる。
「先ほどミシガン州の捜査官からある情報が入りました。
あなた方は2人を殺したのがラリーだと疑っているんですね?」
「そうです。その可能性は非常に高いと考えています」とジャクリーン。
「では落ち着いて聞いてください。
ラリーは犯人ではありません」
「どういうことです?」とジャクリーン。
「彼は1か月前に死亡していました」

ラリーはギャング同士の抗争により、事件が起きる前に死んでいた。2人を殺害した犯人は、ジャッキーの行方を追っていたラリーではなかった。
だが、重要容疑者が消えたその直後、警察に新たな情報がもたらされる。
それは、事件に全く別な視点を与える、㊙ミステリーな家族の歪んだ姿だった。

ジャクリーン捜査官:警察に情報提供者から連絡があったんです。その人物はこう言いました。“ジャッキーは父親アンソニーの浮気相手だった”と。

なんと、ジャッキーはただの同居人ではなく、
父親アンソニーの浮気相手だったというのだ。
捜査官は情報提供者を訪ねた。
その人物は町にあるレストランのオーナーだった。
「電話で話したのは本当のことよ。
あの2人はしょっちゅうこの店に来てたわ」
「間違いないんですね?」
「もちろんよ。アンソニーも前は奥さんや子供とよく来てたの。それが3か月くらい前から、あの女と2人だけで来るようになって、人目もはばからずイチャついていたわ。
だから忠告したの。“アンに言い付けるわよ”って」
「それで?」
「アンに教えたら、“知ってるわ”だって」

オーナーによると、母親のアンは2人の関係を知っていたというのだ。  

ジョン捜査官:驚きました。
これが事実ならアンソニーは妻公認で浮気相手を家に住まわせていたことになります。
ジャクリーン捜査官:一体なぜそんなことになったのか?
3人の関係が事件とどうつながっているのか、非常に気になりました。

実録! 惨殺洗脳ミステリー 家族に隠された深い闇
 

果たして、彼女は本当にアンソニーの浮気相手だったのか?

捜査官は母親アンのもとへ――
「ジャッキーはアンソニーの浮気相手だったんですね?
なぜ隠していたんですか?」とジャクリーン
「そんなこと、恥ずかしくて言えるわけないいじゃないですか」
「いいですか? 我々は真実が知りたいんです」
「全て話してください」とジョン。
「はい。
背中をケガしてから夫は変わってしまったの。
なにをするにも無気力で、せっかく見つけた農場の仕事もまったくやる気がなかった。
かと思えば些細なことで激高したり……」

「おい! おれの飯はどうした。早く作れ!」
「ちょっと何するの、やめてよ!」
「おまえは家から出て行け」
「どういうことよ」

「ねえ、あなた。ちょっと開けてよ」

「逆らえばすぐ殴られました。
そんな時突然夫が“こっちにジャッキーを呼ぶ”って言いだしたんです。
ミシガン州にいた時、ジャッキーは本当に仲のいい友達でした。私たちはバイクが好きだったから、夫と3人でよくツーリングに出かけました。
それで夫がジャッキーに連絡したら“彼氏から逃げたいからこっちに来たい”って。でも彼女と再会した夫を見てすぐに分かったんです。友人ではなく女性としてジャッキーを見てるって」

「案の定2人はすぐにデキた」
「2人の関係をとがめなかったんですか?」とジョン。
「無理よ……
殴られて終わりだから。
だから事件が起きた時なんとなく分かりました。
夫がジャッキーと無理心中を図ったんだろうって。
あの2人、最近ジャッキーが若い男と浮気したとかで揉めていたので。これが全てです」

母親のアンは、自分はDV被害者で夫のアンソニーには逆らえなかったと訴えた。
「つまり典型的な痴情のもつれによる犯行だ。
アンソニーとジャッキーには15歳の年の差がある。
はじめのうちはうまくいってたんだろう。
だがジャッキーに若い恋人ができた。
彼女はアンソニーを裏切り、その男に夢中になった。
アンソニーはショックを受けただろう」とジョン。

「アンソニーはジャッキーのあとをつけて、恋人がいることを知った」とジョン。

「ジャッキーへの愛は憎しみに変わり、怒りが爆発したアンソニーはナイフを手に彼女を襲った」とジョン。

「我にかえると罪の意識が芽生えたんだろう。
でも警察には捕まりたくない。だから自ら命を絶った。
つまり、初めの見立て通りだよ。
浮気相手を道連れにした無理心中だろう」とジョン。

事件は1つの殺人と1つの自殺。捜査官がそう結論を出そうとしたその時――
事態は急展開! ㊙ミステリーな新情報がもたらされる。
 

警察を翻弄する残忍な怪事件の恐るべき真実とは!?

嫉妬からジャッキーを刺し殺したアンソニーが自責の念にかられて拳銃自殺。
捜査官がそう結論を出そうとしたその時、
またしても急展開! 事件の行方を大きく左右する、㊙ミステリーな新情報がもたらされる。

事件から5日目――
「ようやくきたよ」とジョン。
それはアンソニーの遺体の側にあった拳銃と頭部から摘出された銃弾の照合の報告書だった。
「なんてことだ。拳銃と銃弾が一致しなかった。
あの拳銃は事件とは無関係だ」とジョン。
「嘘でしょ?」とジャクリーン。
「型式が違ったんだ。試したが発砲や不可能だったと書いてある」とジョン。
「信じられない。どういうこと?」とジャクリーン。

ジョン捜査官:現場にあった拳銃は45口径。
遺体から摘出された銃弾は38口径でした。
アンソニーの命を奪ったのはまったく別の拳銃だったんです。

そう、父親アンソニーは自殺ではなく、何者かに殺害された可能性が高い。
アンソニーを拳銃で殺害した犯人は、用意していた別の拳銃を遺体の側に置き、自殺をしたように偽装したと考えられる。
捜査は2件の殺人事件へと切り替わった。
「もう一度全てを疑う必要がある。
我々は母親アンの証言を信じて捜査を進めてきた」とジョン。
「もし全て嘘なら……」とジャクリーン。
俺たちは彼女に騙されていたってことだ」とジョン。

遺体の第一発見者で警察に通報した母親アン。

捜査官に夫とジャッキーの無理心中をほのめかし、、
ジャッキーの昔の男を疑わせるように仕向けた。
そして――
夫アンソニーから暴力を振るわれ、自分は被害者だと訴えた。
そう。全て母親アンの言葉からはじまっていたのだ。

捜査官は真実を確認するため、ある人物に連絡を取る。
「住所を教えていただけますか?
はい、こちらからうかがいます。それでは」とジョン。
「今からミシガン州に行こう。
ジャッキーの母親から興味深い話が聞けそうだ」

殺害されたジャッキーの母親に会うため、捜査官はミシガン州へ。
「刑事さん、遠くまでどうも」
捜査官はジャッキーの母親にアンの証言内容を確認した。
「娘さんはアンソニーに呼ばれて、メリーランド州へ引っ越したと聞きましたが?」とジャクリーン。
「違います。ジャッキーはアンに呼ばれてあの家に行ったんです」
「本当ですか?」とジョン。
「娘はアンと毎日メールでやりとりをしてました。
ジャッキーはアンからあることを頼まれてあの家に引っ越したんです」
「何を頼まれたんですか?」とジャクリーン。
「“夫と関係を持ってほしい”と」

なんと、ジャッキーがアンソニーと関係をもったのは、アンから頼まれたためだったというのだ。
「娘も悩んでいたんですが、お世話になったアンの頼みだから断れないって。
娘はあの家族の役に立とうとして同居することを決めたんです。それなのになぜ殺されなければならなかったんでしょうか」

「今の話、どう思う?」とジョン。
「ジャッキーが自分の母親に嘘をつくとは思えない」
「じゃあアンの話が嘘か」
「彼女のことを徹底的に調べないと。行きましょう」

警察はアンを新たな容疑者とみなし、捜査を立て直す。
そして――
アンの携帯の通話履歴からさらなる容疑者が不浄!
2人を殺害した真犯人は一体誰なのか?

捜査官は、殺されたジャッキーの母親の証言からアンを事件の容疑者としてにらんだ。
 

ジョン捜査官:ジャッキーは自分の母親に、アナスタシア家を仕切っているのはアンで、父親のアンソニーもアンには逆らえないと話していたそうです。
つまりアンが我々に話したDV被害も嘘である可能性が高いということです。

だが、疑問も残る。
なぜアンはわざわざジャッキーを呼び寄せて、夫と関係を持たせた上で2人を殺害したのか?

「犯人はナイフと拳銃で2人を殺害した。
しかし当日、母親のアンから硝煙反応は出なかった。
彼女は拳銃を撃っていない。少なくともアンソニーを殺したのはアンじゃない」とジョン。
「アンが実行犯を雇って2人を殺した。
その実行犯を特定できれば彼女を逮捕できるわ」とジャクリーン。

捜査官は、事件の前日目撃されたバイクに乗った男こそが、アンに雇われた殺し屋だったのではないかとにらんだ。
そこで電話会社からアンの携帯電話の通話履歴を取り寄せ、不審な人物を捜した。そしてこの3か月の間、アンが頻繁に電話をかけていた1人の人物が浮かび上がる。
だが、それは当初捜査官が想定していたバイクの男ではなかった。

ジャクリーン捜査官:アンが頻繁に電話をしていたのは、13歳の長女サラの恋人でした。

捜査官がアンの家を訪ねたあの時、食事中で――
「今日は随分賑やかなんですね」
「心配して子供たちの友達が来てくれたんです」
 

そこにいたとは!?
長女サラの恋人、18歳の高校生ガブリエル。
事件の直前アンは娘の恋人ガブリエルに、1日に何度も電話をかけていた。
一体なぜなのか?
捜査官はガブリエルが通っている高校へ――

「ガブリエル・ストラウスのことですが――」
「問題児です。ただ…彼には同情すべき点もあります」

ガブリエルの両親は共にドラッグに溺れ、犯罪歴があったという。幼い頃から両親に虐待され、育児放棄されたガブリエルは7歳の頃には路上生活者となり、不良グループに出入りしていた。
「今は親戚と暮らしているはずですが、
彼が何かしたんですか?」
「まだ分かりません。ガブリエルと話をさせてください」とジャクリーン。

ジャクリーン捜査官はこう考えていた。
アンは素行の悪いガブリエルを、娘の恋人にはふさわしくないと考えていたが、彼を巧みに利用して、悪魔の殺害計画を達成しようと考えていたのではないか。
ガブリエルは捜査官と話すことに同意。
警察署で事情聴取を受ける。
「サラとはいつから付き合ってるの?」
「2年前かなぁ」
「母親のアンとも随分親しいみたいね」
「あの人は特別です。初めて会った時、ケンカで目をケガしていたんですが、すごく心配してくれて。
そんな人、今までいなかったから嬉しくて。
あんなにいい人はいません」

ジャクリーン捜査官:ガブリエルは完全にアンに心酔しきっている様子で、彼女に洗脳されていたのではないかと思いました。

ここで捜査官は本題に切り込む。
「アンのために2人を殺したの?」
「何それ? そんなことしてないよ。
僕は何も知らない」
ガブリエルは2人の殺害を否認。しかし、この時、警察は押収した彼の携帯電話からあるメッセージのやりとりを発見していた。
それは事件の真相に大きく迫る、㊙ミステリーな動かぬ証拠だった。
捜査官を震撼させたその内容とは!?

長女サラの恋人ガブリエルの携帯電話から発見されたメッセージとは?

ジョン捜査官:ガブリエルの携帯電話のメッセージを見た時は、背筋がゾッとしました。母親のアンは自分の娘さえも殺害計画に利用していたんです。

それは事件の直前、ガブリエルと長女サラが交わしたメッセージだった。
捜査官を震撼させた2人のやりとりがこれだ!

サラ:私のママがあなたに「パパとあの女を殺してほしい」って
だから殺して
一緒に住みたければ2人を殺すのが条件だって
ガブリエル:もし僕が拳銃を持っていたらすぐにやるよ
サラ:ママがあなた望む物をあげるって
未登録のヤツよ
ガブリエル:僕に「やれ」と命令してくれ
今夜や
サラ:これを実行すればママから息子のように愛されるわ

ジャクリーン捜査官:2人は明らかにアンからの指示を受けています。殺害計画の黒幕は、母親のアンだったんです。

ガブリエルは携帯電話からサラとのやりとりが発見されたと聞くと言葉を失った。
「あなたがしたことをここに書いて」とジャクリーン。
「全部書くんだ」とジョン。
ガブリエルは母親アンに頼まれ2人を殺害したことを認めた。
ガブリエルの自白を受け、警察は母親アンと長女のサラ2人を事情聴取。
「まずはサラの話から聞くわ」
「あなたの彼氏は罪を認めたわ」
「嘘よ」
「本当だ。彼の携帯電話から君とのやりとりが見つかったよ」
「これよ。読んでみて。全てここに書いてある」
「そうよ、殺したわ」
「なぜ?」
「パパとあの女は家族を壊そうとしたのよ!」
「そうアンから言われたの?」
「私のママは……なんでも知ってる。
いつだって正しいのはママなのよ」
13歳のサラから自供を引き出した捜査官は、母親アンを追求する。
「ガブリエルと娘さんが自供しました」
否定するアン。
「もう終わりにしましょう」とジョン。
「嘘よ!
あんたたち、あんなガキどもの言うことをホントに信じるの? こんな見え透いた嘘に騙されてバカじゃないの!
全部デタラメに決まってるでしょ。私はこんなの認めないわ、絶対にね」
「それは無理です」とジョン。
「はめられた……はめられたの。
あのガキどもにはめられたのよ」

ジャクリーン捜査官:アンは1時間近くガブリエルと自分の娘を罵倒し、あくまで自分は夫から暴力を受けた被害者だと訴えました。

アンは最後まで容疑を認めなかった。
警察は3人を2件の殺人容疑で逮捕。
しかし、物証は何もなく、証拠はメッセージのやりとりと
2人の自供だけ。アンを確実に有罪にするには、決め手に欠けていた。
そんな時だった。拘留中のアンが友人に電話をする。
会話が録音されているとも知らず。
そして録音された会話が、アンが事件を主導した決定的な証拠となる。
そのときの実際の音声がこれだ。
“夫を殺して世界はより良い場所になった”
“それから愚かでおバカなあいつはどうなるか知るべきだった”
“彼女は自業自得だ”

警察に電話を録音していたと聞いたアンは、ついに2人の殺害を計画したことを認めた。
だが事件にはまだ大きな謎が残った。
なぜアンは2人を殺害しようと考えたのか?
動機は一体何だったのか?
歪んだ家族関係が生んだ惨殺事件
このあと、㊙ミステリーな真相が明らかになる。

我が子をも巻き込む悪魔 驚愕の殺害動機とは?

夫アンソニーと友人ジャッキーの殺害を計画したことを認めたアン。
人の心を巧みに操り、邪悪な母親アンが企てた、㊙ミステリーな事件の真相がコレだ!

全ては夫アンソニーが落下事故に遭い、電気技師を続けられなくなったことが始まりだった。
アンはそんな夫のために農場での仕事を見つけ、家族で移り住んだ。しかし、ケガが完治しないアンソニーは仕事にやる気を見せず、一家の収入はアンのパートでの稼ぎだけが全てだった。
“なんとか夫に働いてほしい”
そう考えたアンは、あることを思いつく。
ミシガン州時代に知り合った友人ジャッキー。アンソニーと関係を持たせれば、無気力な夫が変わるかもしれないと考えたからだ。

ジャクリーン捜査官:このときアンには夫への愛情はありませんでした。ただ働いて、家族を支えてほしいと考えたんです。

アンの思惑通り、アンソニーはジャッキーに夢中にはなったが、仕事には一向にやる気を見せない。
また同居させたジャッキーは収入が少なく、アンの要求する家賃を払えなかった。
そんな2人に対して、アンは身勝手にも激しい怒りを覚えた。そして悪魔の計画を思いつく。
それは自分の娘サラと、その恋人ガブリエルを操って殺人の実行犯にし、働かない夫アンソニーと家賃を払えないジャッキーを殺害することだった。

ジャクリーン捜査官:アンは真実の中に巧みな嘘をまぜて、子供たちの心を操りました。
我々警察は、その狡猾さに恐怖すら覚えました。

アンは2人に
“アンソニーはジャッキーと浮気し、いずれ自分たちを家から追い出すつもりだ”と嘘をついた。

「あの2人にとって私たちは邪魔でしかないのよ。
  分かるわよね?」
さらに2人から激しい暴力を振るわれているとも。
母親の言葉にショックを受けた長女のサラと、その恋人ガブリエルはアンソニーとジャッキーを激しく憎んだ。
全てはアンの計画通りに。

そして裁判で運命の日の一部始終が明らかとなる。
「被告は立ってください。
あなたはまだ幼い自分の娘と、その恋人である未熟な若者を操り、何の罪もない2人を殺害しました。
まずあなたはガブリエルにナイフを渡した。同居するジャッキーを殺害させるために。
そして拳銃を渡し、自分の夫を殺害することも命じた。
18歳の少年にです。
あなたは事件の被害者を装い、警察を呼んだ。
そして嘘をつき続けて警察を騙し、捜査を妨害した」

ジョン捜査官:私はこれまで数多くの凶悪な殺人犯を見てきましたが、アンはまったく別次元の悪だと感じました。

自らの手を汚すことなく、何の罪もない2人の命を奪い、2人の少年少女を殺人事件に巻き込んだ悪魔のような母親。
果たして判決の行方は?
 

13歳の長女サラは更生の見込みがあるとされ、最長21歳まで児童保護施設に預けられることとなった。
しかし2人を殺害した実行犯のガブリエルは、2件の第一級殺人で有罪。禁錮60年の判決が下された。
そして事件の首謀者であるアンも、2件の第一級殺人で有罪。禁錮60年の刑が言い渡された。

 

 

 

これを見て、聞いていてすごく矛盾を感じました。

1番の凶悪で最悪な鬼畜殺人鬼はアンじゃないですか。

自分の手は汚してないといっても、嘘ついて騙した罪は重たいと思うのですけれども。

なぜ18歳のガブリエルと同じ禁錮60年なのでしょう。

これが日本ならもっとアマアマですよね。

なにせ、犯罪者にはとっても優しい国ですから。

殺され損、死に損、被害者も被害者遺族も悲しすぎる結末なのがこの国の現実で――

さらに言ってしまえば、今のこの国に正義なんかありませんものねむかっパンチ!
 

ドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロ

 

 

 

 

 

何色のランドセルがタイプ?

赤しかなかったですよ、あたくしのときは。

まあ、今は赤が大好きですからそれで二重丸ですが。

ウチの母は“赤は似合わない”って勝手に決めちゃっていて、

赤いお洋服を着せてくれなかった。

もしかしたら実家を離れてから赤ばかり着るようになったのは、その怒りの反動なのかも笑

ランドセルは赤色しか選択肢がなかったから、

仕方なかったのね。

 

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