5人のミステリ作家さんが描く共犯者たち……『共犯関係』は、文庫オリジナルの新刊本でございます。
掲載順は、記事タイトルのとおりです。
共犯というのは、二人以上の者が共同して犯罪を遂行すること、だそうです。
二人と限ったことではなかったんですね、複数形も共犯……。
(一応、広辞苑をひいてみました)
ということで、もうすっかり最近あたくしの中では、〝好き〟が急上昇している作家さんが同じ本にいらっしゃるというアンソロジー。
こっそりと、でも短いですから、ネタがバレないようにちょこっと紹介したいと思います。
☆秋吉理香子さん
『Partners in Crime』
騙す人と騙される人。騙そうとしたのに実は騙されていた――。
W不倫は……バレれば、どちらの家庭も壊れてしまいます。
バーで出会った真奈と、お互い既婚者とわかっているのにホテルに入った智幸。真奈を気に入って誘った智幸は、「俺たちは共犯者」だと彼女も納得するのですが……
独身女性は危険だから手を出さない。W不倫なら、お互いに失うものがあるから絶対に秘密は守る。いざとなれば、戻るところがありますからね。まぁ、自分勝手なことで
最後はこわ~いことに……
身から出たサビ(笑)かもしれませんが……ちょっと腑に落ちない……。
とはいえ、さすが秋吉さん、黒いです(笑)。
★友井羊さん
『Forever Friends』
これは小六の男児と女児のお話。
隼と一花〈いちか〉は六年二組のクラスメイト。
明日に迫った夏祭りのメインイベント、御神楽の踊り手に選ばれたのが一花。
夏休みは毎日、御神楽の稽古に追われる一花が、転校するらしいという噂を聞いた隼。本番は夜からの御神楽当日、遊びに行こうと誘うと一花はのってきたのです。
「隼も共犯だよ」
ほんのりほんわかな出だしで、いいわねぇと思っていたのですが……あらあら、まあまあってラストに…… ←ミステリーだってこと忘れてます
☆似鳥鶏さん
『美しき余命』
これはひどいわ(笑)。タイトルがキレイなだけに……鬼畜……。
(誤解のないように。決して、似鳥さんが嫌いなのではありません。褒め言葉です)
現在は中二の僕。小五の時、交通事故で家族を失い、さらに過酷な運命が待っていたのです。
ケストナー症候群は、運動神経が機能しなくなる難病の一種で。
僕は三年以内に死ぬ
引き取ってくれた秋葉家の人たちは優しく、僕にとってはいたれりつくせりの毎日だったのです。かといって症状は進行していくのです。
余命三年の難病。ところがそんな僕に奇跡が起きて……
★乾くるみさん
『カフカ的』
乾くるみさんはメフィスト賞作家さんなので、その点は覚悟して読みましたのでそこまでショックはなかったものの……
学生時代からたまに利用していたバーで知り合った顔の造りが美しい船村と、その日のうちにホテル入りをした相本。
月に二度逢瀬を重ねていたのに、クリスマスはダメだといってきたのです。
それは船村が既婚者になっていたからで、相本の怒りが爆発する中、高三のときのクラスメイト玲奈と約十年ぶりに再会。彼女は当時の相本を支えてくれた親友でもあったのですが。
玲奈と話しているうちに、気づいたら船村の件で愚痴っていたのです。
そこで玲奈が持ちかけたことは……
☆芦沢央さん
『代償』
プロの作家として十六年――そのうち、前半の八年間はほとんど仕事がなかった作家の志藤。そんな志藤を陰になって支えてきてくれたのが、妻の依子だったのです。(あれ 確か似鳥鶏さんの『100億人のヨリコさん』も依子(笑)です。これは偶然 たぶん偶然です)
これこそ俺の代表作になると思った新作の、プリントアウトした第一稿を依子に渡します。なんといっても志藤の一番の読者は奥さんですから。
いつもなら最優先に読んでくれ、読むのも速いはずなのに、なかなか感想を伝えようとしてくれません。
自信作だと思った志藤はいらいらし始めますが、なんとWEBにすごく似た話が公開されていると知り……
★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆
こういう読みやすい(時間もあっという間)短編で、未読の作家さんの作品を読んでみるのもいいと思いますよん
今年に入ってから、ここ最近もアンソロ本読むこと多くなったのですが、本当に作家さんの個性がまちまちで、そこが面白いのですけれども、ミステリ好きなら読んで損はないなぁと思っております。
(このあとも「館」のアンソロ本、読みかけですし)
「まさかそんなお話だったとは」というのが、5作品の感想になるかもしれません。
芦沢さんは天使ですし、似鳥さんはとっても面白いお方なのに……。
(というのは、面識があるのが、芦沢央さんと似鳥鶏さんのみなので)
あ~っと。
……なんだかこのエディター使いにくいです
それでいったん打ち込み中止して、時間をおいてこうして続きを打ち込んだわけですが……なぜ改悪なことをするのか謎です。
(タイピングを遅くしてやっとここまでできましたけれども、時間かかりすぎっ)
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今まで何の仮装をしたことがある?
「『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ。ちょっと生地代を節約(笑)したせいでスカーレットの衣装が夏のドレスワンピみたいになっちゃいましたが、美容院でハリウッドメイクしてもらってがんばって出かけたものの……ライヴだったので、汗でメイクドロドロ(笑)。笑うしかなかったです、最後はお化けなんだもの」
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