〈ありがとう 無冠の友〉11 東日本編2020年7月20日

【北海道】北広島県・西広島支部 丸子節子さん(支部副婦人部長)

 配達員となり35年。配達前に“無事故”を祈念するのが日課だ。地域には工業団地もあり、爽やかな振る舞いで企業に信頼を広げ、聖教拡大も実った。「聖教新聞は、“池田先生からのお手紙”との思いで、友人や企業の方々にも心を込めて配っています」
 夫が早世し、仕事と子育てをしながらの配達。胃がん、大腸がんと度重なる病魔にも、先生と同志の励ましで乗り越えてきた。「40年を目標に、感謝の配達を」と誓っている。

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【山形】長井宝城圏・小国支部 佐藤和廣さん(副圏長)

 配達の際、決まった時間になると佐藤さんは一度、車を止める。ラジオから流れる、小説『新・人間革命』の朗読番組を集中して聞くためだ。
 終了後、“今日も池田先生と共に進もう”と、決意を新たにして再びハンドルを握る。
 配達の舞台である山間地域に読者は点在する。そうした一人一人が本紙を待っていると思うたびに、佐藤さんは無冠の使命の大きさを感じる。雪国・小国町で無冠の道を走り、今年で37年になる。

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【埼玉】吉川広宣圏・三輪野江支部 齋藤誠さん(副支部長)

 配達員を務めて32年目の齋藤さん。前日には天気予報を確認し、午前4時に起床。時間と気持ちに余裕をもって車で地域を回る。
 かつて無冠の友だった亡き妻の遺志を継ぎ、使命の道を。最近は風邪一つひかず元気で、“健康でいられることが最高の功徳”と実感する日々だ。
 また、聖教新聞の購読拡大にも率先。10年以上の長期購読者も多く、友好の輪が大きく広がっている。「これからも健康に留意して、希望の便りを届けていきます」

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【千葉】市川新世紀県・国分支部 村上裕子さん(地区婦人部長)

 配達員歴10年の村上さんは誉れのヤング白ゆり世代。電動アシスト付き自転車を駆って、日々、爽やかに、励ましの便りを届けている。
 配達員を務めた両親の背に信心を学び、仕事と3人の子育てに奮闘してきた。わが子の体調不良など、暗いトンネルのような日々も経験。だが、広布に生きる母は強し。「負けなかったのは池田先生直結の配達員だったから」と無冠の誇りが輝く。今、朗らかに誓う。“わが家とわが地区に幸福の花園を”と。

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【新潟】中越栄光圏・長生支部 髙野晃一さん(副本部長)

 30年前、初めての配達は、その冬最大の積雪の中だった。雪の壁をよじ登り、必死になって聖教新聞を届けた。この日が、髙野さんにとって無冠の道の原点に。
 自作の唱題表を使い、日々、配達の無事故を祈念。自宅を広布の会場に提供し、学会活動に励んでいる。5年ほど前、地域のマンドリンクラブに入り、友人と交流を深めている。
 「コロナ禍で、仕事は大打撃を受けていますが、題目をあげ抜き、自身の使命を悔いなく果たします」

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【東京】足立戸田区・宮城常勝支部 番場清一郎さん(地区部長)

 胸中に「行き詰まったら原点に戻れ」との学会指導を赤々と燃やす。ゆえに、どんな試練にもたじろがない。
 青年部時代に足立区友好総会(1981年)に参加。師に“負けない人生”を誓った。
 その後、直腸がんを患うが、信心で乗り越え、再就職も果たした。昨年3月には妻・三千代さん=地区副婦人部長=が脳梗塞に。無冠の友の妻に代わり、配達を始めた。
 原点の「負けない人生を」との誓いを胸に、昨年の「3・16」に弘教が結実。はつらつと報恩の道を歩む。

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【東京】小平栄光区・上水桜城支部 稲田眞智子さん(地区婦人部長)

 「自分の家族を大切に思うのと同じ心で、否、それ以上の真心で、わが同志を大切にしていくのが、仏法の指導者の姿である」――この池田先生の指導を学ぶほどに、無冠の友としての使命感が強くなっていった。
 “私にとっては、日々、無事故で聖教新聞を届け続けることが、無上の真心で同志を大切にすることだ”と。
 「配達員となって20年以上たちますが、配達の喜びは、年々、増していくことを実感しています」

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【山梨】笛吹圏・笛吹南支部 末木貴枝さん(婦人部本部長)

 配達を続けて15年。幾多の試練も強盛な信心で乗り越えてきた。
 2009年、夫・利哉さん=地区幹事=が脳梗塞で意識不明に陥った時も、懸命に祈り抜いた。利哉さんは手術後1週間で意識が回復。その後の治療も奏功し、元気に働けるまでになった。現在は夫妻で配達員を務めている。
 「祈り、支えてくれた同志への感謝は尽きません。恩返しの思いで配達して、地域に学会理解を広げていきます」

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【神奈川】中原光城区・木月支部 濱地泰子さん(支部副婦人部長)

 1979年に入会。3年後、神奈川文化会館で師との出会いを刻んだ。生き生きと信仰の喜びを語り広げる濱地さんの姿に、両親と弟も続いて入会した。
 報恩の思いで無冠の友に。家族の病、介護……試練の時も一歩も引かず、15年間、配り続けた。その背中を見てきた次男・英之さん(男子地区副リーダー)も配達員に。家族と同志の祈りに包まれ、夫が今月、青年に弘教を実らせた。「一家で広布に生き抜けることが最高の幸せです」

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