〈ありがとう 無冠の友〉6 西日本編2020年6月15日

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【三重】四日市大勝圏・桜台支部 長谷川由喜美さん(支部婦人部長)

 

 配達員となって今年で30年。閑静な住宅街で、希望の便りを届けている。
 無冠の友だった母の背中を見て育つ。婦人部員となり、献身的に配達に励む先輩の姿に感激し、自ら“銀の道”を歩み始めた。
 夫の転勤で3度の転居を経験するが、それぞれの地を“使命の舞台”と決め、はつらつと配達に駆けてきた。
 「今の私があるのも、無冠の使命に生きることができたから。感謝の二字しかありません」と笑顔で。

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【石川】金沢圏・森本支部 越田真由美さん(支部副婦人部長)

 信仰体験に感銘を受けて入会。結婚後、夫から配達を引き継いで23年になる。近くには競馬場があり、かつては歩いている馬のそばを通って、場内の宿舎に配達したことも。
 10年ほど前、夫が脳出血で入院した。越田さんも必死で祈る中、点滴治療とリハビリが奏功し、半身不随の状態が大きく改善。今では元気に、“町の電器屋さん”として、地域に信頼の輪を広げる。
 越田さんは「感謝の思いで、できるだけ長く配達を続けたい」と。

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【大阪】京阪黄金圏・枚方支部 萬野雅子さん(婦人部副本部長兼支部婦人部長)

 入会40年。夫から折伏され、心熱い地域の友から信心を学んだ。1995年から配達員に。
 地区婦人部長だった同年、長男が突然の病気で生死をさまよった。同志の祈りに支えられ、緊急手術も乗り越えた。以来、学会家族の温かさと感謝の心が広布拡大への原動力となった。
 福祉委員として地域に貢献。高齢者宅への訪問や食事の提供も行う。「多くの方に支えていただきました。これからも恩返しです!」と笑顔が弾ける。

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【大阪】和泉栄光圏・信太山栄光支部 川端智子さん(地区婦人部長)

 美容師として働き、3人の子を抱える。祖母、母から受け継いだ“無冠の道”は10年目。高齢者の多い団地で、一軒一軒、友の無事を祈りながら聖教新聞を届ける。
 配達を始めた頃、上皮内がんが見つかった。早期発見で進行を防ぎ、功徳を実感した。
 泉州文化会館で師匠が婦人部員を激励する場面が描かれる小説『新・人間革命』「常楽」の章。この連載中に配達できたことも誇り。「私も負けない!」と勇気で前進を誓う。

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【和歌山】岩出黄金圏・上岩出支部 西眞知子さん(白ゆり長)

 母に続いて配達員となり16年。愛用の原付きバイクで“希望の便り”を届ける。
 長男を妊娠していた24年前。卵巣に腫瘍が見つかり、厳しい選択を迫られた。母の確信の言葉に「母子共に幸せの道を」と決意。池田先生の励ましを支えに、真剣な祈りで摘出手術は成功。無事に出産した長男は今、男子部のリーダーとして活躍する。
 “祈りとしてかなわざるなし”の確信を日々、胸に刻み、朗らかに“銀の道”をゆく。

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【福井】常勝坂井圏・芦原支部 田中千恵美さん(地区婦人部長)

 あわら温泉や、坂井平野の田園の広がる地域が配達の舞台。毎朝、農作業や散歩をする人とも、気さくにあいさつを交わす。
 祖母、母、義母も配達員。地域広布に貢献する姿に、自身も使命の道を歩む決意を。仕事や家事、育児などで多忙な日々だが、「いつも大変な中で配達を、ありがとう!」との感謝の声が心の支え。
 3人の子たちも明るい“学会っ子”に成長。励ましの輪を地域へ、未来へと広げていく。

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【広島】広島東黄金区・東原支部 柳原智津子さん(地区婦人部長)

 柳原さんが配達員となったのは、2人の娘がまだ幼かった11年前のこと。当時、幼稚園の役員を務めるなど、多忙な日々だったが、“広宣流布の役に立ちたい”との思いで引き受けた。何より、夫が積極的に子育てに協力してくれたことがうれしかった。
 昨年5月、地区婦人部長に。地区の全同志のことを今まで以上に祈りながら、愛用の自転車で本紙を届けている。「無冠の誇りを胸に、末永く配達を続けていきます!」

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【徳島】徳島牧口県・赤石支部 金山雅枝さん(地区婦人部長)

 沖縄・宮古島で入会した祖父から続く、学会3世。
 「配達を終えると、すがすがしいです! 皆の役に立っているのが、うれしくて」
 “無冠の友”になって、小さな一つ一つのことにも喜びを覚えることが増えたという。
 10歳の時に父が病気で他界。気に留めて、毎日のように声を掛けてくれた女子部の“お姉さん”から学会家族の温かさを教わった。
 励ましのバトンを手に、徳島の使命の天地で広布後継を誓う。 

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【宮崎】日南圏・港支部 福丸フミ子さん(支部副婦人部長)

 発刊3000号の頃から配達を続け、今年51年目を迎えた。
 これまで経済苦、大腸がんを経験。酸いも甘いもかみ分けながら、1万号、2万号と配り続けてきた。その歩みと合わせて、「たくさんの功徳をいただきました」と福丸さんは振り返る。
 夫・悟さん=先駆長(ブロック長)=も15年前から配達の協力者として、共に尊い汗を流す。「毎朝、太平洋に昇る太陽を見ると心が広々とします。夫婦そろって元気なのも配達のおかげですね」