〈ありがとう 無冠の友〉5 東日本編2020年6月8日

【北海道】創価白石区・東平和支部 本田眞理子さん(婦人部本部長)

 配達員となって23年。配達を始めた頃は、経済苦で悩みの底にいた。池田先生が配達員に贈られた「我が道は/広宣流布の/ロマンたる/人は知らざる/凱旋門かな」との和歌を胸に、無冠の使命をまっとうしながら、苦難を乗り越えてきた。
 現在、婦人部本部長としても、電話や手紙でメンバーへ希望を送る。友人にも寄り添い励ましを。
 「地域に福運を! 全員を幸せに!」との願いを込め、きょうも地域を歩く。

【山形】村山創価圏・大江支部 鈴木智さん(支部長)

 聖教新聞との出合いは入会前。学会員である同僚に勧められ、購読した。その10年後に入会した。
 程なく、自ら本紙配達を願い出た。当時の担当地域は郵送される山間地。新聞一部一部に帯封をし、思いを込め郵便局に届けた。青年部時代から始めた配達は、34年になった。
 その間、家族の他界、自身の病などの試練に遭ったが、本紙配達員である誇りが心を支えた。
 鈴木さんは語る。「休刊日の朝は、何か物足りなく感じるね」

【埼玉】所沢創価圏・常楽支部 前園直美さん(地区婦人部長)

 約20年間、無冠の友として地区内を徒歩で配る前園さん。
 子どもが幼い頃、借金に悩まされたものの、唱題根本に奮闘。仕事と育児にも励みながら配達を続け、苦難を乗り越えたことが一家の原点に。
 また、長男が創価高校を志望したことをきっかけに、経済的に苦労しながらも、4人の子ども全員が創価の学びやに進むことができ、喜びもひとしおだ。「一家和楽の信心も勝ち取り、全て配達の功徳です」と笑顔が輝く。

【千葉】北総王者県・西白井支部 髙橋百合子さん(支部副婦人部長兼地区婦人部長)

 “自分にできることは何でもさせていただこう”と配達を担って約25年。髙橋さんは、はつらつと語る。「“池田先生の手紙”を朝一番で手にし、皆さんに届けられる。これほどの誉れはありません」
 かつて、配達員を務めた両親の姿に、「無冠の友」の尊い使命を学んだ。心に刻むのは「千年のかるかや(苅茅)も一時にはひ(灰)となる」(御書1091ページ)の御聖訓。「油断を排して、絶対無事故の配達を貫きます!」と誓いも固く。

【新潟】上越圏・金谷支部 栗原陽子さん(地区婦人部長)

 「地区の友と直接お会いできないので、皆さんの健康や無事を祈る思いで、一軒一軒に聖教新聞を投函しています」と語る栗原さん。
 配達を始めたのは4年前。前任者が転居したことをきっかけに無冠の友の一員に。仕事や家事・子育てと忙しい毎日でも、笑顔を絶やさずに歩んできた。
 「苦労や悩みは尽きませんが、だからこそ信心と同志に感謝しかありません。報恩の心で、師のお手紙を届けていきたい」

【東京】台東区・浅草支部 中村美恵子さん(支部副婦人部長)

 自他共に認める「明るい性格と元気」は、負けなかった人生の象徴でもある。
 20年前に夫を亡くした。残された3人の子は当時、上から高校生、中学生、小学生。同志に心を支えられ、必死に育て上げた。
 3年前には自身のリウマチと闘いながら、友人に弘教を実らせ、病魔を勝ち越えた。
 昨年まで52年間、働き続けた、そば屋を惜しまれつつ、退職した。
 勝利の人生史が配達員歴とも重なる日々が輝きを放っている。

【東京】小金井黄金区・東町支部 坂本洋子さん(婦人部副本部長)

 坂本さんを親身に支えてくれた先輩が無冠の友だった。“私も先輩のように人間革命をしよう”と自身も配達員になった。
 「朝早く家を出る読者にも、聖教を届ける――ここに使命感をもっています。その思いがあるので、はつらつと配達ができます」
 “配達に走る、この地域を大切にしたい”との思いから、わが子が通う学校役員を務め、信頼を広げた。
 「学会創立100周年を目指し、配達を続けていきたいです」

【山梨】甲斐圏・敷島支部 宮川富士枝さん(支部副婦人部長兼地区婦人部長)

 夫・健さん=副支部長=が2005年に舌がんを発症。同志の祈りと励ましに支えられ、病魔を勝ち越えた。夫妻は、その時の感謝を胸に配達員となった。
 読者からの「いつもありがとう」との言葉が力に。仕事と両立しながら、“幸福の便り”である本紙を届ける日々に充実を感じている。
 “この新聞を読んで、元気になってほしい”と願いながら、一軒一軒、心を込めて配っている。

【神奈川】秦野正義圏 栁澤みちるさん(女子部部長)

 7年前、配達員の母(悦子さん・婦人部副本部長)が病に。“母を支えたい”との一心で、代配を始めた。一家で祈り、“無冠の道”を歩む中で、母の病は快方に向かった。
 社会生活に不可欠なエッセンシャルワーカーである小売店の従業員として、仕事と配達を両立。日々、悩みは尽きないが、何でも相談できる華陽姉妹が大きな支えになっている。オンライン通話で小説『新・人間革命』を学び合うなど、友と朗らかに前進する。