〈ありがとう 無冠の友〉4 東日本編 2020年6月1日

【北海道】稚内北斗県・枝幸支部 飯田まり子さん(県副婦人部長)
 

 酪農と漁業の町・枝幸町が配達の舞台。冬は大雪で車が埋まることも。スコップとけん引ロープは必需品だ。
 配達員になったのは35年前、離農した時だった。その後、夫の病や経済苦などの試練も、“今こそ宿命転換の時”と、一家で必死に祈り、乗り越えてきた。その間、一日も欠かすことなく、無冠の道を歩き続けてきた。
 「池田先生の“お手紙”を地域に届け、幸福を広げる。これ以上の使命はありません」ときょうも笑顔で。

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【秋田】能代広宣県・八峰支部 工藤悦子さん(婦人部副本部長)

 ハタハタ漁が有名な漁業と林業の町・八森。この町で笑顔と新聞を届けてきた。
 夫の正弘さんも配達員になり、毎朝2人で玄関を出た。「ずっと一緒に配ろうね」
 そんな夫が3年前、霊山へ旅立つ。「相棒がいなくなったという感覚です」。今でも同じ時間に家を出る。
 配達に込める思いは十人十色。50年間途切れない工藤さんの思いは、家族への愛情と同志への感謝。現在は、長男・優さんも配達に協力し、母子で使命の道を歩んでいる。

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【群馬】太田希望県・新世紀支部 鈴木由美子さん(支部婦人部長)

 無冠の道を歩んで27年の鈴木さん。波瀾万丈の人生でもあった。第1子を1歳半で、1999年には先夫をがんで亡くした。“宿命”という目に見えない力を痛感した。
 転機は、近所にいた婦人部の先輩の存在。信心を一から教わった。2004年には、信心強盛な夫と再婚。「聖教は宝箱です。一家の宿命にくじけそうな時も、新聞を見るたび、必ず前を向けるんです」
 鈴木さんは人生の“辛酸”を耐え抜き、“深さ”を知った。

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【栃木】宇都宮池田県・岡本支部 坪井勝彦さん(地区部長)

 配達員歴30年を迎えた坪井さん。当時は、東京から転居したばかりで地域のことが分からなかったが、少しでも広布の役に立ちたいと、無冠の友に。
 慣れない土地に苦労も多かったが、配達を通して、地域の人たちと触れ合う機会が増えていった。
 「聖教を通して、友好を広げることができてうれしい」と語る坪井さんは、“池田先生のお手紙”を届ける使命に燃え、きょうも地域を駆ける。

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【長野】上田南圏・川辺栄光支部 堀内小百合さん(婦人部副本部長)

 「配達をさせていただき、心身共に強くなりました」と喜びを語る堀内さん。配達員歴21年になる。
 無冠の友だった母・秀さん(故人)から受け継ぎ、配達員に。広布の第一線では、地区婦人部長、支部婦人部長として奮闘してきた。
 昨年、夫・富岳さん(壮年部員)が病気に。信心根本に夫妻で病を乗り越え、堀内さんは弘教も実らせた。
 「これからも、無冠の使命を果たし続けていきます!」

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【東京】江戸川大城区・東宇喜田支部 小川薫さん(地区婦人部長)

 わが子の発育の遅れ、賭け事に走る夫、自宅の全焼……数多くの試練にも、“絶対に負けまい”と信心に励んできた。
 無冠の友になったのも、宿命と「戦い続けるため」だった。
 現在、3人の息子は立派な社会人に。夫も人間革命の人生を生き抜き、7年前に霊山へ。
 配達中に知り合った友人に、今春、聖教拡大が実った。自身の宿命と戦い続けた日々は、他者を幸福に導く勝利の人生に結実している。

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【東京】町田 南王者区・金森台支部 坂場文代さん(白ゆり長)

 本年、配達員歴は満20年に。
 “配達は、いわば折伏と同じ”との学会指導を胸に刻み、自分の姿を通して、信心の素晴らしさも地域に広げていこうと決意した。
 配達に限らず、普段から近所の方にあいさつをしたり、草刈りなどの地域の取り組みにも積極的に参加してきた。
 「配達に挑戦して磨いた信心の振る舞いで心も体も鍛えられ、地域、家庭、職場を自分にとって最高の場所にできました」

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【静岡】〈浜松〉湖西勇舞区・白須賀支部 佐原常男さん(副支部長)

 妻の王子さん(支部副婦人部長)も配達員。夫妻で“希望の便り”を届けながら、“一人でも多くの方に読んでもらいたい”と、聖教新聞の購読推進にも全力で取り組む。
 遠州灘から吹く潮風を浴び、愛車の軽トラックで広大な区域を担当する。どんなに小さな“ヒヤリハット”も教訓にし、きょうまで無事故で歩んできた。
 「日々の配達が元気の源です」――意気揚々と語る佐原さんは本年、配達員歴30年を迎えた。