創価家族の励ましに泣いた〈信仰体験〉 2020年4月9日

  • 連載〈20代のリアル ボクらのイマ。〉
  • 人生変わるレベルですごいですよ
田畑さん㊥
田畑さん㊥

 <田畑宏史郎さん(21)=東京都世田谷区、学生部部長=は、小学生になった頃から、母と姉の3人で暮らしてきた>
  

 僕が中学の時に両親が離婚したんですけど、その前からお父さんとは一緒に住んでなかったので、ほとんどお父さんとの記憶はないですね。

 お母さんは朝早くから聖教新聞の配達をして、そのまま仕事に行くので、僕は夕方まで学校に残って遊んでました。家に帰っても誰もいないし。
 
 でも、お母さんは、なるべく学校の行事に来ようとしてくれたし、野球チームの試合も見に来てくれたから、全然寂しいとは思わなかった。
 
 困るといえば、友達に「田畑のお父さん、見たことないんだけど」って聞かれる時くらい。なんて答えるのが正解か分からなかったんで、「確かに。俺も見たことないわ」って答えてました(笑い)。

 <大学進学を目指すも受験に失敗。初めて自分自身と向き合った>
 
 
 全く勉強してなくて普通に落ちました。今になって考えたら当たり前なんですけど、その時は、すごく落ち込んで。ホント地獄でしたね。

 そんな時に、当時、壮年部の地区部長だった人が相談に乗ってくれたんです。「浪人しようと思ってます」って言ったら、スケジュール帳と池田先生の本『青年抄』をくださいました。「このスケジュール帳に、勉強の計画を書いて頑張ろう」って、すごく具体的に励ましてくれたんです。

 大人に自分のことを話したことがなかったから、話してくうちに自分の心も整理されていく感じがしました。家族でもないのに、本気で接してくれたのが衝撃だったし、正直、うれしかった。お父さんがいたら、こんな感じなのかなって。

 <田畑さんにとって、浪人時代が信心の原点になった>
  

 読書って苦手なんですけど、せっかく頂いたんで、初めて池田先生の本を読みました。

 今までもお母さんが、先生の指導を教えてくれてはいたんですけど、「はい、はい」って聞き流してた。でも、その時は「それ、それ」って感じで心にグッときた。言葉に励まされるって、こういうことなんですね。

 最後のページまで、ちゃんと読みました。そしたら、「絶対負けないっ!」って地区部長のメッセージが書いてあるのに気が付いたんです。かっこいいですよね。

 便箋3枚の手紙もくれて、その中に「誰にも分かってもらえない葛藤があると思います」って書いてあった。その通りすぎて、泣きました。

 そこからは本気で勉強しましたね。創価大学に行こうって決めたんです。

 <現在は、創価大学の3年生。「今度は、僕が人を励ます番」と、学生部の活動にも積極的に取り組む>
  

 学生部に入って、折伏にも挑戦しています。決まらなくても、「田畑がやってるのは、いいんじゃない」って言ってくれるだけでうれしい。認めてもらえた気がして。今までに2人の友人に弘教が実りました。

 学会活動とか折伏とかした帰り道って、歩いてるだけで気持ちいいんですよね。これが「絶対的幸福」なのかな。

 去年、20歳になった節目に8年ぶりに、お父さんに会いに行ったんです。学会永遠の五指針に「一家和楽」ってあるので。最初は緊張したけど、今はいい感じです。たまに、ご飯に行ったり、仕事を手伝ったり。お父さんは未入会なので、少しずつ信心の話もしてます。

 お母さんと地域の学会の人には感謝しかないです。みんながいたからこそ、今の自分があるって思います。創価家族って、ホントその通りですよね。学会って、人生変わるレベルで、すごいですよ!