1/1の20:30頃から母が下顎呼吸をし始めました。母の場合、下顎を数回動かす程度で特に声が出たりはしませんでした。


その様子を見てすぐに、二人の兄と父と私はずっと母のそばに居ました。


そしてたくさんたくさん話しかけました。

今までの感謝、楽しかった話、世間話、大変だった話、色々しました。

すると30日の午後以降、何の返事もなかった母が声を出して返事をしてくれました。


うー、うー、と言葉にならない声でしたが何度も何度も、「そうだね」と返事をしてくれているように、相槌のタイミングも合っていて、本当に母が意志をもって応えてくれていました。


30日の午後からずっと眠っていたけれど、ちゃんと声は届いていたし母もしっかり聞いていてくれたと確信しました。


この時パルスオキシメーターは80前後だったり、計測不能だったりを繰り返していました。


浅い呼吸だったけれど、その時の母はスッキリとした顔で本当に気持ち良さそうに、スースースーと寝息を立てて寝ていました。

途中呼吸が止まることもほとんどなく、一定のリズムで。


母にくっついて一緒に寝たり、手を握ったり足をさすったり5人で一緒に過ごしました。


そして母の好きなミルクティーをみんなで飲みました。母の口にもしめらせてあげました。


この5人で過ごす、こんなにもあたたかな時間は生まれて初めてだったように思います。

母への愛が溢れていて、みんなで同じことを考え同じことを感じる。とてつもなくあたたな時間でした。


そして元旦が終わり、0時42分頃、母は永い眠りにつきました。


気持ちよく眠るようにすーすーっと。

母に、いい夢みてね。と言いました。


おじいちゃん、おばあちゃんがお迎えに来て母を抱き締めて、3人で手を繋いで。

幸せに穏やかに。それだけを願いました。


ありがとうの気持ちと、悔しい気持ち、辛い気持ち、ごちゃごちゃでした。


その日は、同じお布団で母にくっついて過ごしました。

だんだん冷たくなる手。でも脇の下やお腹、ふくらはぎはポカポカと暖かかったです。


命の限り、全力で頑張ってくれた母を尊敬します。

ものすごく悲しいけれど、なぜかあたたかくて幸せな夜でした。