土曜日、一人で実家に行きました。

目的は母のウィッグを合う長さにカットするためです。

一時期コロナ感染者が多く、美容院を控えていた母のためにカットをした経験があり美容師ではないけれどそれなりに上手く仕上げた経験があります😊


既製品のウィッグだと顔周りが少し長く、ボリュームも多いので自然に見えるようにしてあげようと思いました。


髪の毛が抜け落ちた母の姿を見たら、きっと悲しくて泣いてしまうだろうと思っていました。

実際、実家に向かう電車の中で母の姿を想像しただけで涙が出てきました。。

母はそんな私の気持ちを察して、初めから帰る時までウィッグを被ってくれていました。


母の髪を切りながら、いつも通りお話を楽しみました。


その翌日、母と電話をした時のこと。


👵もうほとんど髪の毛は無くなったの。こんな自分の姿を見たら、棺桶に半分足を突っ込んだ気分だよ。。


と、言っていました。そんなこと言わないで!

今は普通の日常が過ごせてるし、ご飯も美味しく食べられてるのに。髪の毛だけが抜けちゃっただけで、他は今まで通りなのに。と、思ったけど母に何て言ってあげたらいいのか、分からなかったです。


病気が分かって今まで、弱気な事はほとんど何も言わなかった母が初めて本音を話してくれた気がします。


ネガティブな事も、これからは私には何でも話してほしい。気持ちが溢れちゃう時は我慢しないで吐き出してほしいと思いました。


病気が分かってから母も父も私も生きる世界が変わりました。

朝起きると一番に母の病気のことを考え、どこに向かって毎日を過ごしているかわからない気持ちです。


母がまた心から笑えて、癌という言葉さえ思い出さずに過ごす日がやってくるのかな。


どうか穏やかな日が長く長く続きますように。

母の癌が消えて無くなりますように。

毎日、毎日祈っています。