今朝、目覚めるとどうにも左肩が痛い。
そしてなんとなく普段と景色が違う。
あれ?もしかして昨日お酒飲みすぎて知らない女性とワンナイトラブしちゃったのかな?なんて思ったりしながらそんな経験一度もないけど冷静にもう一度よく見てみたら左肩で網戸をぶち破ってるわけですよ。
なにが起こったか全くわからなかったのですが、ソファーベッドが片側に倒れていて、まるでシーソーのように片側が倒れてる。
「そうか!昨日ソファーで寝ちゃったからか!」とやっとなんとなくいろいろ思い出し始めて、それでも片側に重さが偏ったからソファーが倒れるなんてどうにも納得できずソファーを製造しているところにクレームを入れてやろうか?なんて考えながら
「きっとこれは最近不摂生がたまっているからダイエットしろってことなんだろうか?」と妙になっとくしつつ朝から散歩を兼ねて登山トレーニングと言うわけです。
8月末の朝は意外と涼しいものです。
休日と言うこともあってか6時30分という時間にもかかわらず人がいない。
ジャージ姿のままとぼとぼ歩き、鳩に話しかけたりしながら近くに公園に行ってみる。
カルキ臭い水道水で顔を洗うとまるで水を得た魚のように
「よし!今日も一日頑張るか!」と思ったりするが
いったい無職のおいらに今日1日何をがんばれというのか?
人生とはいったい何なのだろうか?
生まれて死ぬまでが人生と言うことならさぼったりさぼらなかったり、
頑張ったり頑張らなかったり、どんな生き方をしようが同じ人生じゃないか。
そうだろ?ポチョムキン!と鳩に話しかけてみたが当然彼からはクルックルーと言う言葉しか返ってこなかった。
ふと、鉄棒が目に留まり、
「おいらって今でも逆上がり出来るのだろうか?」なんて思いがめぐる。
ちょっと走り込みをしては膝を痛め、
準備対応が足りないからだろうとストレッチをしても太ももを痛めるどうしようもない中年男性となってしまった。
子供のころから腹は出ていた。
「幼児体型っていつまで続くんだ?」と思いながら気づいたらおっさんになっていた。
もしかしたら子供の時のようにもう2度と飛び跳ねたり走ったりできなくなってしまったのではないだろうか?
そんな恐怖心に襲われながら少し早く起きた今日と言う日に鉄棒に挑むことにした。
小学生のころは逆上がりが得意だった。
休み時間ともなれば狂ったように上り棒にのぼっていたじゃないか!
「大丈夫。きっと今でも強く地面を蹴ればさかあがれるさ!」と自分に言い聞かせ、
自信を取り戻すために軽い準備体操のあと鉄棒を思い切り握りしめ、
地面を力強く蹴ってみた。
いける!!!
いけるううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!
逆上がりのその瞬間、体が上下逆となり、
頭に血が上り、物理法則に反したその刹那
「地球と宇宙の創造とはどんな意味があったのだろう?」
などと思ったりもした。
30歳を過ぎた私の挑戦(逆上がり)は見事に成功した。
「ポチョム、お前のおかげかもしれないな」などともう一度鳩に声をかけてみたがポチョムキンの姿はすでにそこにはなかった。
彼も新しい何かを求めて飛び立っていったのだろう。
帰宅してから少し早目の朝ごはんを食べる。
おかずはチクワだ。
チクワは大好きだ。
こんなにおいしいのになんでチクワ定食がないのだろうか?
等と思いながら白米をのどに流し込む。
テレビの中では女子中高生の制服に向かってマヨネーズをかけていた私と同じ30代の男が捕まったらしい。
いったい何が楽しくて女子中高生にマヨネーズをかけ回っていたのだろうか?
しかしそこには彼の宇宙があり、哲学があったのだろう。
少し早く起きた私とポチョムキンとの出会い、鉄棒への挑戦。
こうやって何事もなく時が流れていくのだと思うと無性に膝が痛くなってきたわけである。
逆上がりなんてしなければよかった。
逆上がりができたからって仕事にありつけるか?
ありつけないだろう?
そうだよな?ポチョム!


