ビッグバンとインフレーションの宇宙の広がりに
 私はすでにこの空間に瀰漫していた
 ロゴスは形式を内包する
 そうだカントの先天的時間と空間の形式
 ヒッグス場が素粒子にmassを与えたとき
 massは慣性質量 (inertial mass) と重力質量 (gravitational mass) をもつのだが
 ヒッグス場に拡散は収縮となり 収縮と加圧と過熱にすでに原子となり分子になった素粒子は
 再び爆発して銀河系を形成していったのだが

 時間と空間の形式はそれらの位置づけである
 仏教では法においてある宇宙の広がり これを法の海という
 そこに浮かぶそれぞれの星団は蓮華蔵世界 ひとつひとつの星はガンジスの砂の数ほどの仏の座
 
 多彩に しかしそれぞれのダルマの帯をもちながら
 その全体が神の内部であって 無(無限小)であり空(無限大)である

 完結性の中での運動は 法則性をもつ 
 揺らぎと破れの複雑性の中に定型が見出される
 多様なmass の分散も その重力エネルギーによって重心を持つ
 地球は自転し公転するが その方向性はビックバンからの慣性エネルギーによる
 そして変化は
 変数を含む時間軸の三角関数
 変化は位相空間の交差によって生じるが 仏教ではそれを縁起という

 私にとって銀河フィラメントは異様である
 超空洞(ボイド)の円縁に連なる銀河フィラメントの銀河は
 私の意識者よ
 それは無数に分裂したあなたの部分の 怪物化した泡空洞 の膜面に貼り付けられた獲物のように見える
 
 神のロゴスの属性の意識者には部分はない
 等質的な広がり 
 ただ静坐観の菩薩のまなこを通り過ぎるとき 私の意識者となる

 意識者は時間と空間の先天的形式を掌る
 ヒッグス場は意識者の取り扱い事項
 ビックバンのエネルギーを背負うたもの 神の素子は
 やがて原子となり分子となるその流れの中に銀河が形成された
 天津神々の世界 そして仏の座である

 その流れ
 揺らぎ 二極の対称 その鏡面対称 太極図に表される陰陽魚のお互いの背を追う回り込み運動

 ゼロの枠内における無限分裂
 その枠を破った一瞬のビックバンに二極の対称を内包する神の素子は 時間と空間の形式の中に拡がった
 文系は飛躍する
 空は広がりとして無限大であり その広がりが一点に凝集するとき
 空を類似語としての無に書き換えるとき 一点として表記される無 
 無はまた宇宙展開の原点としてのホーキングのゼロであるが
 ビッグバンの初動の高温・高密度の状態よりさらに以前  
 一般相対性理論による重力的特異点
 そしてバリオン数生成 (baryogenesis) と呼ばれる未知の相転移
 単純に
 ヒッグス場で加速度運動は阻害された(等速直線運動は阻害されない)
 ヒッグス場はゼロでない真空期待値を持つ
 そして神の素子は集合し massを持ち 凝集し 超新星のプロセスを経て銀河系を形成した
 プラズマ・フィラメントによる銀河の螺旋構造の説明は私の理解の外である
 文系は優雅な表現がほしい
 二極の対称を持つ神の素子は 星となって神の部分となったとき 華麗なる円舞を始めた
 地球は自転しながら太陽の周りを回転し 太陽は天の川銀河を約二億二千六百万年で公転する
 それは天の川銀河の自転でもある 星々がみんな一緒になって回転ダンスをする
 そして銀河団 超銀河団 それぞれの銀河系のダンス衣装の異なりはあるが 連なりあって輪をなす 超空洞(ボイド)を囲むよう
 そんな輪で宇宙が一杯になっている
 揺らぎ 破れ あっちでぶつかり ダンス衣装の異なりだけでなく 踊り方も異端児がいるが
 それに退場するもの 新しく参加するもの
 しかし時間と空間の先天的形式の升目の それぞれの位置(座標)を保つ
 ピタゴラスは 天界全体を音階(調和)であり数であると考えた

 意識者は超空洞(ボイド)を否定する
 ブラックマター ブラックエネルギー の言葉も否定する
 意識者は宇宙の空間に均質に瀰漫する
 真空であり 透明であり 突き詰められた静坐観の空
 意識者はその空間の広がり その底点の一点(宇宙の始原・ホーキングのゼロ)
 その時間と空間の形式の上に星々が展開する