アーニョロ・ブロンズィーノ(Agnolo Bronzino, 1503年11月17日 - 1572年11月23日)は、マニエリスム期のイタリアフィレンツェの画家。本名はアーニョロ・ディ・コジモ・ディ・マリアーノ・トーリ(Agnolo di Cosimo)。ブロンズィーノという愛称は、恐らく彼の髪の色であった「青銅」色を意味するイタリア語”ブロンゾ”に由来します。
1530-32 緑衣の貴婦人 英国皇室コレクション
メディチ家のフィレンツェ公コジモ1世の宮廷画家として活躍します。「愛の勝利の寓意」に代表される画風は、極めて知的・技巧的で洗練された美しさに満ちています。
1540-1545年頃 愛の勝利の寓意 ロンドン・ナショナル・ギャラリー
ブロンズィーノのヌードを描く技術は「愛の勝利の寓意」の中でも展開され、表向きは道徳的な寓話を題材にしているものの、見るものに強烈なエロティシズムを与える作品となっています。
1540 ルクレティアの肖像 フィツィ美術館 フィレンツェ
ブロンズィーノの多くの作品は現在でもフィレンツェにありますが、そのほかにはロンドンのナショナル・ギャラリー等にも所蔵されています。
マニエリスム初期から中期にかけて活躍した代表的な画家、アーニョロ・ブロンズィーノでした。